微熱が続くとき風邪の症状とは違うと感じたら疑う病気は?
高熱ではないけれど、体が熱っぽい状態が続く。
風邪ではない気がするが原因がわからないことも多くあります。
また、風邪の症状に似たものでも実は別の病気が隠れている可能性もあります。
この記事では、微熱が続く際の原因となる病気についてご紹介していきます。
体温のしくみ
人の平熱は36〜37℃とされており、38℃以上で発熱と言われます。微熱は37〜38℃の間と考えられています。
ヒトは食べ物を代謝することで熱を作り出しています。
その他にも、筋肉の収縮、甲状腺ホルモンなどの作用で熱が生まれています。
さらに、体温は脳の視床下部という場所で調整され一定に保たれています。
これは深部体温に分類されます。
一方で、皮膚体温があり、環境の影響を受けやすいものになります。
発熱の原因となる物を視床下部が察知すると、体温を上昇させて原因となる物質の退治に作用します。
このとき現れる症状として、体の震え、血管の収縮鳥肌などが起こります。
体温には1日の中でリズムがあり、一般的には早朝は低く、午後の3〜5時頃に最も高くなる特徴があります。
また、成人と高齢者で比較した際に、高齢者の平熱が低くなり、年齢や個人による変動もあることがわかります。
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微熱の原因とは
微熱の原因の約半数は原因不明の場合が多いといわれています。その他の要因としては、
- 感染症
- 悪性腫瘍
- 膠原病
- 甲状腺機能亢進症
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感染症、炎症
風邪とにた症状で見逃しやすい物として、肺炎が考えられます。本来、肺炎は38℃以上の高熱がでるのですが、高齢者では目立った発熱がなく悪化してしまうことがあります。
風邪と異なり、肺炎では肺そのものに炎症が起こります。
症状には悪寒、倦怠感、呼吸困難感、息切れ、黄色や緑色の痰が出ることがあります。
症状に違和感を感じるようであればすぐに病院を受診しましょう。
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がんや悪性腫瘍によるもの
悪性腫瘍により起こる発熱のことを腫瘍熱と言います。主に、38度に近い微熱が、1日に1回、2週間以上続く場合。
また、ウイルスや細菌感染の診断がないもの、薬や輸血による反応が否定されるもの、抗菌薬を1週間以上使用しても改善が見込めないものなどの理由が判断材料となります。
腫瘍熱が起こりやすいがんの種類として、血液のがん、腎臓や膵臓、肝臓のがんなどがあります。
その他にも骨肉腫などでも発熱が起こる場合があります。
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膠原病
関節リウマチや全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患などが膠原病に分類されています。抗生物質の効かない微熱が週単位で続きます。
膠原病の場合では、熱が午前中に出て、午後には落ち着いているという特徴があり、風邪とは異なるものとなります。
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ホルモンの異常
甲状腺機能亢進症、妊娠、更年期障害などのきっかけで微熱が生じる場合があります。甲状腺機能亢進症は中高年の女性に多く見られる症状となります。
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり微熱の他にも頻脈、発汗、体重減少などの症状を伴う場合があります。
また、顔にむくみが出現するケースもあり注意が必要です。
また、女性の場合は生理周期や更年期によるホルモンの変化の影響を受けます。
生理周期のうち、黄体期では子宮内を温かい状態に保つため。
ホルモンの影響から微熱を生じることがあります。
一方、更年期の場合、卵巣から分泌される女性ホルモンが減少し、自律神経系に乱れが生じることで微熱やほてり、倦怠感、発汗などの症状が引き起こされ、悩む方も少なくありません。
さらに、最近では男性にも更年期障害があるとされており、女性だけの問題ではなくなっているようです。
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他に原因となる病気がない
様々な病気やホルモンの乱れが原因ではなく、原因不明の微熱が起こることもあります。中には、過剰なストレスによって心因性に因る微熱が生じている可能性があります。
自律神経が乱され体温調節が不十分となることが考えられます。
他にも、不眠や食欲不振の症状に悩まされている場合は、心因性によるものも疑ってみる必要があります。
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まとめ
体温は時間や個人により異なります。自分の平熱がどのくらいか把握した上で、微熱かそうでないかを判断することも重要です。
さらに、風邪と思って放っておくと病態が悪化する病気もあります。
一方で、ストレスによる自律神経の乱れの影響を受けることもあり、生活習慣や環境を見直すことも大切です。
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