くしゃみをしたら肋骨が痛い!骨折をした場合の症状と対処法を解説!

男性


肋骨(あばら骨)は腕の骨と比べると非常に細く、およそ5色ボールペンほどの幅しかありません。

ですので、物理的に大きな負荷を加えたり、弱くても持続的に力がかかっていたりすると容易に折れてしまいます。


特に高齢者では骨粗鬆症を患っていることも多く、くしゃみ程度の刺激でも折れてしまうことがあります。

そこでこの記事では、肋骨を骨折した場合の症状と、その時の応急処置について解説していきたいと思います。

肋骨の構造

肋骨は本数としては左右12本ずつ計24本があり、下の方の肋骨は軟骨(肋軟骨)を介して胸骨(心臓マッサージで押すところ)とつながっています。

そして、それぞれの肋骨の下半分には神経、動脈、静脈が走行しています。


この神経は背骨に包まれている「脊髄」という脳から伸びた神経線維の束から枝分かれしたもので、体幹の感覚などを担当しています。

他の疾患ですが、帯状疱疹などに深く関わっています。


話を戻しますと、肋骨と肋骨の間には「肋間筋」という筋肉があり、これは呼吸の時に伸び縮みすることで息を吸ったり吐いたりすることができます。

また、肋骨によって肺やその奥の心臓、肝臓・脾臓、腎臓の一部を保護しています。


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肋骨骨折の症状

以上の構造を踏まえた上で骨折した場合の症状を考えてみましょう。

肋骨のすぐ下に肺や心臓があるため、高エネルギー外傷(交通事故や転落)では折れた骨がこれらの臓器に刺さってしまい、気胸や心破裂といった非常に重篤な状態となります。


しかし、くしゃみや咳は衝撃が小さいため、ここまで命にかかわる事態になることはごくまれです。

むしろ近くを通っている血管を傷つけることによる皮下出血や、骨折自体による痛みや腫れがメインの症状になります。


他にも押すと痛かったり、呼吸をすると痛みが増強されたりといった症状が現れるため、深呼吸やくしゃみ、咳がしづらくなります。


さらに骨折が複数箇所に及ぶ場合は息を吸う時にその部分がへこみ、息を吐く時に出っ張るという通常の呼吸運動と反対の動きをすることがあります。

これは「動揺胸郭」と呼ばれる現象で、骨折により息を吸う時にはその部分が膨らめず、吐く時には他の正常部分からの圧力が集まって出っ張るというようなことが原因となっています。


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肋骨骨折の応急処置

肋骨は腕や脚と違って骨折した場合に固定することが難しいです。

包帯で胴体をぐるぐる巻きにするという方法もありますが、固定するためには相当きつく締め付けなければなりませんし、そうすると他の正常な肋骨の動きが制限されるため呼吸が非常に苦しくなってしまいます。


そこで行っていただきたいのは、厚手のタオルなどを患部に当てて軽く押さえるというものです。

骨折自体の痛みはこの段階ではどうしようもないので、折れた骨が周囲の組織を傷つけることによる痛みを軽減させるのが狙いです。


これによっていくらか痛みは和らぎますが、それでも耐えられないほど痛む場合には内蔵を損傷している場合があるので早めに医師の診察をうけることが必要になります。

骨が1本2本折れてしまうのは部位にもよりますがあまり命にかかわることはありません(太ももや骨盤では危ないです)。

ですが肺が障害されたり、心臓が傷つけられたりすると大きな後遺症を残すことがあるためです。


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肋骨骨折の診断と治療

痛みが軽度の場合には自家用車で病院へ行くこともできますし、ひどい場合には救急車を呼んでも構いません。

医師たちは「肋骨骨折くらいで」と言うかもしれませんが、大切なのは患者が症状の程度をどのように考えているかです。


専門知識が少ないので、「辛い」と感じたら救急車を要請しましょう。


さて、肋骨骨折は多くの場合整形外科で診察をうけることになります。

胸部を触診して肋骨の動揺を確認したり、レントゲン検査で具体的にどこが折れているのかをチェックしたりします。


病院によってはCT検査を行うこともあるようです。


治療としては、内臓や血管の損傷を伴わない場合、手術を行うことなく薬や湿布、固定バンドを用いる治療を行います。

これは肋骨が完全に折れてしまっている場合もひびが入っただけの状態もほぼ同じ治療になり、およそ数週間で回復します。

痛みが治まるまでは激しい運動を避け肋骨に負担をかけないようにしましょう。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

近年の高齢化社会に伴い肋骨骨折は増加傾向にあります。

高齢者においては咳ができなくなるということは、痰が排出できないということなので、誤嚥性肺炎を起こす危険性も高くなります。


高齢者の肺炎は命にかかわるほど重症化することもある(実際に上位を占めます)ので、今回ご紹介した症状が見られる場合や、内科に行ったけれど症状が良くならないといった場合には肋骨骨折を疑ってみましょう。

そのためには近くにいるパートナーや家族の人の支えが必要になります。

ぜひとも協力して健康寿命をのばせるようにしましょう。

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