股間が痛い原因は病気?男女共に人には聞けないデリケートな症状!

股間が痛い原因は病気?男女共に人には聞けないデリケートな症状!

男性


身体の不調は腕が痛いなどであれば周囲に気軽に相談することもできますが、股間の痛みとなると人に打ち明けるのはなかなか勇気のいることだと思います。

しかしながら、デリケートな部分が痛くなったり、痒くなったりといった症状が発生することもありますし、それは、男性・女性に関係ありませんし、放置しておくと危険な場合もあります。


そこで今回は、この症状から考えられる疾患についていくつかご紹介いたします。

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男性が注意したい病気

前立腺炎

10代でも発症することがあり、全ての男性のおよそ半分がその症状を経験したことがあると言われています。

前立腺は膀胱から出て、すぐの尿道を取り囲むようにある、クルミほどの大きさをした臓器で、精液の生成や射精、排尿の手助けをすると言われています。

この前立腺に炎症が起こったものが前立腺炎と呼ばれ、会陰部(性器から肛門の間)、股間部、尿道などに痛みを感じるといった症状を引き起こします。


また排尿痛や射精痛、残尿感があることもあり40度を超える熱が出ることもあります。


前立腺炎の原因は幾つかあり、細菌性のもの、細菌でない微生物によるものなどがあります。

細菌によるものは大腸菌やブドウ球菌などが原因菌としてあげられ、これらが尿道から逆行(尿の出る向きと反対に進み)して感染すると考えられています。

なぜ大腸菌が、と思われるかもしれませんが、トイレをした後にトイレットペーパーで拭きますがその際に手に微量(目に見えないレベル)の便がつきます。

その手を洗う前に性器に触れてしまうと菌が付着し、逆行性に感染するとされています。


細菌が血管の中に入り込むと発熱するのが特徴になっています。

細菌性のものが再発を繰り返すと慢性化といい、発熱の症状はなくなりますが、会陰部に違和感を覚えるようになります。

他の微生物によるものは慢性非細菌性前立腺炎とよばれ、クラミジアなどの性行為感染症から発症することもあります。

治療は細菌性前立腺炎では細菌にあわせた抗菌薬による治療が行われ、目安は4週間から6週間になりますが慢性化した場合は数カ月かかるケースもあります。

また、非細菌性ではセルニルトン錠という炎症を抑え排尿を促進する薬が処方されます。これには排尿によって原因微生物を洗い流すという側面もあります。



関連記事:尿の勢いが弱いと感じる原因は前立腺?男性が要注意な病気!

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精索捻転

精巣から出ている精索という紐のようなものがねじれてしまう病気です。

精索の中には精巣に栄養を送っている血管があるので、精巣が雑巾絞りのようにねじれてしまうと精巣に血液が行かなくなり強烈な痛みが起こります。

放置していると精巣が腐ってしまい、使い物にならなくなってしまいます。

新生児と思春期に多く、発症から6時間がタイムリミットという医者もいるので出来るだけ早く手術をして精索のねじれを開放してやる必要があります。

ですので、気づいたらすぐに泌尿器科を受信しましょう。



関連記事:血尿が出る原因で男性が気をつけたい3つの病気!

女性が注意したい病気

女性

外陰炎

病気の起こり方としては男性の前立腺炎に似ています。

ウイルスや細菌などが原因となりデリケートゾーンに炎症が起き、痛みやかゆみを引き起こします。

長期化すると外陰部の皮膚が腫れて肥大化したり、粘膜のところが白くなってしまいます。

自分で対処する方法としてデリケートゾーンを清潔にすることが重要です。

加えてヘミニーナ軟膏などの塗り薬を使うこともできますが、あくまで炎症を抑えるだけですので市販薬を数日使っても症状が改善しない場合は必ず婦人科で診てもらいましょう。



関連記事:フェミニーナ軟膏は妊娠中でも大丈夫?副作用が気になる!

バルトリン腺炎

健康な生活をしている場合はこの病気になることはほとんどありません。

バルトリン腺という部分は小陰唇の下側にあり、ここに細菌などが繁殖することで炎症を起こし、排尿痛や腫れがひどくなると、歩いている時に擦れたり座ったりするだけで、強い痛みを感じることがあります。


正常な免疫が働いている場合は、バルトリン腺炎の原因となる細菌が繁殖することはありませんが、免疫力が落ちていると通常は害がない細菌でも、このような病気を起こしてきます(日和見感染)。

特に夏場は海やプールに行かれる方も多いかと思いますが、このような場所は皆さんの想像以上に細菌が多いので、デリケートゾーンをしっかりと洗うことが重要です。

発症してしまった場合は、すぐに婦人科を受診して症状が軽い内に治療しないと手術が必要になることもあるので注意しましょう。

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男女共通の疾患

アレルギー

金属アレルギーや花粉症は聞いたことがあっても、この部位でのアレルギーというのはあまり聞かないのではないでしょうか。

しかし、皮膚がある以上、股間でもアレルギーはありえるもので、特に粘膜が露出しやすい女性では皮膚が大丈夫でもそれより弱い粘膜がアレルギー反応を起こすことがあります。

ボディソープが原因となっていることが多く、その場合は専用の石鹸に切り替えることをおすすめします。



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まとめ

以上が主な疾患になります。

いずれの疾患も早めの治療により良くなりますので、少しでも異常に気づいたら泌尿器科や婦人科を受診することを心がけましょう。

特に精索捻転などの性機能に関わるものは、その後の人生を大きく左右するので注意しましょう。

また、普段の生活から予防することが出来るものもありますので、ぜひ実践していただきたいと思います。



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