蕁麻疹の原因は熱いお風呂やシャワーの事も!炎症を抑える方法は?

蕁麻疹の原因は熱いお風呂やシャワーの事も!炎症を抑える方法は?

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お風呂上りに体が痒くなることはありませんか?

皮膚の一部が赤く、くっきりと盛り上がってかゆみがしばらく続くようであれば、温性蕁麻疹の可能性があります。

蕁麻疹はよく耳にしますが、温性蕁麻疹はあまり聞きなれない言葉です。

この記事では、熱いお風呂やシャワー(サウナも含む)の後に現れやすい、温性蕁麻疹について解説をしていきます。

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温性蕁麻疹とは

蕁麻疹の中でも、体温の上昇がきっかけでおこるものを温性蕁麻疹といいます。

医学用語ではコリン性蕁麻疹と言い、この蕁麻疹がアセチルコリンという化学物質と関係があることからこう呼びます。


メカニズムは詳しくは解明されていないのですが、この化学物質が関係していること、自分の汗に対する反応であるという説が有力です。


体温の上昇や発汗がきっかけなので、熱いお風呂やシャワーの他に運動や精神的な緊張が引き金になるケースもよくみられます。

太ももや背中、腹部に症状が出ることが多く、手のひらや足の裏には出にくいのが特徴です。


子どもに多くみられ、加齢とともに症状はおさまる傾向があります。夜間には出にくく、夏になると悪化します。


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蕁麻疹は皮膚の一部が突然赤くくっきりと腫れ、痒みを生じ、しばらくすると消滅するという皮膚病の一種です。

大抵は10分から数時間、長くても半日か一日で症状はおさまります。


温性蕁麻疹の他にもアレルギー性のものや、冷たいところで起きる寒冷蕁麻疹など様々なタイプがあります。

痒みや腫れが数日以上続く場合は、あせもや湿疹など別の疾患を疑った方がよいでしょう。

ちなみに蕁麻とはイラクサのことです。イラクサに触れて皮膚炎を起こしたことから蕁麻疹と呼ばれるようになったようです。



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温性蕁麻疹への対策

温性蕁麻疹はひとつひとつの皮膚の腫れが小さい(1~4㎜)のが特徴で、時間的にもそれほど長くは続きません。

痒みがひどくなければ、放っておいても特に問題はありません。
 
かゆみが気になるときは、濡らしたタオルなどで冷やすと良いでしょう。

体温の上昇が原因ですので、気になる時にはお風呂やシャワーを控えたり温度を下げたりすること、体温を上げる飲食物を控えることも大切です。

また、アルコールや刺激物は良くありません。


人によっては体温が上がり発汗することで自分の汗に対してアレルギー反応を起こした結果、蕁麻疹が起きてしまう場合もあります。

この場合は、汗をこまめにふき取ることも大切です。汗を吸い取りやすい下着などで改善することもあります。


精神的な問題で体温が上がったり発汗したりする場合は心療内科で相談するのも良い方法です。自律神経のトレーニングや軽い抗不安剤の処方で改善する可能性が高いです。


蕁麻疹がひどく、痒みに耐えられないという場合は皮膚科にいきましょう。

蕁麻疹の痒みの原因はヒスタミンという化学物質なので、これを抑える薬(抗ヒスタミン剤)で治療します。炎症がひどい場合はステロイドを用います。



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似た症状にご注意

時々、ボディーソープを変えたら蕁麻疹が治ったというケースもあります。

その様な場合は、温性蕁麻疹ではなく、ボディーソープの成分に対してアレルギー反応をおこしていたと考えられます。。

また、蕁麻疹に似た症状を出す病気は沢山あります。


連鎖球菌による感染症である丹毒や、免疫に関する成人ステイル病などは専門的な治療を要します。


皮膚の腫れ・炎症やかゆみの他に、高熱や関節の痛みなど他の症状を伴うことが多いので、おかしいと思った時は病院でご相談下さい。


まれにですが、内臓の病気が原因で蕁麻疹が起こることがあります。

甲状腺疾患や膠原病、血清病などが該当します。

蕁麻疹が悪化したり長引いたりするようなら内科で精密検査を受ける必要があります。



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まとめ

お風呂上りに蕁麻疹が出るのは、体温の上昇や発汗が原因の可能性が高いです。

痒みがひどい時は冷やすか薬で対処するのが良いですが、そもそも、体温の上昇を防ぐこと(高温での入浴や運動を控える)や精神的にストレスを溜めないようにするなどの、予防が大切です。

また、ボディーソープや入浴剤などへの、アレルギーや他の病気であることもあるので、その点も頭に入れておく必要があります。


症状が続いたり、頻繁に起こったりする場合は一度皮膚科に行き医師の診察を受けるようにしましょう。




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