シラミに感染したら起こる症状は?予防するための方法も解説!

シラミに感染したら起こる症状は?予防するための方法も解説!

男性


無性に頭がかゆい、フケのようなものがある、などの症状に悩まされている方、それはもしかすると「シラミ」によるものかもしれません。

戦前や戦後ではよく知られていたシラミですが、衛生環境が良くなった現代では、シラミを知っている人は多くはありません。


ですが、子どもを中心に最近患者が増えているのも事実です。

この記事では、今だからこそ知っておくべきシラミの症状や予防法とその感染経路をお伝えしていきます。

シラミとは

シラミとは人の血液を吸う寄生虫です。

衛生環境の良くなった現代ではあまり聞かなくなった名前ですが、昔に比べて数は少なくなったものの身近なところで感染する恐れがあります。


人に寄生するシラミは3種類あり、子どもに多いのが「アタマジラミ」、衣類に寄生するのが「コロモジラミ」、主に人の陰毛に寄生するのが「ケジラミ」です。

それぞれの特徴についてみてみましょう。

アタマジラミ

アタマジラミの患者は、その大半が12歳以下などの子供です。

どうして子供の患者数が多いのか、それは感染経路に原因があります。


保育所や幼稚園で使用する枕やタオルなどから、あるいはプールから、遊んでいて直接頭同士がくっついて感染することもあります。

アタマジラミの成虫は3ミリ程度で普段は白っぽい半透明な色をしていますが、頭皮から血液を吸うことで黒っぽい色に見えます。

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ケジラミ

性交渉によって人から人へとうつり、主に人の陰毛に寄生します。

半透明の茶色でカニのような形をしており、陰毛だけでなく腋、臍、肛門、胸などの周囲の毛にも寄生することがあります。

コロモジラミ

アタマジラミ、ケジラミと決定的に違うのは、コロモジラミは人に直接寄生するのではなく人が着る衣類に寄生し、その縫い目に卵を産みます。


コロモジラミは不衛生な環境で発生すると言われ、皮膚から血液を吸うだけではなく、ほかの感染症を媒介することがあるため注意が必要です。

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シラミの感染による症状

シラミは肉眼では見つけにくく、特にアタマジラミはフケとも間違えてしまいがちです。

しかし、フケとは決定的に違うシラミの主な症状として、激しいかゆみが挙げられます。


シラミの唾液には人の皮膚と接触することでアレルギー反応を起こす成分が含まれています。

そのため、シラミに吸血されたところは、かゆみが生じるようになるのです。


子供


特に耳の後ろや後頭部にかゆみのある場合や、湿疹、とびひなどの症状が現れた場合はシラミによるものだと疑いましょう。


また、シラミの成虫は見つけにくくても、アタマジラミやケジラミの卵が毛に付着している場合があります。

肉眼でも見つけることができますが、引っ張ってもなかなか取れなく、厄介です。



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シラミの対処法

まずは感染経路を断つことが大切です。

人とタオルなどを共用しない、シーツや衣類は定期的に洗い清潔にすること。

アタマジラミは毎日のシャンプーで頭皮を清潔にして予防できます。

特に家族間ではタオルなどを共有しやすいので注意が必要です。


家族の中で一人でもシラミに感染している疑いのある人がいればシーツや枕、衣類などからうつってしまうことがあります。


アタマジラミはシャンプーをすることで成虫や幼虫は駆除できますが、卵は残ってしまうので細かい櫛ですいたり卵がついている髪の毛を切ったりすると良いでしょう。

最近ではドラッグストアなどでも対シラミの洗髪剤も販売されているのでそちらを利用するのも効果的です。



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まとめ

シラミと言えば不潔なイメージを持ってしまいがちですが原因はそれだけではありません。

どれだけ気を付けていても意図せぬうちに、人から感染してしまう可能性も十分にありえます。


虫が寄生しているなんて、と思うかもしれませんが恥ずかしがらず、かゆみがひどい場合は我慢せずに皮膚科で診てもらうことをおすすめします。

自分がなったときは他の人にうつしてしまわないよう注意しましょう。



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