二の腕のチクチクする痛みの原因は?しびれる感じが辛い!

二の腕のチクチクする痛みの原因は?しびれる感じが辛い!

二の腕


腕(特に二の腕の部分)がチクチクしたりビリビリしたりして、しびれるという症状は、あまり経験することがない分どんな病気が原因になるか気になります。

これらの痺れや痛痒い感じはひどくなると、夜に眠れないほどに悪化してしまうことも多いです。

ここでは、二の腕がチクチクするような感じになる疾患について紹介していきたいと思います。

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帯状疱疹

子どもの頃、「水ぼうそう」にかかったことのある方は多いと思います。(かかったことが無いと思っていても、知らず知らずのうちに感染していることが多いです。)

水ぼうそうの原因となるのは「ヒトヘルペスウイルス3型」、別名「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。

ウイルスの名前から分かるように、水痘(水ぼうそう)の原因と帯状疱疹の原因は同じです。

ウイルスのライフサイクル

水ぼうそうは子どもの病気として知られていますが、帯状疱疹はどちらかというと大人になってから発症する人が多いイメージです。

これには、ウイルスのライフサイクルに関係があります。

水痘・帯状疱疹ウイルスは多くの場合子どもの頃に初めて感染し、水ぼうそうを引き起こします。

適切な治療を行うことでこの症状は治まりますが、ウイルスは身体から消えることなく、体内に潜んでいます。

ただし、体内にいるだけで具体的な症状を引き起こすことはありません。

このような状態を「潜伏感染」といいます。


潜伏感染では症状が出てきませんが、加齢や疲労に伴って免疫力が低下することや、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染による、AIDS(後天性ヒト免疫不全症候群)の発症によって潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが活発化してしまい、今度は帯状疱疹を引き起こすことになります。

帯状疱疹の場所や症状

帯状疱疹の特徴としては疾患名にもあるように、発疹が帯状に出現するということです。

胸や腹、背中といった体幹部に出現しやすいと言われていますが、水痘・帯状疱疹ウイルスの潜伏しているところが神経なので、二の腕に帯状疱疹が起こることもあると考えられます。

帯状疱疹の発見で怖いのはAIDSになってしまっているということです。

AIDSはHIVへの感染によって発症しますが、AIDSと診断されるきっかけの一つとしてこの帯状疱疹が挙げられます(他にも口の中に白いできものができる、肺炎になる)。

心当たりがあるのであれば早めに医療機関を受診したほうが良いでしょう。

現代では治療によって通常の人と変わらない生活をおくることができるようになっています。


関連記事:帯状疱疹になったら仕事は休む?対処法や治し方も解説!

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頚椎椎間板ヘルニア

先ほど神経の話が出てきましたが、腕の神経はその多くが首のあたりから出ています。

腕を動かすときに脳から司令を伝えたり、感覚を脳に伝えたりする役割を担っているのが神経ですが、首から下には脳から伸びる「脊髄」という神経の束からそれぞれ枝分かれして神経が各部位に分布しています。


これが腕であれば首のあたりですし、脚であれば腰のあたりとなっています。

この脊髄は首の骨(頚椎)の中を通っており、頚椎は7つ(人によっては8つ)存在しています。

頚椎と頚椎の間にはクッションの役割を果たしている「椎間板」という組織があり、これは主に軟骨と線維組織から作られています。

位置関係としては椎間板の背中側に脊髄が通っているという具合です。

そして、みなさんの中の多くが聞いたことのあるであろう「ヘルニア」という言葉ですが、これは臓器や組織が本来の位置から逸脱してしまっている状態を示しています。

つまり「頚椎椎間板ヘルニア」という疾患名は頚椎のところの椎間板がはみ出してしまっている状態を指しているということになります。

はみ出した椎間板が脊髄やその枝分かれを圧迫してしまうことで、その神経が分布している部分がしびれていると感じたり、腕を動かしにくいと感じたりするようになります。


椎間板は加齢とともに変性してしまい、中の「髄核」というものが脱出しやすい状態になるため、歳を取れば取るほど発症しやすいと言われています。

しかし、近年のスマートフォンやパソコンの普及に伴い、首に相当な負担のかかるうつむきがちな姿勢をしている方が急増しました。

今はまだその影響が顕著になっていませんが、今後ヘルニアを発症する方が増えてくるのではないかと考えられます。

そこで、長時間連続でスマートフォンやパソコンを操作することはできるだけ避け、適度に首を回したり腕を動かしたりするのが効果的です。

これは首や肩の筋肉をほぐすことにもつながり、頭痛や肩こりの軽減にも有用です。


関連記事:手首がジンジンと痺れる感じが続く!原因と対処法が気になる!

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変形性頚椎症

ヘルニアと同様頚椎の話ですが、こちらは頚椎自体に原因がある疾患です。

頚椎や膝、股関節の骨は頭や体重といった負荷が常にかかっている部分で、軟骨がすり減りやすいといえます。

軟骨が無くなってしまうと骨と骨同士がぶつかってしまい、棘のようなもの(骨棘)を作ってしまいます。

これが脊髄や神経を圧迫して、しびれや動かしづらさといった症状を引き起こします。


関連記事:首を曲げると痛みやめまいが起こる!悪化させない方法は?

まとめ

いかがだったでしょうか。

腕や脚では不調の原因がまさにその部分にあることもあります。

しかし、首や腰といった少し離れた部分にあることもあるので、まずは医療機関を受診してそれぞれの原因に対して治療を行っていくようにしましょう。


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