熱っぽいのに熱がない!だるい症状の原因や注意すること!
風邪やインフルエンザで熱が出ることはありますし、誰でも経験がある事だと思います。
しかし、熱っぽい感じ(寒気があったり、体の節々が痛んだり、だるさを感じたり)があるのに体温計で体温を測ってみると、微熱すらないという不思議な症状が出ることがあります。
しかも、この症状の経験をしたことがある人は少なくないと思います。
この記事では、そのような症状の時に考えられる病気についてご紹介いたします。
風邪
子どもの場合は免疫が十分に発達しておらず、風邪をひくと熱を出して咳や鼻水などが出るというように症状が強めに出ますが、大人の場合は熱が出ないというのはよくあるケースです。風邪は様々な細菌やウイルスによって引き起こされるので原因を特定することが難しい症例が多く、今挙げた症状をひっくるめて正しくは「風邪症候群」と呼ばれます。
風邪を起こすウイルスの中でも、ライノウイルスというものは熱が上がりにくい風邪になります。
熱は出なくとも、喉の痛みや咳、頭痛が見られる場合には周囲に感染を広げないという意味でも早めに病院を受診しましょう。
また、原因が特定されにくいので、治療は咳を抑えたりなどの対症療法になります。
抗生物質(抗菌薬)が処方されることもありますが、抗菌薬は「菌」とあるように、「ウイルス」には全く効果がありません。
さらに、細菌の種類によっても効かない抗菌薬があるので、なんでもかんでも抗菌薬を服用するすれば、風邪が治ると服用を続けることにはやや注意が必要です。
自分でできる対処法としては手洗いやうがいを行い、喉を加湿するなどの方法があります。
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アレルギー
大人になってからのアレルギーというものは、多くが「花粉症」になります。それまで花粉が舞う季節でもなんとも無かった人でも花粉症になる可能性がありますが、急に発症するので風邪をいたと勘違いする方もいます。
花粉症では鼻水が多く出て、それによる鼻詰まりや頭痛、熱っぽさなどの症状があります。
治療としては飲み薬や鼻に投与する薬(点鼻薬)を使って症状を和らげるものになりますが、それぞれの季節の花粉によって症状が出るので帰宅したらそのまま家の中に入るのではなく、軒先で服を手などではたいて服についた花粉を落としてから家に入るなどの対処も重要です。
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自律神経失調症
自律神経とは、身体のバランスを整えている神経になります。
過度のストレスや疲労などの影響を受けると自律神経のアクセルとブレーキ(それぞれ交感神経、副交感神経といいます)のバランスが崩れ、頭痛や疲労感、めまい、動悸(胸がドキドキする)などの症状が現れます。
特に女性では女性ホルモンの影響も大きく、この病気を発症しやすいと言われています。
身体の異常の結果としての症状ではないので、検査をしても異常なしと診断されるケースも多く、その場合は心療内科を受診することをおすすめします。
自分でできる対処法は生活習慣を正し、ストレスを余り溜めないように心がけることが重要です。
高血圧
血圧が急に上昇すると頭痛やめまい、肩こり、ほてり感などの症状が出て熱っぽさとして感じることがあります。高血圧は生活習慣にその原因の多くがあるので、脂肪分の多い食事を控えたり、運動不足を解消するなどの見直しをしてみましょう。
このことは心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気になるリスクを下げるので非常に重要です。
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更年期障害
更年期とは、女性が閉経する前後5年ほどを指し、その時に現れる病気によらない症状の内日常生活に支障をきたすものを更年期障害と言います。女性の3割から4割に発症すると言われ、推定患者数は320万人ほどとなっています。
更年期には女性ホルモンのバランスが崩れ、それに加齢や心理的な要因などが組み合わさって発症するとされ、症状としてはほてり感や発汗、動悸や疲れやすいことなどがあります。
治療としては崩れたホルモンバランスを修正するホルモン補充療法やカウンセリングがあります。
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熱中症
熱中症といえばマラソン選手などが走っている時に、フラフラになって立っているのもままならないような光景を想像するかもしれませんが、近年では高齢者などが家に居ながらにして熱中症を発症するケースが増加してきています。運動していない人が熱中症になってしまうのは、暑い部屋の中に長時間いて汗をかいているのに、水分補給が十分できていない状態の時になります。
平熱であっても熱中症になっていることがあり、身体のだるさや頭痛がある場合にそのまま放置していると救急車を呼ぶような重大な自体になってしまうので、熱中症が疑われた場合には涼しい場所で水分補給を行いましょう。
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バセドウ病
首の下の方に甲状腺という臓器があり、そこから甲状腺ホルモンという血圧を上げたりする作用のあるホルモンが分泌されています。この病気は20代から30代の女性に多く見られ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによりほてり感やのぼせ、息切れや疲労感といった症状が出てきます。
バセドウ病の他にも甲状腺ホルモンが過剰に出てしまう病気は幾つかあり、これらを総称して「甲状腺機能亢進症」といいます。
その中でもバセドウ病は甲状腺が大きくなったり、目が飛び出るといった外見上の変化があるので発見しやすいです。
注意してみてみましょう。
まとめ
今回ご紹介した病気はあまり緊急性のないものばかりですが、放置しておくと命に関わるものもあるので「熱っぽい」という症状でおさまっている内に病院を受診するようにしましょう。いずれにしても、熱っぽいと感じているからには、疲れが溜まっていたりストレスが溜まっていることは間違いありません。
バランスの取れた食事を心掛け、睡眠時間をいつもより長く取り、疲れを早めに取るように心掛けましょう。
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