唇が膿んでる!化膿してしまう原因と注意点を紹介!
日常生活の中で、急に唇が膿んで痛い、唇が腫れる、唇に白いイボのようなものができるといった症状でお困りではありませんか。
唇に傷が付いて、その後膿んで痛みが出るという場合には、放置していても1週間から10日でほとんどの場合改善します。
しかし、中には感染力の強いウィルス感染が原因で膿んで痛みが出て、それが長期間続くことがあり、その場合、注意が必要です。
そこでこの記事では、唇にの痛みや唇から出る膿について原因や対処法を解説していきます。
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化膿
化膿とは、傷口に付着した細菌が増殖して皮膚に炎症を引き起こす状態を言います。一昔前は化膿というと「傷口にバイ菌が入っている状態」と言われていましたが、人間の皮膚や口の中には無数の細菌が常駐しており、そのほとんどがそのまま放置していても悪さをするものではありません。
ところが、皮膚に傷ができて出血する等の刺激が加わることで、その周辺に常駐している細菌が増殖し、皮膚に炎症を引き起こします。
細菌が原因で皮膚に炎症が起こる状態を「化膿している」と言います。
初めのうちは炎症を起こした皮膚が赤くなって腫れて痛みが出ます。
範囲が広い場合、発熱することもあります。
その後は、時間の経過とともに炎症を起こした皮膚の真ん中あたりに白いイボのようなものができます。
化膿すると、体内の白血球が細菌を体の外へ押し出そうとするのですが、この時の白血球と細菌の死骸が白いイボのようなもので、膿なのです。
対処法
痛みが少なく、炎症の範囲も狭いようであれば、そのまま様子を見ます。痛みが強かったり、炎症の範囲が広い場合、抗生物質と痛み止めを使用します。
痛み止めの内服薬は、胃を荒らしてしまい、胃潰瘍や胃炎の原因となりますので長期間服用することはできません。
また、腎機能も低下させるため、腎臓病の患者さんや、心不全の影響で腎機能が低下している患者さんは、痛み止めの使用には注意が必要です。
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口唇ヘルペス
口唇ヘルペスとは、ヘルペスウィルスに感染し、そこに傷、ストレス、日差し、疲労、老化等の刺激が加わることで、口の周囲に水ぶくれ、びらん等が起こり、痛みが出る状態を言います。初めはピリピリした痛みが出て、多くの場合それが3~5日程度続き、その後赤く腫れた上に水泡ができます。
発症から1週間ほどで徐々に症状は改善していきますが、一度感染すると、ヘルペスウィルスは様々な神経細胞に住みつき、再発を繰り返すこともあります。
2次感染として他の細菌に感染すると、患部が化膿します。
水ぶくれは、1か所に数個集まっていて、広範囲に出ることが特徴です。
ヘルペスウィルスは感染力が強く、食器、タオル、便座に触れただけで感染しますので注意が必要です。
対処法
軽症の場合は外用抗ヘルペス薬を使用します。重症の場合、点滴の抗ヘルペス薬を使用し、2次感染防止のために抗生物質を使用します。
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帯状疱疹
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが原因で、顔、頭、背中、胸等に、赤い発疹、水ぶくれが起こる状態を言います。感覚神経のある部位に症状が出やすく、水ぶくれは、帯状に左右どちらかに集まるのが特徴です。
人の抹消神経が左右別々に広がっており、ウィルスはその神経組織に沿って移動しますので、このような特徴が出ます。
帯状疱疹は口唇ヘルペスと異なり、感染力は弱く、比較的2次感染は起こりにくいとされています。
ただし、水ぼうそうにかかっていない人、予防接種を受けていない人には感染する可能性があります。
水ぼうそうにかかっていない子供や、妊娠中の方は注意が必要です。
また、皮膚症状が消失しても神経系の痛みが3か月以上持続することがあり、それを帯状疱疹後神経痛と言います。
対処法
抗ウィルス薬を使用します。重症化している場合、入院して点滴の抗ウィルス薬を使用します。
それと併せて、2次感染防止のために抗生物質を使用します。その他、状態により適宜外用抗生物質等を使用します。
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まとめ
唇に膿がでる原因について3つご紹介しました。いずれの病気も、ストレスや疲労を溜めすぎると症状が出やすいですので、規則正しい生活をして暴飲暴食をしないようにしましょう。
また、帯状疱疹は長引くと神経系の後遺症が残り、口唇ヘルペスは感染力が強く、他の人への感染するリスクがありますので、早めに医療機関を受診しましょう。
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