腕だけに蕁麻疹ができる原因は?治し方についても解説!
朝、目が覚め顔を洗おうと洋服の袖口をまくると、腕に赤い斑点みたいな物がある。痒くもないけど、最近風邪を引いて熱があった位でこれといって自覚症状がない。
けれど、もしかして風邪ではなく強い感染症だったかもしれない。それとも血液病では無いかと心配になるかもしれません。
日々のストレスや仕事や勉強の疲れ、女性であれば、単に月経が原因の可能性もあります。
この記事では、腕だけに蕁麻疹ができる場合にスポットを当てて解説していきます。
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目次
蕁麻疹と湿疹の違い
腕にできた赤いブツブツが(今回は腕だけとしておきますが、これは全身に当てはまります)湿疹なのか、蕁麻疹なのかパッと見ただけでは違いがわかりにくいです。基本的には、湿疹は痒みを伴い、1週間位治らない事が多く、小さなプツプツは水泡になって破れてジュクジュクしているが、次第に乾燥してカサカサになります。
一方、蕁麻疹は皮膚の柔らかい部分にポツポツとしたような赤い発疹が現れ、その部分が盛り上がるようになります。
痒みは原因や本人の神経的な過敏にもより痒みがあったりなかったりします。
盛り上がった部分の周囲も全体的に赤みを帯びます。10センチ以上のミミズ腫れのような形の物もあります。
発疹が出ても数時間ですぐに消えこともありますが、消えてもまた現れるを繰り返す状態が一ヶ月以上続く場合もあります。
この時も痒みを伴う場合と痒くない場合もあります。
たまたま1回蕁麻疹が出た時は跡は残りませんが、そこを掻きむしったりして皮膚を痛めてしまうと、繰り返し蕁麻疹が出たり、長期に渡って蕁麻疹が継続する場合の慢性的な蕁麻疹であった場合は「ただれ」や他の所とは違う色素になって痕を残します。
ちなみに湿疹や蕁麻疹症状の皮膚症状全ての出来物を統括して発疹といいます。
蕁麻疹は、「蕁麻疹が症状起こる原因が病的かどうか」がポイントとなります。
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蕁麻疹が起こる原因
蕁麻疹が起こる原因は様々な事が考えられます。食べ物では、牛乳、チーズ、卵、小麦粉、かに、えび、貝類、大豆などがあります。
石鹸、ボディクリーム、洗剤、柔軟剤、化学繊維、あせも、紫外線、日光過敏、動物アレルギー、ストレス、ナイロンタワシ、薬、内臓疾患、接触性皮膚炎、あせもなどが原因で蕁麻疹が起こることもあります。
以下に、詳しく説明をしていきます。
蕁麻疹の種類とポピュラーな物。
アレルギー性
特定の食物(カニやエビ、青魚、卵、乳製品など)、薬品(抗生剤、解熱剤ピリン系)、虫の毒素(毛虫や蛾)、化繊アレルギー(ヒートテックやナイロンタオル、ストッキング)、アレルゲンを持っている物に対する体の反応などで、蕁麻疹を起こしてしまいます。
関連記事:蕁麻疹はアルコールで悪化することも!お酒の飲み過ぎには要注意!
物理的蕁麻疹
温熱(寒い冬外から帰宅しコタツで温まった時など)、寒冷(お風呂で温まった後、脱衣所で寒たい空気に触れた時)、日光(夏タンクトップ等肌を露出して強い日差しを浴びた時など)。などの影響でも蕁麻疹は起こります。
コリン性蕁麻疹
運動や緊張などにより発汗が出たときにも起こりやすいです。自分の汗の成分で反応するのか、発汗に関与しているアセチルコリンが原因なのかは不明。
接触性蕁麻疹
皮膚や粘膜が特定の物質と接触するとき(金属やオムツなど)に起こります。腕だけに蕁麻疹が出る原因としては、これが一番に考えられます。アレルギー性の部分でも紹介した、化繊アレルギーなども腕だけに出る可能性があります。
関連記事:頬のかゆい発疹の原因を解説!自宅でもできる3つの対処法はコレ!
ストレス
疲労や自律神経アンバランスによる神経伝達物質異常。関連記事:自律神経がおかしい(乱れる)原因と整える4つのコツを解説!
光線過敏症
太陽や紫外線を浴びて起こります。2時間くらいで発疹は消えることが多いです。特に夏場は紫外線・強い日差しが強いです。夏と言えば海やプールですが、その際水に浸かり冷えた体に日光を浴びてしまいます。
そうすると、毛穴が汗を上手に出せない時や、光線過敏でミミズ腫れのような蕁麻疹が出たりします。
一時的に治りますが、乳児が日焼けを繰り返していると皮膚ガンになりやすい傾向がありますので注意が必要です。
光線過敏で最も多い病気は「多形日光疹」です。20代前後の方に多い症状で、春先腕まくりをして強い紫外線を浴びた夕方に栗粒大の赤く膨れた膨隆疹がボコボコした感じで出てきます。
これは数日で跡形もなく消えます。
これら特定の原因以外にも、膠原病など免疫低下している場合や風による体力低下時にも蕁麻疹が現れます。
関連記事:日焼けをしたら熱が出る!対処法と絶対に気を付けたいこと!
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蕁麻疹が出た時の対処方法
蕁麻疹が出てしまった時には、- 寒冷時に起こったもの以外であれば冷やす。
- 日常生活の改善をして免疫力を高めておく
- アレルギーを起こしやすい食事を控える。
- 寒冷の差がないようにする。
- 日光過敏、紫外線過敏の方は日焼け止めクリームをぬることを欠かさず、肌の露出を避ける。
- 心配ならば皮膚科を受診。安易にステロイド剤の塗布はやめましょう。
痕が残る場合があり、汗疹やオムツかぶれには適しません。 - 体調不良の時はアルコールを控えて肝臓を休ませる。
などの事を気をつけてるようにしましょう。
蕁麻疹は急性時に起こるものは原因不明がほとんどです。しかし、これを繰り返すことが怖い疾患です。
2回目に同じものにアレルギーを起こした時には、喉から気管にかけて粘膜が腫れて呼吸困難になり血圧が低下しショック状態になります。
日本ではこのショック死が年間80人ほど確認されております。蕁麻疹が出て息苦しくなったらすぐに「蕁麻疹が出て息ができないのです」と救急へ電話してください。
蕁麻疹が繰り返して起こる場合は、血液検査をお勧めします。
関連記事:お腹に痒みがある湿疹ができた!原因として考えられる病気は?
まとめ
蕁麻疹はストレスや体の防御反応によって起こりますが、遺伝性の場合もあります。蕁麻疹が起こる原因を自分で認識しておくことも大切です。何に対してのアレルギーがあるのか?ないのか?を血液検査やパッチテストで確認しましょう。
以前は、男の子は元気にパンツとシャツだけで外で遊ぶ。そういう風習もありましたが今は考え方が多少違ってきています。
強い紫外線を浴びることはあまり良くありません。大人と同じ感覚で乳児を海へ連れて行ったりする時は注意してください。日焼けは「火傷」と同じことだと認識しておきましょう。
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