唇が青いのは病気の症状?今すぐチェックしたい4つの原因と治し方!

唇が青いのは病気の症状?今すぐチェックしたい4つの原因と治し方!

唇


暑い季節になると子供たちが大喜びのプール開きがあります。

嬉しそうにはしゃいでいる子供たちの中に、寒さでガタガタと震えながら唇が真っ青になった子を見たことはありませんか?


この様な状態は「チアノーゼ」という症状の可能性が高いです。チアノーゼは子供だけにおこる症状ではありませんので、大人も注意が必要です。

この記事では、このように唇が青くなってしまう「チアノーゼ」という症状の原因や対処法についてお話したいと思います。

チアノーゼとは?

呼吸をすることで体内に取り込まれた酸素は、血液中の「ヘモグロビン」と結合して全身へ送られます。

ヘモグロビンが酸素と結びつくと血液は赤色を呈します。


しかし、なんらかの原因でヘモグロビン数が減少したり、うまく酸素と結合できないヘモグロビンが増える血液は暗赤色~紫色になります。

そして、唇や爪、耳たぶ、両手両足の末端や粘膜は皮膚組織が薄いため、チアノーゼが生じると青くなりやすいのです。


チアノーゼは、大きく分けて「末梢性チアノーゼ」と「中心性チアノーゼ」に分けられます。


末梢性チアノーゼは動脈の中の酸素の量は正常なのですが、寒冷刺激などで血液の循環が悪いことで生じます。

ですので、プールで唇が青くなっている場合は末梢性チアノーゼだと言えると思います。

中心性チアノーゼとは呼吸器や循環器系に異常があるとき、動脈の中の酸素の量が少なくなるためチアノーゼが生じることを言います。

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原因1:寒さからくるチアノーゼ

プールなどで冷えが原因でチアノーゼが出ていると考えられる場合は、体を温めるようにして血液の循環を促しましょう。


寒さでガタガタと震えるのは、俗に「シバリング」と言われる現象で、体を震わせることで熱を発生させて体温を上昇させようとする生理的な体の反応です。

原因2:呼吸器疾患からくるチアノーゼ

肺などの呼吸器は皆さんもご存じの通り、私たちが生きていくための呼吸に関与している重要な臓器です。


そのため、これらの臓器が病気で機能が低下すると、当然血液中の酸素の量も減少し、チアノーゼが出るという流れになります。

原因となっている疾患を治療する必要があり、息苦しさや咳がとまらないとった呼吸器系の症状がある場合は呼吸器内科を受診するようにしましょう。


また、因果関係は定かではありませんが、一部の肺の病気にかかってしまうとすべての指先が太鼓をたたくバチのように膨れてしまう「ばち指」という症状が出ることもあります。


関連記事:ばち指の具体的な症状は?生まれつきの病気なの?

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原因3:循環器系からくるチアノーゼ

左心不全が生じると肺の血液循環がうまく行われないために、チアノーゼが出る可能性が高いです。


あとは、先天性の心疾患で有名な「ファロー四徴症(よんちょうしょう)」という病気が、チアノーゼが出やすいと言われています。

乳幼児期の健診などで心雑音が聴取されたり、チアノーゼがあることに気付いて発見されることがあります。


ファロー四徴症とは、右心室と左心室の間の壁に穴があり(心室中隔欠損)、右室~肺動脈の狭窄があり、右心室壁が分厚くなり、本来は左心室から出ている大動脈が右心室と左心室の両方にまたがって出てしまっている状態の病気のことを言います。

超音波エコーにて診断が可能で、チアノーゼの症状を軽くするための手術や、根治的に行われる手術があります。

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原因4:てんかんが原因のチアノーゼ

みなさんは「てんかん」という病気をご存じですか?

てんかんは、自律的に大脳が異常に興奮するといった発作を繰り返す病気です。

てんかん発作で最も多いのは全身の痙攣(けいれん)発作です。

突然意識がなくなり、全身を固くつっぱったような痙攣が起こります。


その後すぐにガクッガクッというような間代性の痙攣になるのが特徴です。痙攣が起こっている時は呼吸も停止しますので、もちろん顔面や唇にチアノーゼが出ます。


両目は見開き、眼球は上方を向くような位置で固定され、歯を強く食いしばるように力が入ります。

痙攣発作が起きてしまったときは、周囲の人は発作中に患者さんがケガをしないように安全を確保しましょう。

水回りや火の元など、危険が起こりそうな場所から少し遠ざけるようにしましょう。


また、痙攣時におう吐してしまうことがあります。吐物で窒息してしまわないために体を横にできるのであればしましょう。

痙攣発作は通常数秒から数分でおさまります。

現在の医療では約7割ほどが適切な治療を受ければてんかんの発作をコントロールできると言われています。

子供は小児科、大人であれば神経内科を受診してください。脳波検査などで診断ができます。


関連記事:てんかんの初期症状は?原因や対処法などについても解説!

まとめ

プールから上がったときや、冬などの寒さが原因で一時的にチアノーゼが出ている場合は、保温につとめて回復するのを待ちましょう。

それ以外の場合は、他に病気が潜んでいる可能性が非常に高いので、一度病院を受診することをオススメします。


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