耳の下の腫れの原因は?熱はない場合も要注意な理由!

耳の下の腫れの原因は?熱はない場合も要注意な理由!

女性


耳の下が腫れてしまったら「おたふく風邪?」と思う方は多いのではないでしょうか?

しかし、熱が出ていないとなると一体何の病気なのか不安になってしまいますよね。

今回はそんな熱の出ない耳の下の腫れの原因で考えられる病気について、2つご紹介したいと思います。

おたふく風邪

おたふく風邪とは、ムンプスウイルスが原因で生じる急性耳下腺炎のことを指します。

耳の下にある唾液を作る働きのある耳下腺が腫れ上がり、顔が「おたふく」のようになってしまうことから「おたふく風邪」とも言われているのです。


以前は秋から春先にかけて多く流行が見られていましたが、最近では季節に関係なく流行するようになってきているようです。

子供の間での感染が非常に多く、くしゃみや咳などの飛沫や接触で感染します。


感染力が非常に強いので、「学校伝染病(第二種)」に指定されていて、発症後5日経って腫れが完全に消失するまで登園・登校は停止とされています。

主な症状としては片側または両側の耳の下の腫れ、38℃前後の発熱症状が上げられます。


耳下腺が腫れるため、そこの部位を押すと痛みが強くなり、さらに食べ物や飲み物を飲み込むときも痛みが生じます。

発症後、48時間が症状のピークと言われています。

しかし、おたふく風邪に感染していてもこれらの症状が出ないことがあるのです。

これを「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」と言います。

ですので、耳の下が腫れているけれど熱はないという場合はこの不顕性感染の可能性が上げられます。


特に1歳未満の赤ちゃんなどはこの不顕性感染が多く、症状が現れてもごく軽症で済んでしまうことが多いようです。

不顕性感染の場合、症状が出ていなくても体の中にはウイルスがいます。

ですので、普段と同じ生活をしているうちに、いつの間にか周囲の人に感染を広げてしまっているという危険があります。


また発症年齢が上がるほど高熱になったり、腫れが酷くなったりと重症化する恐れがありますので、注意が必要です。

しかも、なんと、おたふく風邪に有効な抗ウイルス剤はないのです…。

たとえおたふく風邪と診断されても、基本的には安静にして症状が治まるのを待つこととなってしまうのが現状です。

他の人にうつさないためにも室内の空気の換気はきちんと行い、他の人からうつされないためにも普段から手洗いやうがいなどの予防行動が大事となってくるのです。

スポンサーリンク


反復性耳下腺炎

耳下腺や下顎腺が数か月から1年間隔で繰り返し腫れてくる病気です。

はっきりとした原因はいまだ解明されておらず、アレルギー反応やら耳下腺の先天性異常など様々な発症要因があると言われています。

1~16歳ぐらいの子供に多く見られる病気のようです。


症状としては、耳の下の腫れがあり、熱はありません。

片側だけが腫れる場合や両側の場合、交互に腫れてくる場合と様々です。


診断をする上ではおたふく風邪との鑑別が必要となってきます。

おたふく風邪と比べると腫れている部分は硬いけれど痛みは軽く、赤みもないというのが特徴です。

一度小児科もしくは耳鼻科を受診するようにしましょう。

スポンサーリンク


日常生活を送る上で注意することは?

日常生活を送る上で注意することは、痛みが強い場合は鎮痛剤を服用して痛みのコントロールを行うようにして下さい。

冷たいタオルで腫れた部分を冷やすのも効果があるかと思います。


また、酸味のある食べ物は唾液の分泌を促してしまいますので、痛みが増強しやすくなります。

刺激のある食べ物は控えるようにした方が良いでしょう。


口を開けたり噛んだりする時に痛みがある場合は、噛まなくても食べられるような柔らかい食事を摂るようにしましょう。

反復性耳下腺炎は人にうつる病気ではありませんので、通常は問題なく登園・登校できます。

しかし、おたふく風邪と見分けがつかない場合は念のためお休みした方が良いかと思います。


その際は腫れが完全に治まるまでは自宅で安静にしてください。


反復性耳下腺炎はその名の通り何度も繰り返しますので、次に腫れた時は医師と相談をして、おたふく風邪の免疫があるかどうかの検査を受けた方が良いかも知れません。

まとめ

色々な病気がありますが、感染してしまってもその病気をやっつけるための薬がないということは珍しくありません。

ですので、いかにその病気にかからないかが重要となってきますので、日ごろから感染予防のために手洗いやうがいなどは習慣化させることをオススメします。

スポンサーリンク

このページの先頭へ