声がかすれる病気!ストレス以外にも気を付けたいこと!

声がかすれる病気!ストレス以外にも気を付けたいこと!

男性


声がかすれることは、日常で誰しもが経験あることだと思います。

たとえば、風邪をひいたとき、喉の痛みとともに声がかすれる。または、カラオケに行ったあと、痛みはないけれど声がかすれる等々色々想像できます。


ほとんどの場合は、短期間で治ることが多く心配ないものですが、症状が長く続いて治らない場合は厄介な病気なのでしょうか?

単純に風邪やストレスが原因であればそれほど深刻ではないですが、場合によっては重篤な病気のサインの可能性もありあmす。


この記事では、「声がかすれる」原因となる病気について解説していきます。ただのストレスと考えずに声の出方にも注意してみて下さい。

「声がかすれる」原因となる病気

まず、声の出る仕組みについてですが、声は喉頭にある声帯が空気を振動させて鳴らしている音です。

炎症や腫瘍などで声帯に異常が生じると、うまく空気を振動させることができなくなり、かすれ声(嗄声)が出るようになります。

では、炎症を起こしたり、腫瘍ができる病気にはどんなものがあるのか、また、原因は何なのかをみていきましょう。

喉頭炎

風邪やインフルエンザが原因で喉頭に炎症が起きます。

喉の痛み、かすれ声のほかに、頭痛や発熱、鼻水などの症状がでます。

基本的には、風邪やインフルエンザが治ると喉頭炎も治ります。



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胃食道逆流症

胃液が胃から食道、声帯へと逆流した状態です。

胃液が声帯や食道に炎症やびらんを引き起こします。

原因は明確にはなっていませんが、ストレスや過労が緊張症状を起こしているのではないかと言われています。

また、原因の一つと言われている胃酸過多は、肉をよく食し酸分泌能力の高い欧米人によく見られましたが、最近では日本でも食生活の欧米化の影響でよくみられるようになりました。

最近では、30代~50代の女性にも増えています。

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声帯ポリープ

声帯に膨らみ(ポリープ)ができることで、声帯がうまく閉じず、振動も邪魔されるために発声しにくくなる病気です。

ほとんどの場合、左右どちらかにできます。

初期の段階では、喉の違和感があり、イガイガする感じはうがいをしても治りません。

進行すると声がかすれてきます。話していても声が続かなかったり、唾液を飲み込むだけで痛みがでたりします。声を酷使したり、風邪や喫煙での炎症により声帯の粘膜に充血がおきます。


充血がおきた時点で喉を酷使すると血腫になり、大きな声を出し続けるとポリープになります。歌手やナレーター、喫煙者にできやすいといわれています。

声帯結節

口


話すときに空気が漏れるように感じます。

日によって症状が違うことが多く、長く話していると声がでなくなります。炎症から結節ができたときは、喉の痛みがともなうこともあります。

原因は、声を使いすぎることです。大きな声や歌、叫ぶ、不自然な声を出すなどで粘膜上皮が硬くなり、体液が貯留したり、繊維化が起こって腫れてきます。

無理に声をはりあげることの悪循環で、声帯結節ができやすくなります。

大人では女性、子供では男の子が多い傾向にあります。大人の場合は、保育士さんや学校の先生に多いです。


小児で起こる声帯結節は、小児結節と呼ばれ、運動部で大きな声を出したり、元気のいい子に多く見られますが、声変わりとともに治る場合も多いため、保存療法で様子観察をすることが多いです。

先天性であったり、症状が重い場合は、喉頭乳頭腫の場合もあります。



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後鼻漏

鼻水が鼻腔の奥から喉に下がり痰がからんで声がかすれる病気です。後鼻漏が原因で鼻腔の奥に鼻水が溜まるのが副鼻腔炎です。

甲状腺機能低下症

若い女性に多く、声がかすれたり低くなったりします。

甲状腺ホルモンを分泌する機能が低下するために新陳代謝が悪くなり、様々な症状を起こします。身体の水分の排出がされにくくなり身体が浮腫んできます。

咽頭も浮腫むため、声がかすれたり、低くなったりします。食欲低下、体重増加、疲れやすい、狭心症発作が起こるなどの症状もみられます。

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痙攣性発声障害(SD)

自分の意志と関係なく声帯が震えて閉まるため、スムーズに発声できなくなる病気です。声が正常に発生できるときもあるので、周囲からは誤解されやすいです。

発病事例も少ないことから原因について、まだ詳しくわかっていません。

歌手やオペレーター、コールセンターで働く人や声優など声の仕事をしている人がかかりやすいです。同時に、ストレスを感じる環境にいる人は注意が必要です。

シェーグレン症候群

中年女性に発症しやすい自己免疫の病気です。全身性の臓器病変をともなう全身性自己免疫疾患です。

関節リウマチの患者さんの役20パーセントにシェーグレン症候群が発症します。

ドライアイ、口腔内乾燥から声がかすれる、食べ物が喉を通らない等様々な症状がでます。主に全身の乾燥症状です。根本的な治療法はみつかっていません。



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喉頭がん

喫煙者に多い疾患です。化学物質に曝露する職業に長く従事している人は喉頭がんによるかもしれない声のかすれに注意が必要です。

喉頭がんは、早期発見し治療すれば予後は良好です。

反回神経麻痺

声帯をつかさどる神経が麻痺する病気です。

喉頭の炎症でなく、声帯の動きを支配する反回神経が麻痺し、発声しにくくなるものです。

原因となるものは、食道がん、肺がん、乳がん、甲状腺がん、大動脈瘤があります。



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まとめ

声のかすれが長引くときの治し方は?と聞かれたとき、一言でいえないくらい、比較的軽い(ストレスなど)病気から、深刻で重度な病気まであります。

全体を通して、声をよく使う方に多い症状と言えます。

声がかすれたら、大声はださずに安静に!それでもかすれた声が続くとき、軽く考えずにまずは病院受診しましょう。

耳鼻科、もしくは代謝内分泌内科に行かれるといいようです。一般内科でも診てくれます。特に、女性は気をつけた方がよさそうです。

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