鼻水が緑色でネバネバしている!原因となる病気はなに?

鼻水が緑色でネバネバしている!原因となる病気はなに?

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鼻水に関する悩みは性別や季節に関係なく、誰にでも、いつでもおこる症状です。

春であれば「花粉症」冬であれば「風邪」などがすぐに思いつきます。もちろん夏や秋にも鼻水に悩まされることは多いです。


そして、鼻水は透明でサラサラしているときもあれば、緑色でネバネバのときもあります。

これらの違いはいったいどの様な事なのでしょうか?


一般的に鼻腔内の炎症の場合、鼻水は「透明でサラサラ」から「透明でネバネバ」または「黄色でネバネバ」と移行し改善する場合と「緑色(青)でネバネバ」へと悪化する場合があります。


これは、膿が増えたためで、そうなると副鼻腔炎という病気である可能性が高いです。

副鼻腔炎は、非常に治りにくい病気です。


鼻水は「黄色や緑色になったら治りかけ」といわれていますが、「副鼻腔炎」になっている場合もあるので、鼻水の色だけをみて症状が治りかけであると判断するのは少々問題があります。

もともと「黄色い鼻水」は、体を守ろうとする白血球と、体に害をなす侵入者の菌やウイルスとの戦いで出た死骸です。

そのまま治れば白血球の勝ち、負ければ「緑色の鼻水」になると考えるべきで、「黄色や緑色の鼻水」になった時に「治りかけている」と安心せずに安静にして養生してましょう。


この記事では、鼻水の色や粘度について原因として考えれれる疾患について解説をしていきます。

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鼻水について

鼻水は、鼻を洗浄するためと、肺に入る空気の温度調節のために、通常でも微量出ています。

そして、鼻水が乾燥したものが鼻くそです。


鼻の粘膜が軽い炎症を起こすと「透明でサラサラ(水っぽい)」や「透明でネバネバ」の鼻水が出てきます。

これらは、風邪の初期や花粉アレルギーの場合に多くみられます。

他の原因との見分け方としては、熱や咳、悪寒などの他の風邪の症状があるか否かが決め手となるでしょう。


「黄色でネバネバ」した鼻水は、風邪が進行して、菌やウイルスとの戦いがひと段落した証拠です。

逆に「緑・ネバネバ」は、菌やウイルスに対処しきれていない状態ですので、この状態の鼻水が続く場合は早めに病院へ行くようにしましょう。


鼻水は、悪いものを外に出そうという働きなので、決して吸い込んではいけません。

小まめにかんで、体外に出してください。

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副鼻腔炎(ふくびくうえん)

副鼻腔炎とは、名前の通り「副鼻腔」というところが炎症をおこす病気です。

一般的には「蓄膿症(ちくのうしょう)」と呼ばれています。


「副鼻腔」は鼻の周辺にある左右計8か所の空洞で、

  • 鼻の両側にあるのが、上顎洞(じょうがくどう)

  • 目頭の内側が、篩骨洞(しこつどう)

  • 眉間から眉上にあるのが、前頭洞(ぜんとうどう)

  • 篩骨洞のさらに奥深くが、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)
といいます。


顔にあるそれらの空洞に溜まった黄色や緑色の鼻水(大量なら透明でも)が、そのまま溜まり続けることで、副鼻腔内が炎症を起こすのです。


この炎症が慢性的(3か月以上)になった場合、「慢性副鼻腔炎(蓄膿症)」といわれる病気に進行します。そうなると、治療がさらに長引きます。


副鼻腔炎は、自然治癒するものから、最悪の場合手術が必要なものまでありますので、早めに受診して、治療を受けてください。


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アレルギー性鼻炎について

最近とくに多いのがアレルギー性鼻炎です、代表的な疾患としては花粉症が有名です。

こちらの場合は十中八九、鼻水はさらさらとしたものになります。


このアレルギー性鼻炎には、大きく分けて二つの種類があります。

ある季節になると飛散する植物の花粉によって引き起こされるいわゆる花粉症、季節性のアレルギー性鼻炎と、ダニの死骸やホコリなどが原因となって一年中起こりうる通年性のアレルギー性鼻炎です。


近年では、PM2.5などによってアレルギー性鼻炎が引き起こされることがありますが、こちらも通年性のアレルギー性鼻炎です。


そもそもアレルギーというのは、こちらも本来体の防衛機能であるはずのものが、害のない物質に対して過剰に反応してしまい起こるものです。


過剰反応してしまう物質をアレルゲンと言いますが、このアレルゲンはつまりは花粉やハウスダストにあたります。

あくまで免疫機能の働きである以上、残念ながら抜本的な解決方法は今のところ存在していません。


アレルゲンが花粉の場合はシーズン中の外出は常にマスクを着用し、室内に花粉が充満しないようこまめに、かつ徹底的に掃除をしましょう。


ハウスダストなどがアレルゲンの場合は、室内のこまめな掃除が大切です。

常に部屋を清潔に保ち、可能なら空気清浄機も常に有が貸しておくことをおすすめします。

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予防と治療

鼻うがい

  1. 人肌程度(36度くらい)のお湯300ccに食塩2.7gを溶かして、コッツプに入れます。

  2. コップにストローをさします。

  3. 片方の鼻の穴をふさぎ、もう片方の鼻からストローで食塩水を吸い上げ、鼻の奥に入れて、上を向き、少しして、口から出します。
これを左右交互に3回繰り返します。

鼻から水を、しかも鼻水混じりのものを飲み込むことになるため気持ち悪さもありますが、2~3回試してみると、意外とすっきりします。

*「鼻うがい器」という便利な用具もあります。

消炎酵素剤 炎症部や周辺に溜まった膿や痰を分解して、炎症を鎮めます。
マクロライド系抗菌薬 過分泌タイプの慢性副鼻腔炎に有効です。

食べ物について

良い食べ物 野菜、穀物類(体内に細胞と保水力を高めてくれる)
悪い食べ物 甘い物、肉類(炎症の原因であるヒスタミンが多く作りだされる)


関連記事:鼻水が片方だけに出る!ねばねばして止まらない症状の原因!

食事中の鼻水
食事についてふれましたので、食事中に鼻水が止まらない!!といった場合について少し解説をしていきます。

まずは、どの様な食べ物を食べている時に鼻水が出やすいのかをチェックする必要があります。

例えば

  • ラーメン
  • うどん
  • そば
などの、温かい食べ物の場合は食べる際に湯気が鼻に入ります。

この時に急激な温度の変化に対してアレルギー反応を起こして鼻水が出ている可能性もあります。


カレーライスやキムチ、コショウなどを沢山使った料理を食べたときに鼻水が出る場合は、その食品や香辛料にアレルギー反応を起こしているかもしれません。


もしくは、外食をしている最中ならお店の中の何かにアレルギーとなる物質があるかもしれませんし、朝なのか昼なのか夜なのかによって体調の違いが要因となっている可能性もあります。


いずれにしても、鼻水が出ている状況をよく観察して、同じ状況にならないように注意することが対策ともなりますので、食べた物やお店などをメモしておくとよいでしょう。


関連記事:鼻の中のムズムズする違和感の原因6つ!簡単にできる対処法は?

まとめ

今回は、鼻水の色に対してどの様な状態にあるかについて、書いてみました。


サラサラした透明の状態から緑色をしたネバネバした状態など、一言に鼻水といってもその状態は様々です。

ただの風邪であれば心配は無いのですが、症状が続くようであれば一度耳鼻咽喉科で医師の診察を受けるようにして下さい。

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