指の第二関節の腫れと痛みが続く!女性が注意したい病気!
突き指をしたわけでもなければ、もちろん骨折もしていないのに指の第2関節が痛くてたまらない。
原因は一体何なのか?と気になるかと思います。
また、病院に行くにしても整形外科に行けばいいのか他の科に行けばいいのかもわからないかと思います。
今回はそんな原因不明の指の痛みで、考えられる病気について説明していきたいと思います。
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ブシャール結節
ブシャール結節って聞いたことがあるでしょうか?あまり耳慣れないかと思います。実はこのブシャール結節が指の第2関節の痛みの原因疾患の1つとして考えられます。
さっそくこのブシャール結節とは何か説明していきたいと思います。
ブシャール結節とは変形性関節症のことで、第2関節の軟骨がすり減り、変形していく疾患です。
症状としては第2関節の腫れと痛みと骨の変形です。第2関節のない親指には起こりません。
類似疾患に第1関節の腫れや痛みを引き起こすヘバーデン結節があります。
原因は手指の使い過ぎと、女性ホルモンが関係しています。
どちらかといえば女性ホルモンの関係の方が大きく、そのため患者数も女性が多く、女性では手指の使い過ぎとは無関係な事が多いとされています。
妊娠中や更年期の女性に特に多く、ホルモンバランスが関係しています。
女性ホルモンであるエストロゲンには腱や滑膜の腫れをとる作用があるので、このエストロゲンが急激に減ると腱や関節に炎症が起こりやすくなります。
治療法はテーピングや関節内のステロイド注射などです。
重症の場合は関節の固定や人工関節を入れる手術を行います。
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関節リウマチ
もう1つ第2関節の痛みを症状に持つ重大な病気があります。関節リウマチです。こちらは耳にした事がある方は多いかと思いますが、関節リウマチがどのような病気かはあまり知られていないかと思います。
それでは、関節リウマチについて説明していきたいと思います。
関節リウマチは多発性関節炎を主病とする慢性疾患で、同時に関節以外の臓器も障害される全身の炎症性疾患です。
関節リウマチは膠原病の1つで、膠原病の中でも最も患者数の多い疾患です。
男女比は3~5:1と圧倒的に女性に多いです。好発年齢は30~40代です。
原因としては素因を持った人に感染などの環境因子が加わり、免疫異常が引き起こされて発症すると考えられています。
関節を包む関節滑膜に免疫担当細胞が浸潤し、サイトカインなどの炎症性の因子を産生して、血管や滑膜を増殖させます。
さらに、滑膜からは軟骨を壊す様々な因子が産生され、骨を壊す破骨細胞も活発化されて、次第に骨・軟骨が壊れます。その関節は変形し、機能障害に至ります。
関節リウマチでは、自己の免疫グロブリンG(IgG)に対する抗体(リウマトイド因子)が出来るのが特徴です。
症状は起床時の手指のこわばりで始まり、次第に関節の腫れ(関節腫脹)や痛みが、全身の関節に左右対称的に出現し、持続します。進行すると、骨が破壊され、変形や運動制限をきたします。
また、肘や後頭部の皮下に結節(リウマトイド結節)がみられることがあります。
関節リウマチの中には、血管の炎症を伴い、皮膚の潰瘍、心膜炎・胸膜炎、肺線維症、末梢神経炎、心筋梗塞、脳梗塞、消化管潰瘍などの内蔵病変を伴う事があり、これらは悪性関節リウマチとよばれています。
治療は安静・運動・保温の基礎療法とともに、薬物療法を行います。
炎症を抑える非ステロイド抗炎症薬と免疫異常を調整する抗リウマチ薬(DMARDs)が用いられます。
全身症状のある例には、大量のステロイド薬と免疫抑制薬が適応となります。
骨破壊が著しく、機能障害があるものには手術療法がおこなわれます。
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まとめ
第2関節の痛みの原因にはブシャール結節と関節リウマチがあります。ブシャール結節は整形外科、関節リウマチは膠原病科・アレルギー科が適応になります。
指は日常生活を送る中でも、重要な役割を果たしてくれる体のパーツです。最近ではほとんどの人が、パソコンを使用しますが、キーボドを操作する時にも、指は欠かせません。
今回ご紹介した病気であることは、珍しいケースですが、しかし自己診断は危険ですので必ず医師の診断を受けましょう。
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