唇から黄色い液体が出る!ピリピリする原因や対策を紹介!

唇から黄色い液体が出る!ピリピリする原因や対策を紹介!

唇


ヒトの唇は類人猿から進化した際に、それまで四足歩行でお尻が担っていたアピールポイントという役割を代わりに果たすために赤くなったという説があります。

言われてみればサルのお尻は確かに赤いです。

ですので唇の症状は他の部位と比べて非常にセンシティブなものになります。


中でも水ぶくれができて液体が出てくるものは気分も落ち込んでしまいます。

そこでこの記事では、唇から黄色い液体が出る原因疾患について紹介していきます。

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剥脱性口唇炎

剥脱性口唇炎はビタミン摂取が足りていないと発症すると言われていますが、原因がよく分かっていない疾患です。


1つには唇の粘膜が古くなって剥がれていくスピードと新しく細胞が作られるスピードが狂ってしまうことで病変が出現するとも考えられています。

症状としては主に、下唇に潤っている黄色いかさぶたや薄皮のめくれができるというものです。


この疾患で厄介なのは、口に手を当ててしまうという人間の癖によってかさぶたや薄皮を自分で剥いでしまうということです。

これではいくら薬を使っても治らないと言われています。


剥脱性口唇炎は他の皮膚疾患に見られるような、かゆみや痛みが見られることはなく、それゆえにただ唇が少し乾燥しているくらいにしか捉えられず、特になにもしないまま経過してしまうというケースが多いです。


皮がめくれている状態で触ってしまうと手についている雑菌がついてしまい、感染を起こしてしまうことがあるので唇を清潔に保つとともに手洗いを行うことも重要です。

また、唇の乾燥がいちじるしい場合にはワセリンやグリセリンといった保湿剤をつけるのも有効です。

子どもが発症した場合は唇を舐めすぎたり、拭きすぎたりさせないように注意しましょう。



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口唇ヘルペス

ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスにはいくつか種類がありますが、そのなかでも口唇ヘルペスの原因となるのは単純ヘルペスウイルスになります。

口唇ヘルペスは初めて感染するのはもちろんのこと、再発することもありますし体調によっては重症化する場合もあります。

口唇ヘルペスの症状と経過

通常の経過は唇がピリピリするなどの違和感から始まり、かゆみ、ほてりを感じるようになります。

そして患部が赤く腫れてきて数日経つと水ぶくれができてきます。

この水ぶくれの中にはウイルスがたくさん入っているため手で破ったり、水ぶくれが破れた後の患部を手で触ったりするとウイルスが手に付着してしまうので他の人に感染させてしまう恐れがあります。


そして発症してから2週間ほどでかさぶたができ、回復へと向かっていきます。



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口唇ヘルペスの再発について

唇


口唇ヘルペスは再発することがあるということですが、これは新たにウイルス感染が起こるということではなく、一度感染したウイルスが身体の中に潜んでいる「潜伏感染」タイプだということです。


単純ヘルペスウイルスは口唇ヘルペスの症状が落ち着いた後は神経節細胞という細胞に隠れていて、感染している人間(宿主と呼びます)がストレスや疲労などによって抵抗力が下がってしまうと再び姿を現して暴れだします。


このようなウイルスは他にもあり、水ぼうそうの原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスもその1つです。

このウイルスは実はヘルペスウイルスの3型(口唇ヘルペスを起こす単純ヘルペスウイルスは1型)で同類のウイルスです。


水ぼうそうを起こした後、症状は一旦良くなりそのまま何十年も経過していきますが、ひとたび体力が低下すると身体に帯状の湿疹が出現します。

このように、原因ウイルスが違っても似たような振る舞いをすることがあります。



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治療や注意点について

話が少しそれましたが、口唇ヘルペスは再発しても単純ヘルペスウイルスに対する免疫態勢はできているので、症状が軽度であることが多いです。

そのため口唇ヘルペスの再発だと思わずに子どもなどへ感染を広げてしまいやすいと考えることができるので注意が必要です。


口唇ヘルペスの治療は抗ヘルペスウイルス薬を中心として、痛みがある場合には鎮痛剤を併用することもあります。


抗ヘルペスウイルス薬には様々な種類があり、外用薬、内服薬、点滴がそれぞれ選択されます。

外用薬はいわゆる軟膏やクリームで、軽症かつ再発がそれほ起こらない場合に処方されます。


内服薬は錠剤または粉薬で、神経細胞に隠れているウイルスの増殖を抑えることで回復を早め、再発の頻度を下げることを目的としています。

点滴は初感染で重症化している患者や免疫が極度に低下してしまっている患者さんなどに対して使用されます。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

他にも原因疾患はあるでしょうが、頻度的に多く見られる2つを紹介しました。

いずれの疾患も診療科は皮膚科になります。

病院を受診して診断がつけられるだけでもストレスが軽減され症状が和らぐことがあります。

ですので、なかなか治らないと感じたり、症状が気になる場合は自分ひとりで悩まず医療機関に出向くようにしましょう。



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