RSウイルスには赤ちゃんも大人もかかる!症状や予防法をチェック!
冬に流行しやすいRSウイルス感染症ですが、一般的には子供がかかりやすい病気として知られています。しかし、赤ちゃんや子供だけがかかる病気ではなく大人もかかります。
RSウイルス感染症は急性細気管支炎(きゅうせいさいきかんしえん)とも呼ばれ、重症化すると致死的危険もある注意が必要な病気です。
そこで今回はRSウイルス感染症について書いて行きますので、特に小さな子供をもつ方は参考にしてみて下さい!!(やはり、要注意なのは子供です)
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RSウイルス感染症・急性細気管支炎
RSウイルスをメインとする、ウイルス感染によって、気管支の先端の細かい部分である細気管支が炎症をおこしてふさがり、呼吸障害をおこします。秋の終わりから春にかけて(10月頃~2月頃)流行しやすく、乳児では時に入院が必要なほど悪化してしまうことがあります。(通常は風邪程度の症状ですむのですが、低体重出生児や基礎疾患のある子供は注意が必要です)
症状
この病気には、1~2歳の子供がかかることが多く、最初は鼻水・咳などが出ることから始まりますが、急速に呼吸困難に進展することがあります。基本的な症状は喘息や肺炎とよく似ていて
・鼻水
・くしゃみ
・せきが止まらない
・痰(たん)
・息をするたびに、喘鳴がする
・息苦しい
・胸の痛み
・発熱
・寒気
などがあげられます。
(喘鳴:ゼーゼー、ヒューヒューといった音)
症状が悪化すると
・呼吸が浅くなる
・呼吸が早くなる
などの症状が出始めてきます。症状だけでは喘息や肺炎との区別が難しい病気です。鼻水やくしゃみが出たら症状の変化に注意が必要となります。
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治療と予防
治療
RSウイルス感染症には残念なことに、特効薬がありません。基本的には対症療法が主体となり、熱に対しては解熱薬を用いながら冷却を行い、呼吸器の症状に対しては、鎮咳驚嘆薬や気管支拡張薬などを投与します。重症化してしまった場合は、酸素吸入や輸血といった集中治療が必要となります。
予防
RSウイルスに対する抗体注射のパリビズマブ<シナジス>が低体重出生児、心疾患児などに保険で承認されています。また、保育園などの施設での施設内流行や、家族内での感染の可能性も高いので、こまめな手洗いうがい・マスクを利用するなどして、乳児にウイルスをうつさないようにすることが大切になります。(禁煙することも重要です)
子供だけがかかる病気ではなく、大人もかかますし時には気管支炎・喘息・肺炎などのリスクがあり、高熱を伴うこともありますので注意して下さい!!
まとめ
今回は、RSウイルス感染症・急性細気管支炎について書いてみました。RSウイルスは冬から春にかけて流行しやすく、特に小さな子供に感染しやすいことが分かりました。
RSウイルス感染症には特効薬がありませんので、予防を徹底して感染を未然に防ぎたいです。予防にはこまめな手洗いが一番で、家族に風邪気味の人がいる時は、子供と部屋を分けて過ごすなどの工夫も必要です。
これらの対策は、インフルエンザに対しても有効ですので、同時期に流行しやすいインフルエンザ予防にも、十分役に立つのではないでしょうか??
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