首筋の違和感が気になる!単なる痛みとは違う症状に注意!
首は脳からつながっている大事な神経が通っている場所であり、首に違和感があると心配になってしまいますよね。
ここでは、そんな首の違和感・痺れなどが出る原因について考えられる病気について少し詳しくお話したいと思います。
頸椎椎間板ヘルニア
ヘルニアという病気を耳にしたことはありますか?重いものを持ち上げたりする機会が多い方が長年腰痛に悩まされて、腰がヘルニアになったという話は良く耳にするかと思います。
実はこのヘルニアが首にも起きてしまうことがあるのです。
以前X-JAPANのドラマーの方が海外で手術をしたとトップニュースで話題になっていました。
背骨をつなぐクッションの役割を果たしている椎間板が加齢の変化などが原因で中身が飛び出してしまって神経などを圧迫することで痺れなどが生じてしまう病気なのです。
痛みを伴うケースも多いです。好発年齢は30~50代です。
神経の圧迫が悪化すると手足にまでしびれが出てしまうこともあります。整形外科を受診するようにしましょう。
X線検査では椎間板はうつらないので、MRI検査が行われることもあります。
しびれや痛みが強い時期は、首の安静保持が重要となってきます。
頸椎カラーなどで首が動かない様に固定されることもあります。
また、鎮痛剤の服用や神経ブロックなどで痛みを取る治療が行われます。
日常生活でも首や肩に負担がかかる動作は避けるように気を付けましょう。
しびれが酷く、日常生活に支障が出てしまっている場合は手術が行われることもあります。
手術法は大別して「前方法」と「後方法」があります。
前方法は、椎体と椎間板組織を削ってヘルニアを摘出し、削った空間に骨盤などから採取した自分の骨を移植する方法です。
後方法は、後ろから脊柱管を拡大することで脊髄圧迫を間接的に解除する方法で、脊柱管狭窄を合併している場合に選択されることが多い方法です。
しかし、ヘルニアは安静にしていれば自然と症状が改善するケースが多いので、内服薬やリハビリで保存的治療が選択されることが多いです。
自己判断でマッサージやストレッチなどを行ってしまいますと、病気を悪化させてしまう可能性もありますので注意してください。
必ず医師の指導の下、行うようにしましょう。
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胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)
つり革につかまる時や、洗濯物を干す際に腕を上げた時などに腕にしびれや首・肩周囲に違和感などが生じる病気です。首から出て腕に行く神経と血管が、その通り道で慢性的に圧迫されることによりトラブルが生じてしまうのです。
なで肩気味の女性に多い病気と言われています。
胸郭出口症候群は先ほど述べた頸椎椎間板ヘルニアとよく症状が似ているため、医師の診断が必要になってきます。
整形外科を受診するようにしましょう。
胸郭出口症候群のチェック方法として、鎖骨の方向確認があります。鎖骨の本来の位置は、胸を広げるように、中央から斜め上方に向かって伸びて、つっかえ棒のような役割を果たしてくれています。
しかし、両側の鎖骨が、V字ではなく水平のようになってしまっていると、胸郭出口が狭くなってしまっている可能性が非常に高いです。
また、鎖骨の上のくぼみを指で押して痛みやしびれが出るかどうかというチェック法もあります(モーレイテスト)。
こちらの病気も保存治療がメインとなります。
頸椎椎間板ヘルニアと同様、鎮痛剤などの処方で様子見となります。
つり革を持ったりして腕を上げる動作は症状を悪化させてしまいますので避けるようにしましょう。
重たいものを持つことも避けるようにしましょう。
この病気になってしまっている方は日ごろから姿勢が悪く、猫背などになりがちです。
長時間同じ姿勢でいると負担がかかってしまいますので、今一度正しい姿勢で過ごせるように心掛けてください。
また、十分な睡眠をとり、お風呂などで血行を良くしてリラックスするのはオススメです。
まとめ
しびれは体からの異常を知らせるサインです。体を温めて血行を良くしてみても症状が改善しない場合は一度医師の診察を受けてみることをオススメします。
首は特に、大事な神経が通っている場所ですので無理にマッサージをしたり首を回したりしてストレッチを自己判断で行ってしまうと危険ですので注意しましょう。
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