アルコールは膵臓に悪影響!要注意な3つの病気の症状と原因を解説!

男性


ストレスにさらされるとなってしまう病気と聞いてどんな疾患を思い浮かべるでしょうか。

恐らく多くの方が「胃炎」や「胃潰瘍」と答えると思います。

このように胃や心臓、肺などは非常にメジャーで医者でなくともある程度の知識を持っていらっしゃる人も多いです。


しかし、膵臓に関しては日常的な習慣が疾患発症の要因となることが多いのにもかかわらず認知度が低いのが現状です。

そこでこの記事では、膵臓に端を発する病気の症状について紹介していきたいと思います。

膵臓の構造

膵臓は胃の背中側に位置していて、食べ物の消化と吸収を担当している酵素を分泌しています。


食べ物の消化に関してはアミラーゼやトリプシンといった様々な酵素を含んだ膵液を十二指腸に流すことで炭水化物、タンパク質、脂質といった3大栄養素を分解するのを助けています。


ですが、何らかの理由で膵液が逆流してしまうとこのことが仇となり様々な疾患を引き起こします。

食べ物の吸収については、グルカゴンやインスリンといったホルモンを分泌しています。

特にインスリンは人体において唯一血糖を下げる作用のあるホルモンなのでこれが分泌されなくなったり、インスリンが効かなくなったりすると2型糖尿病となってしまいます。

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急性膵炎

急性膵炎は中高年男性に多く見られ、大量にアルコールを摂取した後にお腹が痛くなり、発熱や吐き気をきたします。


この腹痛は体育座りをすることで軽減するのが特徴です。

女性に見られる場合には胆石が原因となっていることが多いです。

アルコールや胆石によって膵液の酵素が膵臓内で活性化されてしまい、膵臓の細胞を消化してしまうことで膵臓の壊死や出血を引き起こします。


重症になるといわゆるショック状態といって血圧が急激に下がり、指先から体温が下がってきます。

この状態を放置していると命に関わることもあるので宴会の席や飲み会の時に激しい腹痛を訴える人がいた時には迷わずに救急車を呼びましょう。

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慢性膵炎

慢性膵炎も急性膵炎と同じく中高年男性に多い疾患ですが、急性のものと決定的に違うのは「長期のアルコール大量摂取」があることです。


繰り返す腹痛や、お腹を押して痛いといった症状(圧痛)が見られ、さらにアルコールや脂肪を摂取した時に症状が悪化する場合や、便が白っぽくなるといった症状が見られる場合には慢性膵炎が疑われます。


発症の原因は主にアルコール(飲酒)で、アルコール(飲酒)によって膵臓が硬くなってしまったり、膵臓に石ができてしまったりすることで発症すると考えられています。

治療としては断酒、禁煙をベースとして痛みや膵液の分泌低下、ホルモンの分泌低下に対する治療を行います。


禁煙に関しては直接病態に関わっていないものの、悪い習慣であることは間違いないのでがんの発生を抑えるという意味でもアルコールと一緒にやめてしまおうというものになります。


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膵臓がん

膵臓には膵液やホルモンを分泌する上皮細胞があるのでがんが発生することがあります。

膵癌は高齢者に好発し、腹痛や黄疸、腰背部痛、体重減少が主な症状です。

しかし、これらの症状は特別に珍しい症状でもありませんし、なにより膵がんの早期ではなかなか出てきません。


ですので、残念ながら進行がんで発見されることが多いです。

具体的には、診断がついた時点で手術によって腫瘍を摘除することができる症例は全体の約30%程度にとどまり、5年生存率も20%を下回るという非常に経過の悪いがんです。


膵がんの多くは膵液や胆汁が十二指腸に流れ込む辺り(膵頭部)に発生するので、黄疸や腰背部痛といった症状を呈してくるということになります。


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ここまでは膵がん全体に言えることですが、たまに膵臓が分泌するホルモンを作っている膵臓の細胞が腫瘍化することでホルモン過剰症状を引き起こす膵臓腫瘍もあります。


このような腫瘍を膵神経内分泌腫瘍といいます。

代表的なものはインスリノーマやガストリノーマ、グルカゴノーマ、ソマトスタチノーマ、VIPoma(WDHA症候群)になります。


それぞれ過剰になっているホルモンの名前の後ろにoma(腫瘍を意味する接尾語)をつけて呼ばれます。

インスリノーマであればインスリンが過剰になっているために低血糖症状(意識障害など)が現れますし、ガストリノーマはガストリン過剰によって難治性の消化管潰瘍をきたします。


グルカゴノーマはグルカゴンが過剰のために高血糖や脚に赤い斑点(壊死性遊走性紅斑)が見られソマトスタチノーマではソマトスタチンが過剰になるので高血糖や脂肪便、胆石症が見られることがあります。


また、WDHA症候群ではVIPというホルモンが過剰になり水様性下痢(非常に水っぽい下痢)や低カリウム血症(不整脈、吐き気、嘔吐)、胃無酸症(胃酸が分泌されずに消化が悪くなり下痢になる)という3大症状を引き起こします。

これら神経内分泌腫瘍は悪性でないこともありますが、インスリノーマ以外では悪性化する割合が50%以上と高くなっています(インスリノーマは10%未満)。

ですので、ここで紹介したような症状が現れた場合には病院で詳しく検査を受けるようにしましょう。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

膵臓はあまり目立たない臓器ですが、多種多様な重症疾患の発症母地となりえます。

膵臓や肝臓、子宮は「物言わぬ臓器」とも呼ばれています。自覚症状が出てからでは病気がかなり進行していて治療が難しい場合もあります。


「あの時病院に行っておけば!」と後から後悔しないように、「たかがこれくらい」と少しの症状でもスルーせずに病院を受診するようにしましょう。


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