肘が痺れるような痛みの原因は?寝起きに酷い場合は病気の症状?

肘が痺れるような痛みの原因は?寝起きに酷い場合は病気の症状?

肘


肘をぶるけると、痛いと同時に電気が走ったような痺れを感じた。という経験は誰しもお持ちでしょう。

肘の下には太い神経が通っているため、痛みや痺れも強く感じます。

この神経は薬指や小指に直結しているため、しばしば手指の先にまで響く痛みになってしまいます。

ぶつけた場合は痛むのは分かりますが、特に心当たりがないのに肘や関節が痛いという場合は気をつけた方がよいかもしれません。

この記事では、肘や関節の痛みとその原因について解説をしていきます。

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肘や関節が痛い原因

肘が痛いという時は、約9割は疲労による炎症が原因と考えられます。

いわゆるテニス肘やゴルフ肘で、特定の部位を使いすぎたことによる炎症が原因です。

休めたり冷やしたりして炎症が治まれば痛みもなくなります。


しかし、同じ疲労による炎症でも腱鞘炎は少し複雑です。

筋肉と筋肉をつなぐ腱が炎症を起こすのですが、ホルモンや血流の問題で炎症が治まらない状態になっているからです。

この炎症が膿の塊になり、神経を圧迫することで痛みが慢性化します。自然治癒することはなく、投薬で炎症が治まらなければ手術が必要になる場合もあります。


男性に多くみられるのが痛風による関節の痛みです。

血液中の尿酸という物質が増え、関節に溜まることで痛みが生じます。

関節が痛み、熱を持ちますが痛みは二週間くらいで消えていきます。食事や飲酒が大きくかかわる病気ですので、投薬治療とともに生活指導を受ける必要があります。


痛風とは逆に女性に多くみられるのが関節リウマチです。もし、肘など関節の痛みが朝方に強く出るようなら可能性は高いといえるでしょう。



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関節リウマチとは

前項に述べた疾患と異なり、関節リウマチは免疫機能に由来する病気です。

本来は体を異物から守るために存在する免疫システムがうまく働かなくなり、自分の体の一部を異物として排除しようとしてしまうのです。

この結果、関節の内面を覆っている滑膜に炎症が生じ、痛みの原因となります。


なぜシステムに異常をきたすのかということについて、はっきりした原因は分かっていません。喫煙との関連は示唆されています。


女性に多く、特に妊娠・出産後に発症する患者さんが多いことから、ホルモンとの関連も疑われています。

免疫機能がかかわるので、合併症も多くあります。

貧血・骨粗しょう症・肺や目の炎症・シェーグレン症候群(唾液や涙が少なくなる)など、日常生活に支障をきたすものも多くみられます。

手や指など小さな関節から炎症が生じ、次第に肘や肩などの大きな関節に及びます。こうなると体を動かすことが困難になってしまいます。

一部に進行が非常に速いタイプの関節リウマチもありますので、心当たりのある方は早めに専門家の診断を仰ぎましょう。



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関節リウマチの初期症状チェックリスト

肘


朝のこわばり

朝に体がこわばり違和感を覚える。肘の曲げ伸ばしができなくなり「結んでひらいて」ができなくなる。

他の病気にもみられる症状ですが、関節リウマチの場合はこれが数時間続きます。

関節の痛みや腫れ

小さな関節から異常が起き、やがて大きな関節に炎症が生じます。

基本的に疼くような痛みですが、押したり動かしたりすると強く痛むこともあります。

痛みがひどく体を動かせなくなる場合もあります。

症状は左右対称

左右対称に症状が出ることが特徴のひとつです、ただし「右の小指だけ」というタイプ(単関節型)もあるので要注意です。

倦怠感・微熱

免疫機能の低下がさまざまな合併症状を引き起こすことは説明しました。

上記の症状に加えて、だるさや微熱が見られれば気を付けて下さい。



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関節リウマチの治療

最近はリウマチ科といって、リウマチのみを専門に治療する科も増えています。

整形外科でも構いませんので、まずは血液などの検査を受けて下さい。検査費用は5~7千円(3割負担)です。結果が出るまで少し時間がかかります。


関節リウマチは悪化させると危険な病気で、原因もよく分かっていないのですが、治療に関しては今は非常によい薬が出ています。

動かしにくくなった体を訓練するリハビリの技術も進んでいます。早期に治療をきちんとうければ、症状が悪化することを防ぐことは可能です。


また、関節リウマチを疑って病院に行っても別の疾患だった、というパターンもありますのでまずは専門家の判断を仰いで下さい。



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まとめ

肘や関節の痛みには、炎症、腱鞘炎、痛風などがありますが、免疫異常が原因の関節リウマチも考えられます。

関節リウマチは、朝にこわばりなどの症状が強くでることや合併症などが特徴的です。

関節リウマチを悪化させると危険(指が曲がってしまうなど)ですが、早期に適切な治療を受けることで症状を悪化させることなく、日常生活を送ることができるようになってきています。

スポーツなどをする人で、いつもとは違う、痛みや違和感を感じた場合は早めに病院に行くようにしましょう。



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