足に蕁麻疹ができた?赤い斑点の原因は他にもある!

足に蕁麻疹ができた?赤い斑点の原因は他にもある!

足


ストレスや疲れがたまると、足にかゆみを伴う赤い斑点ができることがあります。少し休息を取りなさいという体からのサインかもしれません。


足にかゆみを伴う赤い斑点ができるのは、体からの何かしらの信号の場合が多いですが、必ずしも疲労だけではありません。これから、その原因と対処法を解説していきます。

蕁麻疹について

蕁麻疹は全身にできる可能性がありますがこれは、正確には、ストレスによって、蕁麻疹が起こりやすい体になるのです。

疲れすぎると免疫力が低下して風邪をひきやすくなりますが、それと同じことです。元気な時なら大丈夫な刺激に反応して、疲れていたり、体が弱っていると蕁麻疹を発症してしまいます。


その刺激は、急激な気温・水温の変化(温熱蕁麻疹、寒冷蕁麻疹)や食べ物、汗や摩擦(機械的蕁麻疹)、日差し、薬物だったりします。


ですから、まずは休むこと。消化にいい物を食べて、よく寝てください。過食は厳禁です。胃腸への過度の負担は、体のストレスになります。


ストレスが強くて眠れない場合は、まずストレスを発散する方法を見つけましょう。ゆったりできる時間を作ることをお勧めします。

どうしても自分一人では無理な場合は、心療内科に相談する勇気も必要です。


かゆすぎて眠れないのであれば、まずかゆみを止める薬を、病院で処方してもらいましょう。皮膚病はとくに、素人判断で自己流の対処をすると悪化する場合があるので、必ず皮膚科を診察してください。


また蕁麻疹は疲労・ストレスによる自己免疫異常で起こる場合もありますし、肝臓が弱っている場合もあります。

どちらも、休養と食事療養が大事ですが、回復しにくい場合は、病院に行き、指導や治療を受けてください。


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寒冷蕁麻疹について

「寒冷蕁麻疹」という言葉を、皆さんは耳にしたことがありますか?


皆さんも経験したことがあるであろう冬場に肌がかゆくなる現象は、実はこの寒冷蕁麻疹によるものが多いです。

ですから、名前をご存じない方でもある程度原因や対処法を知っている場合も多いのではないでしょうか?


しかし、しっかりとした対策を取るにはやはり正確な知識を持っていることが重要です。

寒冷蕁麻疹の原因と症状
寒冷蕁麻疹の原因は、一言で言ってしまえば激しい温度変化です。


これは、例えば暖房の効いた室内から外へ出て冷え込んだ外気にふれた時や、朝起きてすぐなど体が温まっている状態の素足で冷たいフローリングにふれた時、あるいはお風呂上がりに体を冷やしてしまった場合などが挙げられます。


私たちの全身に張り巡らされている血管のまわりには、肥満細胞という細胞があります。


名前は紛らわしいですが、膨らんでいるような細胞であるために肥満と付いているだけで別に肥満によって着く細胞ではありません。

別名をマスト細胞ともいい、菌などから体を守る機能を持っています。


肌が暖かい状態から冷たい状態へと急激に変化すると、この肥満細胞からヒスタミンという物質を大量に分泌してしまいます。


ヒスタミン自体は体を守る機能に必要不可欠な物質なのですが、これが過剰に分泌されてしまうと細胞の表面などに付着して炎症を起こして、かゆみを発してしまうのです。


これが、寒冷蕁麻疹が起こってしまう仕組みです。ちなみに、冷たい状態から暖かい状態への急激な変化による蕁麻疹は温熱蕁麻疹といい、同じくヒスタミンの過剰分泌によって起こります。


寒冷蕁麻疹の症状の特徴は、腫れ自体は小さいものの、赤くなってしまい酷いかゆみが発生することです。そのさい、皮膚は強い熱を持つこと場合が多く、40度近くになる場合もあります。


また、特に症状が出やすい箇所として、手や足、太ももや背中などが挙げられます。

日常生活において、特に起こりやすい例をいくつか挙げておきましょう。以下に挙げるような状況を作らないように心がけることは、あくまで体の免疫機能の一現象である寒冷蕁麻疹の予防として特に大切です。

  • 冬場の寒い朝に、体が温まった状態の素足でフローリングを歩く

  • お風呂に入り体が温まった後、脱衣所などで体を冷やしてしまう

  • 運動などで汗をかいている時に、エアコンや扇風機などで急激に体を冷やしてしまう


また、特に起こりやすいのが冬場とはいえ、夏にも以下のような状況で起こることもあります。


  • 夏場の外出先など日に当たるところで冷えたグラスやアイスなどを長時間にわたって持ち続ける

  • 水着など露出の多い恰好で日光に当たってからだが暖まった状況で、冷たい海やプールに勢いよく入る

  • 暑い屋外からエアコンなどで過剰に冷えた室内へ入る


ほかにも様々なケースが考えられますが、どの場合においてもキーワードとなるのは“急に冷やす(冷える)ということです。

それに気をつけて生活することが、寒冷蕁麻疹の予防として最も大切なことです。


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蕁麻疹以外の原因

ここまでは、足に赤い斑点が出る原因として蕁麻疹について書いてきましたが、赤いブツブツの原因は蕁麻疹だけではありません。

ここからは、蕁麻疹以外に考えられる原因をいくつか見ていきたいと思います。

アレルギーの場合

これは蕁麻疹の場合も同じですが、アレルギー反応として起きる場合もあります。



足だけの反応なら急を要しませんが、呼吸困難や喘息のような症状、咽喉の腫れが伴う声枯れや飲み込み困難、顔や唇や瞼のむくみがある場合は、急いで全身管理ができる医療機関に行き、治療を受けてください。


特に小さな子どもの場合は、自分で症状を訴えることができないので、周囲の大人がよく観察して対処してください。


アレルギーの原因としては、食べ物(サバ、マグロ、落花生、卵、大豆、蕎麦、牛乳、小麦粉など)、食品添加物、薬物(鎮痛解熱剤、一部血圧の薬、造影剤など)、動物(犬、猫、ウサギなどのペット)と多岐にわたります。


自分のアレルギーの原因がわかっていれば、それを避けるのは当然ですが、体調によって、それまで平気だった物で発症することがあるので、アレルギー体質の人は、体調不良の時は一般的にアレルギーを起こしやすい物の摂取は控えましょう。


関連記事:蕁麻疹が顔にできる原因!日常生活で注意することは?

虫の場合

足を刺されている場合は、蚊やノミが原因の場合が多いです。

ダニにかまれやすい場所は、お腹、脇腹、腕の内側など柔らかい部分です。


単なる虫刺されなら、放置していても大丈夫ですが、痒みがひどい時は、薬局でかゆみ止めを購入してください。かき傷から細菌感染して悪化する場合もあります。


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病気の場合

素足


湿疹を伴う病気は多くありますが、足の湿疹を特徴とするものをあげてみます。

単純性紫班病
足に赤い斑点のようなものが多数あらわれます。手に出ることもあります。20代、30代の若い女性に発症しやすく、かゆみや痛みはほとんどありません。

なんらかの原因で、毛細血管が破れて内出血したためで、心配はいりません。


対処法や治療法は、ビタミンCをしっかり取り、血管が破れにくくすることです。柑橘系の果物や緑黄色野菜をしっかり取りましょう。

アレルギー性紫班病
患者の多くが、高校生以下の子どもです。

ウイルスや細菌などの感染で免疫機能に異常がでてしまったのではないかと考えられていますが、今のところ原因ははっきりしません。


特別な治療をしなくても、4~6週間、長くても2か月で完治しますが、関節痛、腹痛を伴います。関節痛、腹痛がひどい場合は、薬物療法をおこないます。

うっ血性皮膚炎
男性より女性がかかりやすく、立ち仕事が多い人が要注意です。ふくらはぎやすねのあたりに赤い斑点ができ、足にむくみを感じることがあります。


かゆみは、感じる場合と感じない場合があります。数日ひざから下にむくみを感じ、赤い斑点があらわれたら、疑ってください。


静脈で逆流が起きないようにするための弁が正常に機能しなくなる下肢静脈瘤が原因なので、むくみ解消効果のあるストッキングの着用や毎日の足マッサージをお勧めします。


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多型滲出性紅斑
スニーカー


丸くて隆起した赤い皮疹が、手足に対照的に出ます。水泡になることもあります。まれに広範囲の皮膚、粘膜、眼、内臓に病変が及ぶ重症型もあり、生命に危険が及ぶ場合もあります。


ウイルスや細菌、真菌などの微生物や薬剤に対する免疫反応が原因です。軽症型はまれな病気ではなく、ステロイド軟膏と抗ヒスタミン薬の服用で1~2週間で治ります。

結節性紅斑
若年から更年期の女性の下腿全面に好発します。痛みを伴う直径1~5mmの硬いしこりのある紅斑が多発し、重症の場合は太ももや腕にまで広がります。発熱、全身の倦怠感、関節痛も伴います。


これも、ウイルスや細菌、真菌などの感染アレルギーや薬剤に対する免疫反応が原因です。細菌感染では、溶血性連鎖球菌、梅毒、サルモネラ菌、エルシニア菌、ブルセラ菌によるものが多いといわれています。


内臓の悪性腫瘍や結核、クローン病などの病気が原因の時もあるもで、必ず病院で診察を受けてください。

安静第一で、薬物療法は重症度で違うので、医師の指示に従ってください。



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まとめ

「足にかゆみを伴う赤い斑点」といっても千差万別ですが、免疫機能に関連することが多いようです。


体からのSOSであることは間違いありませんので、数日休んでも症状が改善しない場合は、医療機関で受診してください。



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