脚のむくみがひどい原因は?絶対に注意したい3つの病気を解説!

脚のむくみがひどい原因は?絶対に注意したい3つの病気を解説!

脚


女性では足(脚)のむくみに対して結構敏感な方も多いのではないでしょうか。

実際に健康な方でもむくみは生じてきますが、そのむくみを指で押したときにへこみが戻ってこない場合には何か重大な病気がかくれている可能性が高いです。

そこでこの記事では、押してもへこみが戻らないむくみを引き起こす疾患について臓器別に紹介していきたいと思います。

むくみが起こる原因

むくみは正常でも起こってきます。

朝と晩で靴のきつさが違って感じるのは、1日の後半になると立っている状態が長い場合血液が足の方にたまってしまい、血管内の圧力が高まることによって水分が血管の外に滲み出してしまうことでむくむためです。

このときのむくみは指で押してもすぐに戻るくらい軽度なものです。

これが戻らないようであれば、以下で紹介するいずれかの原因による浮腫であることが考えられます。

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心性浮腫

心臓に原因がある浮腫です。

血管系には動脈と静脈の2種類があるということはほとんどの方がご存知だと思いますが、心臓が悪くなると静脈血が心臓に戻っていくことができなくなり、その分が足にたまってしまいむくみとして現れてきます。


その原因となる心臓の病気としては心筋梗塞、拡張型心筋症などが挙げられます。

心筋梗塞は認知度の高い疾患で、その原因が高コレステロール血症、動脈硬化であることもよく知られていると思います。


拡張型心筋症はあまり馴染みのない疾患ですが、これは心臓の筋肉がうまく収縮できなくなることで心臓のポンプ機能が低下してしまう病気です。


拡張型心筋症は主に左心室が弱るので肺に血液が溜まってしまうことになり(肺うっ血)、呼吸困難を呈することもあります。



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腎性浮腫

腎臓に原因がある浮腫です。

腎性浮腫は全身性浮腫の中で最も多いです。

尿を作る腎臓の働きが低下することで身体にナトリウムなどの電解質がたまってしまいます。

電解質がたまるとなぜ浮腫になるかというと、少し化学の知識が必要になってきます。


身体の中の電解質の濃度はかなり厳密に決められています。

ですので、腎臓の機能が低下して身体に電解質が蓄積してしまうと濃度が上がってしまうのでこれに対応するべく、水分を身体にためておこうとします。


濃度は溶けている物質の量÷(溶けている物質の量+溶かしている液体の量)で決められているのでこのような現象が起こってきます。

腎性浮腫をきたす代表的な疾患はネフローゼ症候群及び腎不全です。

ネフローゼ症候群はいくつかある腎疾患の総称で、それらに共通するタンパク尿、浮腫といった症状を呈してくるものをまとめて呼ぶものです。


激しい運動をした後は正常でもタンパク尿が出てきますが、腎臓の働きが弱くなると尿中にタンパク質が大量に出てきます。

腎不全は腎臓の働きが正常の70%以下に低下したものです。

ひどい場合には人工透析が必要となることもあるので、血尿などの異常尿の段階でしっかりと治療をして腎不全に移行しないようにすることが重要です。



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肝性浮腫

肝臓に原因がある浮腫です。

肝臓はグリコーゲンというエネルギー源を溜めておくだけでなく、アルブミンというタンパク質を作る働きもあります。


アルブミンは、血液中に存在していて水分を血管内にキープしておくという役割があります。

アルブミンの血中濃度も決まっているために、このようなことが可能になっています。


しかし、慢性肝炎やアルコール性肝炎などで肝臓の機能が低下するとアルブミンを十分に作ることができなくなり、血管内の血液量が減少し、その分の水分が組織の方に滲み出してしまい浮腫を形成します。


脚


肝性浮腫の原因としては慢性肝炎、アルコール性肝炎、肝硬変などが挙げられます。


慢性肝炎は肝炎ウイルスによるものが主で、特にC型が原因となっていることが多いです。


アルコール性肝炎はアルコールを摂取しすぎることによる脂肪肝に加えて、さらにアルコールを大量にのみ続けることで発症します。

アルコール性肝炎を放置して飲酒習慣を続けていると肝硬変となります。


肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれている臓器で、よっぽど病気が進行しないと症状を自覚することがありません。


ですので、ある程度の飲酒習慣がある方は積極的に定期検診を受ける必要があります。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回紹介した疾患の中には日々の生活習慣が深く関わっているものもあります。

肝臓であればアルコールの大量摂取、心臓であればコレステロールの多い食事といった具合です。


心筋梗塞であれば左胸や左肩、顎やお腹の痛みといった症状から救急車を呼ぶことも多いですが、腎臓や肝臓に原因がある場合には素人目には特に異常が見られないこともしばしばです。


しかし、脚のへこみが戻らないむくみというのは重大な疾患のサインであることが多いので、そのような症状が見られた場合には早めに病院を受診するようにしましょう。



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