ペニシリン系の抗生物質の副作用やアレルギー反応は?

ペニシリン系の抗生物質の副作用やアレルギー反応は?

薬


風邪などで病院に行った際に処方される抗生物質と呼ばれる薬、いろいろ種類もあり副作用も気になるかと思います。


そこで抗生物質の種類と副作用について書いていきたいと思いますが、数ある抗生物質の中でも今回は「ペニシリン系」の抗生物質についてをメインに書いていきます。


病院で抗生物質を処方された際に参考にして下さい。

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抗生物質とは

まずは、抗生物質とはそもそも何なのか?

また、そのしくみはどうなっているのか?について見ていきたいと思います。


アレキサンダー・フレミングが青カビの産生する抗生物質ペニシリンを発見して以来、抗生物質はつぎつぎと発見され、現在では抗ガン作用を持つ抗生物質も使用されるようになってきました。


抗生物質の定義としては「微生物によって作られ、他の微生物の発育を阻止する物質」です。


主に細菌に対して使用される抗生物質の作用のしくみは選択毒性という病原微生物と人体の細胞の違いを標的としています。

  1. 細胞壁の合成阻害
  2. 葉酸代謝拮抗
  3. 核酸合成阻害
  4. タンパク合成の阻害
  5. 細胞膜障害

抗生物質の作用はこの5種類に分類され、その中に系統別の種類があります。

一般的に抗生物質の種類といえば系統による種類を指していると思います。

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ペニシリン系抗生物質

細菌の細胞壁の合成を抑制する主要な抗生物質です。


ペニシリンは細菌の細胞膜に存在する細胞壁合成に関わる酵素であるペニシリン結合タンパク質を不活化します。


ペニシリン系抗生物質の中でもさらに分類することができ

ペニシリンG

ペニシリンアレルギー


狭域ペニシリンという位置づけのペニシリンです。

注射薬のみで、ペニシリンの原型です。


肺炎レンサ球菌などのグラム陽性菌、淋菌などのグラム陰性菌、梅毒トレポネーマに対しては耐性菌でなければ非常に強力な抗菌作用を持ちます。


そのため、これらの感染による肺炎・化膿性疾患・性病などの治療には広く使用されています。


注意点として、ペニシリン系抗生物質はアレルギー反応を引き起こす事があります。

特にアナフィラキシーショックは生命にかかわるので注意が必要です。

アンピシリン

広域ペニシリンという位置づけです。


グラム陽性菌・梅毒トレポネーマに加えて、大腸菌や赤痢菌、インフルエンザ菌などのグラム陰性桿菌にも有効なペニシリンで消化器感染症や尿路感染症に使用されます。


しかし緑膿菌には効果がありません。


広域ペニシリンの副作用としてショック、スティーブンス-ジョンソン症候群、無顆粒球症、偽膜性大腸炎などの重篤なものがあります。

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その他のペニシリン系抗生物質

メチシリン、オキサシリン、クロキサシリン

これらはペニシリナーゼ産生耐性菌に対して使用されます。


しかしMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などは他の抗生物質に対しても耐性がある事が多い多剤耐性菌が昨今院内感染などの重要な課題になっています。

ピペラシリン
緑膿菌に対する抗菌力が強力な抗生物質です。


セフェム系及びその類縁抗生物質

セフェム系抗生物質は、ペニシリンによく似た化学構造をしています。


こちらも細胞壁の合成阻害作用を持つ抗生物質です。

このグループの抗生物質は抗菌範囲やβラクタマーゼに対する抵抗性などから、第一世代・第二世代・第三世代・第四世代に分けられます。

第一世代セフェム系

ペニシリンGにかわり、ブドウ球菌が産生するペニシリナーゼに対して抵抗性を持つように設計された抗生物質です。


現在では使用されることが少ないですが、耳鼻科・眼科系の感染症やペニシリンにアレルギーがある方に使用されます。

第三世代セフェム系

セフタジジム、セフスロジンなど緑膿菌に有効なものや、血液-脳関門を通過できるものが多いので髄膜炎の第一選択薬です。

セフェム系に共通する副作用
アレルギーなどの過敏反応、悪心・嘔吐などの消化器症状、下痢を伴う偽膜性腸炎、血液凝固能の障害、肝機能に軽い障害や第一世代のものに腎毒性があります。


セフメタゾールやセフォペラゾンなどのセフェム系抗生物質の中には、使用期間中に飲酒をするとひどく気持ち悪くなったり、顔面紅潮、頻脈、頭痛を起こすものがあります。


また、セフェム系の抗生物質と利尿薬のフロセミドを併用すると腎機能障害を起こしやすくなるので、利尿薬を服用している場合には処方医にそれを伝えるようにしましょう。

まとめ

今回は、抗生物質の中でもペニシリン系の抗生物質について書いてきました。抗生物質はアレキサンダー・フレミングが青カビの産生する抗生物質ペニシリンを発見したことから今日に至っています。


ペニシリンにアレルギー反応をおこし、アナフィラキシーショックをおこしてしまう人もいますの注意が必要ですが、現在はペニシリン系以外の抗生物質も数多く開発されていますので病院に行った際に医師の指示に従い正しく服用するようにして下さい。


ペニシリン系以外の抗生物質についてはこちらの記事でご紹介していますので、是非参考にしてみて下さい!!
⇒【関連記事:抗生物質の副作用は下痢?妊婦が服用出来る種類は?

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