唇が赤く腫れてかゆい!原因として考えられる病気を5つを解説!

唇が赤く腫れてかゆい!原因として考えられる病気を5つを解説!

唇


唇が裂けてしまい痛くなったり、口内炎ができて痛いなどといった症状はよくあります。

しかし、急に唇が赤く腫れてしまって、痒い!!となったらあまり見慣れない症状のため少し戸惑ってしまうかもしれません。


場合によっては見た目が良くないため、外にでるのも憂鬱な気分になってしまいます。

この記事では、そんな唇の腫れやかゆみの原因として考えられる病気をいくつかご紹介していきます。

口唇炎・口角炎

唇全体が赤く腫れる、口の周りがかゆいなどの症状が現れます。

場合によっては、唇の皮がむけたり、唇や口角が切れて出血することもあります。


原因はさまざまですが、食べ物や化粧品など、接触したものによるアレルギー反応、アトピー性皮膚炎、乾燥、日光の浴びすぎなどによって引き起こされます。


また、疲労やストレスがたまっていたり、栄養のバランスが悪いと悪化する傾向があります。


乾燥を防ぎ、ビタミンB群などを摂取して栄養状態を整え、休養をしっかりとれば自然に治癒することも多いです。

原因がはっきりしている場合は市販薬もありますが、原因によっては逆効果の場合もあるので、一度受診をして原因を特定させましょう。



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口唇ヘルペス

症状としては、口唇の上下どちらかが赤く部分的に腫れる、水疱ができるなどです。

唇が腫れる原因として、一番多い病気です。


口のまわりがピリピリしたり、チクチクとしたかゆみが出始め、ピリピリと痛みを感じるようになると、唇の上下どちらかに赤くプチッと水泡ができ腫れてきます。


口唇炎との違いは、部分的に腫れるということです。


「単純ヘルペスウィルスⅠ型(HSV-1)」とウイルスが原因でおこります。

このウィルス、ほとんどの人が子供の頃に感染し、体の中で普段は潜んでいます。


風邪や病気で体力が低下していたり、疲労がたまっていたり、女性だと生理前でホルモンバランスが乱れている。

そんな時に、体の中で潜んでいたウイルスが暴れ出します。


口唇ヘルペスになってしまったら、まずはゆっくり休養し、体の疲労や体力を回復させないと、すぐに再発し繰り返してしまいます。


また、すぐに治療をしないと悪化したり、治りにくくなってしまうので、すぐに病院などで抗生剤や抗ヘルペス薬などを処方してもらい、服用する必要があります。


最近は市販薬でも取り扱っている薬局もある(薬剤師のいる薬局)ので、急いでいるときなどは便利です。

また、口唇ヘルペスが潰れたときの膿は、他の人に感染する危険があります。

子供、高齢者や妊婦など周りにうつさないよう配慮が必要です。

常に手洗いなどを心掛け、食器の共有や、飲み物の回し飲みなどはさけ、清潔を保ちましょう。



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帯状疱疹

唇と一緒に顔の片側だけが腫れたり、耳の下側に強いビリビリした痛みがある場合は帯状疱疹の可能性があります。


帯状疱疹は、子どもの頃にかかった「水疱瘡(みずぼうそう)」のウイルスが、体内の神経節の中で潜伏し、大人になってから急に唇が腫れたり、顔面の片側だけが腫れたり、体の片側だけに疱瘡ができる病気です。


この病気も他の疾患と一緒で、体が弱っているとき、体力や免疫力が低下しているときに発症します。

疱瘡ができるとともにビリビリと体の神経節を伝って痛みが走ります。


かなり強い痛みを感じる人もいます。

放置しておくと治癒後も帯状疱疹後神経痛として痛みだけが残ったり、疱疹の痕が治りにくく残ってしまう場合があるので、早めの受診をしてください。

また、水疱瘡になったことのない幼児や高齢者などは感染してしまうこともあるため、注意が必要です。



関連記事:帯状疱疹になったら仕事は休む?対処法や治し方も解説!

カンジダ性口唇炎

唇


口唇の皮がむけたり、やけどのようなヒリヒリ感があります。

炎症止めの薬やヘルペスの薬を塗ったけど治らないなどの特徴もあります。


カンジダも一般的に口腔内や消化器官など体内に存在している常在菌ですが、真菌と呼ばれる、水虫菌などと同じカビの菌の仲間です。

まれに、抗生剤などを服薬しているときに、口内菌のバランスが崩れて発症することもあります。

放置したり体力が弱っているときは悪化しやすく、清潔にせず不潔な状態にしたりすることで他の感染症を引き起こす恐れがあります。


ビタミンなどの摂取により軽減することもありますが、病院を受診し抗真菌薬などを服用したり、軟膏を塗布するのが一番です。


このカンジダ菌も幼児や高齢者などの体力が弱い人にとっては感染し、他のところの感染症へ悪化することもあるため、清潔を保ち、感染しないよう注意を払う必要があります。



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粘液貯留嚢胞

下唇だけが腫れるたり、柔らかい小嚢胞ができる場合は粘液貯留嚢胞が疑われます。


口腔内にある、小唾液腺から分泌されている粘液の障害により管が詰まったり細くなったりして嚢胞ができてしまう病気です。

特に下唇だけが大きく腫れあがってしまう場合はこの病気が疑われます。


特に痛みはないですが、赤紫色に(特に口唇の口内側)膨らんだ嚢胞ができ、つぶすと一旦はもどりますが、また嚢胞ができ、これを繰り返してしまいます。

この病気の場合は再発を繰り返すようであれば、小唾液腺も含めた外科的治療やレーザー治療が有効です。


口唇だけでなく、口内にもできやすく、同じ場所で繰り返し嚢胞のような腫れができる場合は、一度、歯科や口腔外科を受診してみた方が良いでしょう。



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まとめ

唇が腫れる原因は、ウイルスや菌やアレルギーなど様々ですが、ストレスが溜まっていたり、疲労がたまって体力が低下していると悪化する傾向が強いようです。

また、ウイルスや菌は人にうつることもあるため、衛生管理や感染予防も大切です。


他の病気が原因のこともあるため、気になる時はまずは病院へ受診し、適切な診断を受けましょう。




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