しゃっくりが止まらない原因は?病気の可能性もあるの?
しゃっくりが突然出ることは多々あるかと思いますが、一時的なしゃっくりは放っておいてもすぐ治まってしまうので通常はあまり気にしないかと思います。
しかし、しゃっくりが長く止まらないと、思うように話せなくなったり眠れなくなったりして落ち着かず、何かの病気なのかと不安になるかと思います。
そこで、この記事では気になる、しゃっくりについて書いていきたいと思います。
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目次
横隔膜
しゃっくりの原因が横隔膜の痙攣であるという事は、知っている方も多いかと思います。それではそもそも横隔膜はどのような働きをしているのでしょうか?
横隔膜は主に筋肉でできた膜で、胸腔と腹腔の間にある隔壁です。
胸郭と横隔膜に囲まれて密閉された左右の胸腔がふくらむと空気が吸い込まれ、縮むと空気が吐き出されることによって呼吸が行われますが、この運動の60%を行っているのが横隔膜です。
このように呼吸と密接な関係がある横隔膜ですが、その横隔膜がけいれんする原因、つまりしゃっくりの原因はいろいろあります。
病気によるものもありますが、大半は病気が原因ではない一時的なものです。また、しゃっくりは比較的男性に多いということが言われています。
しゃっくりの原因
それでは、病気を含め原因となるパターンをいくつか見ていきたいと思います。消化管の刺激によるもの
刺激物を過剰に摂取した事によって消化管が刺激されてしゃっくりが引き起こされる場合があります。この場合は数時間すれば治まるので特に問題はありません。
腹部の手術後でも消化管が刺激されてしゃっくりが引き起こされる場合があります。この場合も術後の経過なので直接的な病気ではありません。
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横隔膜の直接刺激によるもの
胃がん
胃がんによる刺激によってしゃっくりが起こります。スキルス胃がんが進行すると粘膜の下だけでなく外側に向かって進行していきます。
その結果内臓を包む腹膜に散らばってしまい転移してしまいます(腹膜播種)
この腹膜播種としゃっくりに因果関係があるといわれています。腹膜播種を起こしている場合胃がんの中期以降、末期にあたるため病状は深刻です。
関連記事:逸見政孝さんに学ぶ!スキルス胃がんの症状・原因・余命!
食道がん
食道に生じる悪性の腫瘍です。食道がんが進行すると周囲のさまざまな神経・組織・器官に浸潤していきます。
周囲の神経を圧迫するとホルネル症候群を起こし、脊椎の痛みやしゃっくりを生じます。
その他消化器系の炎症としては早食いや大食い、飲み過ぎやタバコの吸い過ぎに伴う急性胃拡張や胃炎などでもしゃっくりが引き起こされます。
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中枢性しゃっくり
中枢神経が刺激されて起こる場合のしゃっくりです。アルコール中毒
アルコールが脳に直接働きかけて脳を麻痺させる作用を持っているため、アルコールの中枢作用によってしゃっくりを引き起こす横隔膜とつながっている横隔神経が刺激されます。そのため、横隔膜がけいれんしてしゃっくりが起こります。
その他脳腫瘍や脳血管障害でも同様に中枢神経が刺激されることによって横隔神経が刺激され、横隔膜がけいれんしてしゃっくりが起きます。
末梢性しゃっくり
横隔神経が刺激されることによって起こるしゃっくりです。中枢性しゃっくりが中枢神経の刺激によってその先にある横隔神経が刺激されて最終的に横隔膜がけいれんするのに対し、末梢性しゃっくりは横隔神経が直接刺激を受けることによって横隔膜が刺激されて引き起こされます。
原因となる病気としては肺炎や胸膜炎や気管支ぜんそくなどの呼吸器疾患が挙げられます。
まとめ
しゃっくりの原因はいろいろあり、しゃっくりのほとんどが一時的なものですが、長引くしゃっくりの中には重大な病気が隠れている場合もあります。特に病気が原因のしゃっくりは男性に多いと言われています。
また、一時的なしゃっくりの原因となる暴飲暴食や喫煙などはやがて重大な病気になるリスクのあるものが大半です。
一時的なしゃっくりもまた生活習慣を見直すきっかけになるのかもしれません。
ともあれ、長引くしゃっくりに悩まされるようでしたら1度病院を受診して医師に相談してみると良いと思います。
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