急な水下痢が続く原因を解説!脱水症状に気をつけて!

急な水下痢が続く原因を解説!脱水症状に気をつけて!

急な水下痢の原因や対処法は?


気温が高くなり、梅雨で湿度も多くなる季節の食品の取り扱いは、気をつけなければなりません。

今回の記事で取り上げる、急な水下痢になる原因は暴飲暴食、感染、体質に合わないものを摂取した時やお腹を冷やした時やストレスなどが主なものです。

一時的かそうでないかは、水下痢の色、回数、腹痛の度合い、嘔吐などを伴うか?などを見ていく必要があります。

それでは、急な水下痢のそれぞれの原因を解説していきます。

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便の色から見る水下痢

まずは便の色について解説をして行きます。一言に水下痢と言っても便の色は様々ですので、便の色も良く見ておく必要があります。

白い便

ロタウイルスに感染した可能性が高いです。

症状は下痢の他に、嘔吐、発熱、脱水症状があります。

大人の場合は、胆のうの閉塞や腸閉塞になることもあります。

黒い便

胃、十二指腸潰瘍、消化器の癌など恐ろし疾患の可能性が出てきます。

病院で検査を受けるようにして下さい。

血便

便が赤い


痔、急性感染症胃腸炎、潰瘍性大腸炎、大腸癌などの可能性があります。

直腸癌の場合はトマトがグジャグジャに潰れたような粘血便となります。



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緑色の便

感染性胃腸炎、緑黄色野菜やサプリメントの摂りすぎなどが考えられます。

他に溶血性貧血や肝機能の障害が原因の場合もあります。細菌性感染で緑膿菌による感染の場合、独特な悪臭があるのも特徴です。

赤ちゃんが緑色の便をした場合はそれほど心配はないですが、不安であれば病院に行くようにしましょう。

普通の色

便の色は普段と変わらないが水下痢が続いたり、繰り返す場合は、バセドウ病、ストレス、潰瘍性大腸炎初期、慢性膵炎、非感染性胃腸炎などの可能性があります。

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便の回数

急性の場合、水下痢便の回数は一日に三回くらいまでは、あまり心配はありませんが、二日以上下痢が続くときは病院に行くようにしましょう。

重症な病気か慢性の病気の疑いがありますし、脱水になる可能性もあります。

腹痛と嘔吐

激しい腹痛を伴う病気

水下痢でも腹痛を伴う場合と、腹痛がない場合があります。まずは腹痛がある場合を見ていきます。

潰瘍性大腸炎
遺伝やストレスが原因ではないかと考えられている疾患です。

大腸に炎症を起こし、粘膜がびらんや潰瘍を作り、血便や水下痢の症状がでます。激しい腹痛が伴うのも特徴です。

クローン病
口から肛門までの消化管全てに炎症や潰瘍形成が起こります。

水下痢、血便、腹痛などの症状があります。

感染性胃腸炎
細菌やウイルスが原因です。いわゆる食中毒で、激しい腹痛、発熱、嘔吐、水下痢が主な症状です。

腹痛を伴わない病気

腹痛がない下痢の症状の原因も見ていきます。

非感染性胃腸炎
ストレス、暴飲暴食、体を冷やしたとき、抗生剤などの薬の副作用、香辛料や刺激物の取りすぎ、大腸ガンなどが原因です。

水下痢、嘔吐が症状として考えられます。

大腸ガンの場合、多くは腹痛を伴いません。そのほかは胃痛を伴うとこがあります。



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ウイルス性

慢性的な下痢は症状が3週間以上続くものをいいますが。次に見ていくのは、小さいお子様に多く見られる「ウイルス性感染性胃腸炎」です。

感染性胃腸炎

原因菌は主に、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、サルモネラ、病原性大腸炎、寄生虫、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなどです。

水下痢、嘔吐、吐き気、腹痛、発熱などの症状があります。

ウイルスや細菌に感染している食べ物や飲み物を摂取したとき、感染者の便で汚染されたプール、食物の加熱不足などが感染経路としてあげられます。

ノロウイルス

カキの食中毒


ノロウイルスは海水に含まれていて、11月から3月にかけて流行します。

感染源となる主な食べ物は二枚貝です。特にカキには注意して下さい。

飛沫感染や便や吐物のついた物や手を介して口に入る接触感染、空気感染もありますので、病院や学校、幼稚園・保育園など人が沢山集まる施設では注意が必要です。

12時間~48時間の潜伏期間の後に、噴水みたいな勢いでいきなり嘔吐や水下痢が起こります。

発症後、10日間は便中にウイルスが排出され感染源となります。子供の場合、登校の目安は、症状が無くなり3日以降経過していて、かつ発症後1週間程が目安です。


とにかく手洗いを徹底しましょう。トイレの後、赤ちゃんのオムツを交換した後はもちろんですが、食前の手洗いも大切です。




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ロタウイルス

12月~4月に流行します。

代表的な食べ物はこれといってありません。

感染経路は接触感染で約2日の潜伏期間があります。症状は嘔吐や白っぽい便が出るなどです。

1ヶ月は便中にウイルスが排出されます。子供の場合の登校の目安は、症状が無くなってから3日以降でかつ発症後1週間です。

ノロウイルス同様、手洗いを徹底しましょう。


ノロウイルス・ロタウイルス共に、脱水症状を起こす可能性が高いので、水分補給を十分に行いましょう。重症なら病院で点滴を受けるようにして下さい。


更に、ノロウイルスやロタウイルスでは無熱性けいれんを起こすことがあり、けいれんは短時間の間に5分間以内で、一日に複数回起こすこともあります。

この場合、けいれん止めを服用します。症状が落ち着けば繰り返すことは、まれで後遺症もありません。

抗生剤は無効であり、服用により症状を悪化します。下痢を無理に止めると腸内にウイルスを保菌して長引きますので、水下痢は止めずに便と一緒に出してください。




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家庭での注意点
食中毒


  • 魚、肉、卵、貝類はよく加熱するか、すぐに使わないものは冷凍するようにしましょう。

  • 下痢や嘔吐がひどい時は、無理に食事を取らない方が良いです。

  • 水分補給はポカリスエットやアクエリアス、白湯、OS-1を3:7の割合ぐらいからはじめ徐々に濃度を上げていきます。

    白湯は腸にも良いし免疫力をアップします。

  • 「水下痢の食事目安は便の硬さと同じもの」です。水下痢の時は水分のみ、軟便になったら、お粥やうどんなどを食べるようにして下さい。

  • 感染予防をする。感染が非常に高いので、嘔吐物や便の中にはウイルスが沢山いるという認識を持ってください。

  • おもちゃなどは薄めたハイター(お水1ℓ:ハイターキャップ1杯)をキッチンペーパーに染み込ませて拭くと子供の予防には有効的です。

  • 冷たい物や糖分の多い物、消化の悪い物は取らない。

  • 嘔吐後に物を食べたり飲んだりする時は、一気にではなく一口ずつ数回に分けて吐かないか様子を見ながらにしましょう。


人は水だけでも数日は生きていけるものです。腸に負担をかける方が症状を軽くできず、症状が辛いだけですので症状が治まるまでは無理に食事を取らず、病院で点滴などの処置を受けて下さい。



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まとめ

今回は冬から春にかけて流行するウイルス性胃腸炎を主に解説をしてきました。

流行性なだけあってとても感染力が強いです。


子供に水下痢や嘔吐症状が見られたら、もしかしてウイルス性胃腸炎なのかもしれないと疑い、他の家族に感染しないよう注意する必要もあります。

「生魚やお肉は新鮮なものを新鮮なうちに」「まな板や包丁など使用した時はハイターで除菌」「暑い季節になってもお腹の冷やし過ぎには注意」などのポイントを抑えましょう。

そして「手洗い」を徹底するようにして下さい。

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