子供が夜中に突然の腹痛に襲われた!嘔吐・下痢もある!

子供が夜中に突然の腹痛に襲われた!嘔吐・下痢もある!

子供


子供が突然夜中に腹痛を訴えて目を覚ましたらお父さん、お母さんはとても心配になります。


家で様子を見ていればいいのか、それとも救急外来に連れて行った方がいいのか迷うかと思います。

この記事では、子供が夜中などに突然腹痛を訴えた、そんな時に冷静に対処できるよう参考になる記事を書いていこうと思います。

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急性胃腸炎

小児科の救急外来に訪れる患者さんで、腹痛を訴えての来院で最も多いのは急性胃腸炎です。


症状は腹痛に下痢に嘔吐がほとんどで、その度合いはご飯は少しずつでも食べられるものから水分さえちゃんと取れない状態まで実に様々です。


急性胃腸炎の場合は脱水症状がない場合は症状に合わせて2日分くらいの薬が処方され、症状が続くようならば翌日の日中に再度受診するよう言われる事がほとんどです。


このような場合は長時間待って、なおかつ他にも感染症などの患者さんがたくさんいる病院に免疫力が下がっている状態で、受診して逆に違う感染症をもらってしまうリスクがあるので自宅で翌日まで様子を見ていた方がいい場合です。

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受診の仕方など

ではどのような場合に受診した方がいいのか疑問に思うかと思います。


基本的には救急対応の病院に電話をして相談した上でその指示に従うのがベストだと思います。

症状や既往などを聞いた上で看護師などの専門家が今すぐ受診が必要か判断してくれます。


症状や様子などを正確に伝える際に大切なのは普段の様子との違いの有無など、子供の訴えだけに頼らず親御さんがよく観察した上でどのような状態かを正確に伝えましょう。


子供の訴えはあいまいな場合が多々あります。


お腹が痛いと言ってもお腹のどこが痛いのか?どのように痛いのか?いつから痛いのか?詳しく聞いた上で親御さんの目で表情や唇の色や乾きなどの様子を見て伝えることが大切です。


また、日中から調子が悪いような場合は可能な限り日中に病院に連れて行ってあげる方が良いです。


やはり、夜間は気温も下がりますし、病院も受け入れできる病院は限られてしまいます。

お子さんにとっても親御さんにとってもかかりつけの先生に診てもらった方が症状など伝えやすいかと思います。


何より怖いのが冬場などはインフルエンザなどが流行しているので不必要に感染のリスクが高くなってしまう事です。


関連記事:胃腸風邪の症状で発熱はある?早く治すための対処法も解説!

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急性胃腸炎以外の原因

さてここまで急性胃腸炎の場合について、いろいろ書いてきましたが、急性胃腸炎以外で急な腹痛を訴える場合の原因についても書いていきたいと思います。

腸重積

腸の一部が重なり合ってしまう病気です。


生後3、4ヵ月~1歳ぐらいに起こりやすく、最初は赤ちゃんの機嫌が悪かったりぐずったりすることで気づきます。


痛みが強いと、普通の泣き方とは違う激しい泣き方をしたり、いきなり吐いてしまう場合もあります。

こうした症状はしばらくすると1度治まりますが、5~15分くらいすると、また不機嫌になり泣きだしたりします。


そして数分後にはウトウトします。

こうした様子を繰り返すのが腸重積の特徴です。典型的な腸重積は小腸の終わりの腸である回腸が大腸に入り込むために生じます。

急性虫垂炎

いわゆる盲腸です。


虫垂炎は10代に最も多くみられ、2歳以下ではまれといわれています。


虫垂炎の原因は、便の塊が虫垂というくぼみに落ちてしまう糞石かんとんやリンパ濾胞の増生のために虫垂の内腔が閉塞した結果起こってきます。


虫垂の内腔が炎症を起こして腫れてくると、虫垂壁の血流障害を起こして壊死を起こし穿孔を起こします。

子供の場合穿孔から腹膜炎を起こしやすいので注意が必要です。


症状としては歩行は困難で前かがみの姿勢となります。

また、横になっても動きが少なく、横を向いて足を曲げている姿勢をとります。乳幼児では機嫌が悪くなりぐずっています。


最初に上腹部痛と吐き気が生じたと時は虫垂炎の可能性もあります。また、2~3時間たっても痛みが軽くならない時は再度受診が必要になります。


関連記事:虫垂炎の初期症状はコレ!最初の痛みは意外なアソコ!

まとめ

子供の腹痛の場合は大半が急性胃腸炎ですが、中には腸重積や急性虫垂炎など、それ以外の病気の場合もあります。


子供の訴えをよく聞いた上で、様子を観察し、救急対応の病院や市区町村の広報誌などに載っている救急相談窓口などに、問い合わせをして病状を伝えた上でその指示に従うようにしましょう。

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