白血球が少ないと病気になる?風邪をひきやすいので要注意!
病院で検査を受けて白血球が少ないと言われると、少し心配になるかと思います。
普段聞きなれない言葉ですし、白血病などの恐ろしい病気を連想してしまうかもしれません。
白血球にはさまざまな種類があり、主に体外から侵入した細菌やウイルスから体を守る役割を担っています。
今回は白血球が減少する原因やそれに関連する病気について紹介します。
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白血球とは何か?
一言で言うと、白血球は体内に侵入した異物を排除する生体内防御システムです。白血球には、リンパ球やマクロファージ、好酸球、好中球、好塩基球、マスト細胞など様々な種類があります。
白血球は最初、骨髄で造血幹細胞から骨髄芽球が作られ、それが成長しそれぞれ好酸球好塩基球、好中球に分かれて、血液中に出てきます。
白血球が減ると、体内の異物を排除することができなくなり、免疫力が低下するので風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなります。
白血球の種類と役割
白血球にも種類があり、それぞれ役割が違います。
種類としては好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球などがあります。
好中球とマクロファージは体内に侵入した細菌を貪食して分解します。
好中球やマクロファージが減少すると、細菌を貪食しきれなくなり、貪食されずに残った細菌が何らかの病気を引き起こしてしまいます。
好酸球や好塩基球はアレルギー反応を制御しています。
好塩基球がアレルギー反応を促進させ、好酸球がアレルギー反応を抑制します。
どちらかが減少すると片方が過剰に働いてしまいアレルギー反応が制御できなくなってしまいます。
リンパ球にはB細胞とT細胞があり、免疫反応の中心的役割を担っています。
リンパ球が減少すると免疫反応が起こりにくくなり、感染層などにかかりやすくなります。
マスト細胞はアレルギー反応や炎症などの免疫反応を起こします。
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白血球が少なくなる原因
白血球が少なくなる原因にはいくつかあります。まず、ストレスにより白血球が減少する場合があります。白血球が減少することはあまり良くないので、ストレスを軽減するようにしましょう。
細菌やウイルスによる感染で白血球が少なくなることがあります。
白血球が体内に侵入してきた細菌やウイルスを排除するために白血球が減少します。
この場合は感染症が治れば白血球数も正常まで戻ります。
抗がん剤や鎮痛剤などの薬を服用することで白血球数が減少します。この場合も一時的に減少するだけで薬の服用を止めれば正常に戻ります。
自己免疫疾患の一部は白血球数が減少します。
例えば、全身性エリテマトーデスや強皮症、シェーグレン症候群などは白血球を減少させますが、関節リウマチや血管炎症候群などでは白血球数は増加します。
肝硬変により脾臓が腫れて、脾機能が過剰に働くことで白血球を過剰に破壊してしまいます。
肝硬変の場合は白血球だけでなく赤血球や血小板も破壊するので、赤血球と血小板も減少します。その他にも白血球がもともと少ない体質の方もいます。
白血球が減少すると貧血になる?
一般に貧血といわれるのは鉄欠乏性貧血のことで、赤血球が減少することで起こる病気で、白血球の減少は関係ありません。
しかし、貧血の中でも再生不良性貧血では白血球も減少します。
再生不良性貧血は、赤血球や白血球などをつくる造血幹細胞が障害されることで赤血球、白血球、血小板の3つとも減少する病気です。
主に貧血症状を呈し、息切れや動機、めまい、耳鳴りなどの症状が現れます。
白血球が減少していたら
白血球が減少しているときは、風邪など病気になりやすいので、規則正しい生活を心がけて病気になりにくいように工夫しましょう。例えば、手洗いうがいを徹底したり、外出するときはマスクをつけるようにすることで体内に菌やウイルスが侵入するのを防げます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?白血球が減少しているかは病院で検査を受けないと分かりませんが、白血球は生体内の免疫機構で重要な働きをしています。
白血球が減少していたら、今は病気にかかりやすい状態なんだと自覚して規則正しい生活を心がけるようにし、病気にかかりにくくなるように工夫しましょう。
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