指のチクチクする痛みがツライ!3つの原因と対策をチェック!
手の指先がチクチクするような、ビリビリ痺れるような違和感がいつまでも治らないと辛いです。
始めのうちは少し痺れるぐらいの軽い症状でも、だんだんと痛みが出てきて夜も眠れなくなってしまう可能性もあります。
しかし、指先の痛みと言っても色々な原因が考えられます。
早急に治療を受けた方が良い病気の可能性もありますので、この記事では、指がチクチク痛む症状でも緊急性の高い病気の順にお話をしたいと思います。
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一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)
指先がチクチクする感じに加えしびれがある場合は、一過性脳虚血発作という病気の可能性があります。しびれの表現としてはピリピリ・チクチク・ジンジンなど人によってそれぞれです。
一過性脳虚血発作とは、脳へ行く血液の流れが一時的に悪くなり、指先のしびれや呂律が回らない・半身の麻痺・めまいなどの症状が現れ、多くは数分以内にその症状が完全に消える病気です。
長くても24時間以内には消失します。略語でTIAとも言われています。
この病気になる原因としては大きく分けて2つあり、1つは血管の壁にできた小さな血液の塊(血栓・けっせん)が脳の動脈で詰まりかけてしまう場合と、もう1つは血圧の急激な低下による場合です。
もともと動脈硬化が原因で太い動脈が狭くなっていて、血圧の急激な低下により脳への血液循環も悪くなってしまうためです。
心房細動などの心疾患があると血栓を作りやすいため、注意が必要です。
一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れとも言われており、約30%の方が5年以内に脳梗塞を発症するとされています。
症状が治まった場合でも、一度神経内科を受診しておくと安心かと思います。
再発予防が重要になってくる病気ですので、脳梗塞の危険因子となる高血圧や糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の管理や禁煙指導などが行われます。
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頸椎症性神経根症
中高年の方に多い病気で、肩から腕の痛みが生じ、しびれが出ることもあります。これらの延長で指がチクチクするように痛むことも十分に考えられます。痛みの程度は人それぞれですが、一般的に首を後ろに反らせると症状が強くなります。
原因は加齢による頚椎症(椎間板の膨隆・骨のとげの形成)の変化によって、脊髄から上肢にのびている神経根が圧迫されるためです。
頸椎椎間板ヘルニアと症状が似ています。
頸椎椎間板ヘルニアは、骨と骨の間のクッションとなっている椎間板が傷んで飛び出してしまったところが脊髄または神経根に当たってしまって、しびれなどの症状が出る病気なので、首の骨の変形によって生じる頚椎症性神経根症とは別物です。
整形外科を受診し、レントゲン・MRIなどの検査を行って診断がつけられます。
頚椎症性神経根症は、予後は良好とされており、一般的な治療法は保存療法となります。
薬物療法で消炎鎮痛をはかり、神経痛やしびれを改善するためにビタミンB12製剤などが処方されるかと思います。
頸椎カラーなどの装具を用いて、首の可動を制限することもあります。
保存療法によって大部分の方は炎症が治まり、症状は改善します。
しかし、首の骨の変形が治ったわけではないので、うまく付き合っていかなければならない病気ともいえます。
首に負担のかかる姿勢は控え、就寝時は頸椎カラーを使用して首を保護すると良いかと思います。
特に首を後ろへ反らせる動作はしないように気を付けてください。
保存療法を行っても症状が改善しない、または悪化するといった場合は手術療法が行われることもあります。
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手根管症候群
小指以外の手先にしびれや痛みがある場合は、手根管症候群が疑われます。妊娠・出産期、更年期以降の女性に発症しやすく、手首を酷使していたり、人工透析を受けている方にも多いとされていますが、原因ははっきりとは解明されていません。
手根管症候群かどうかを自分で確認する「ファーレンテスト」というものがあります。
まず体の正面で両手の甲を合わせて指先を下に向け、60秒程度その状態を維持します。
このテストでしびれが増強するようであれば、手根管症候群である可能性が非常に高いです。
こちらの病気も一般的には保存療法が行われます。
手の使い過ぎが関連している病気と言われていますので、手の安静を心掛けることが重要になってきます。
しかし、「手をなるべく使わないで」なんて言われても日常動作を行う上では難しい加と思います。ですので、半強制的に手首を安静させるために装具が用いられることもあります。
それでも症状が改善しない場合は手術療法が行われることもありますので、医師の指示に従いましょう。
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まとめ
指先の感覚異常の表現の仕方はピリピリだったり、ビリビリだったりと、人によって様々です。また、脳の病気、首の病気、手の神経の病気など指先に痺れや痛みがでる原因も様々です。
それぞれの病気にあった治療を受ける必要がありますので、まずは、かかりつけ医に相談をして適切な診療科へ紹介していただく方法が1番良いかと思います。
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