帯状疱疹は人にうつる?学校は休むべき?対処法や治し方はコレ!
帯状疱疹はたまに耳にする疾患です。
ストレスや疲れが溜まった時に起こりやすい疾患で、決して軽くみてはいけない疾患です。
対処法を間違うと、跡が残ってしまったりもしますので、注意が必要です。この記事ではそんな帯状疱疹について解説していきます。
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帯状疱疹とはどんな症状なのか?
基本的には、免疫力が非常に落ちている時に帯状疱疹を起こしやすいです。帯状疱疹のウイルスの潜伏期間は約2週間程あり、個人差にも差が多少違い10日位で発症することもありますが、もらったウイルスが少なければ発病するまで20日位、体の中に潜伏してることもあります。
一般的に最初は発疹が出る前に感覚神経のある顔や胸、背中、頭の部分にピリピリやヒリヒリした神経痛のような痛みが起こります。
その後4〜5日位、経つと同部位に虫刺されに似た赤い発疹ができて(体の片方だけに赤い発疹が帯状に出ることが多いです)、水疱に変わります。発熱をおこすこともあります。
水疱が化膿して膿をもち。かさぶたになります。
全身に水ぼうそうと間違える程、水ぼうそうに似た発疹が出て深い潰瘍ができ、跡形になってしまう場合もあります。
ウイルスは神経細胞を傷つけながら皮膚に達し、痛みを伴いながら身体の左右のどちらかに帯状に現れます。痛みの症状は、夜も眠れないような激しい痛みから全く痛みがないものまで、さまざまです。
高齢者は激しい痛みがあり、帯状疱疹が治ったとしても帯状疱疹後神経痛が半年から数年以上の期間に渡って痛みが続くことがあります。
あごや耳から首にかけてできる帯状疱疹をラムゼイ・ハント症候群と言い、難聴、顔面神経麻痺、味覚障害を合併することもあります。
その他、性器にも帯状疱疹は現れます。便秘を引き起こしたり尿が出なくなってしまうこともあります。
帯状疱疹の患者さんのうち約1%の人は2回以上、帯状疱疹になります。
糖尿病や副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制剤を投与されている患者さんは帯状疱疹になりやすいです。
最初は痛みを感じなくても1~2週間後に激しい痛みが出ることもあります。帯状疱疹の痛みと発疹は「体を休ませて」というサインとも言えます。
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治療法は?治療期間は?どれくらいで治る?
早い段階で治療を始めると、治療の期間が短くて済ますので早めに病院にいくことが大切です。
治療法は、服用の治療として抗ウイルス薬や鎮痛薬、抗うつ薬などの使用があります。その中でも、抗ウイルス薬を早めに使用すると効果は大きいです。
帯状疱疹の治癒後に痛みだけが残る場合がありますが、こんな時は神経を鈍くする鎮痛薬を使用します。
この薬の効果は服薬から約1週間程で効果が出てきます。
吐き気、ふらつきなどの副作用が現れることがありますが、効果が現れる頃に痛みが取れてきます。副作用が強い場合には、服薬を中止しなくてはなりません。
抗ウイルス薬は、種類によって服薬の期間が変わってきますが治療期間として2か月前後の治療を必要とする場合もあります。
しかしながら数年かかってようやく痛みが消えることもあり、早い人は、1~2週間で治療を終えることができます。
ウイルスによって神経が破壊されたままであり、最低でも2~3か月は通院し経過観察が必要です。
この間に症状が悪化する可能性もあり、注意が必要で免疫力や体質などによって個人差があり自己判断と自然治療はおすすめできません。
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帯状疱疹の原因は?
水ぼうそうは、子どもの頃に誰もがなったことがあるのではないかと思います。水ぼうそうが完治しても、ウイルスの一部は免疫に見つからない遺伝子の形でウイルスが神経節に潜伏しているのです。
そして、身体の免疫力が低下してしまうと、潜伏していたウイルスが再び暴れはじめ、帯状疱疹を発症します。
水ぼうそうを引き起こす原因は、VZV(ウイルス水疱・帯状疱疹ウイルス)が原因です。水ぼうそうを患った際に、体の中で専用の免疫が作られます。
発症して1週間前後程度でウイルスを退治してしまうのです。
専用の免疫の働きのおかげで、水ぼうそうを患うと2度と患うことはありません。
しかし、ウイルスの一部は免疫に見つからない遺伝子の形で神経節に潜伏しているのです。
潜伏していたウイルスは再び動き出して増殖を繰り返します。
その他にも身近に考えられる原因として病気による免疫抑制薬の使用や、ケガ、ストレス、疲労、加齢などで免疫の働きが弱くなることが原因とされています。
また、高齢者が増えたこと、ストレスを感じる若い年代が増えたことや少子化で水ぼうそうウイルスに接する機会が減ったことなどが原因で日本の帯状疱疹発症者は増加しています。
帯状疱疹にかかりやすい時期として、一般的に体調を崩しやすい季節の変わり目に多くの人がかかりやすいです。
これは稀なケースではありますが、骨髄移植を行った患者が、ドナーの体内に潜んでいたVZV(水疱・帯状疱疹ウイルス)によって発症することがあります。
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帯状疱疹はうつるのか?
結論から言いますと、帯状疱疹が感染して帯状疱疹になる事はありません。
しかし、水ぼうそうの予防接種を打っていない人、水ぼうそうにかかったことがない人は、帯状疱疹の患者から感染して、水ぼうそうを発症することがあります(特に子供や妊婦は注意が必要です)。
水ぼうそうになったことがある大人同士なら帯状疱疹はうつりませんが、水ぼうそうにかかったことのない、妊婦が感染するとお腹の中の赤ちゃんに影響を与える可能性があります。
帯状疱疹は水疱ができた後、1〜2週間でつぶれて皮膚がただれた状態になります。水疱の液にウイルスが存在しているため注意が必要です。
タオルや衣服へウイルスが付いた場合でも数時間の間、感染の可能性があるので注意が必要して下さい。人にうつさないためには、水疱をつぶさないよう注意しなければなりません。
また、水泡がつぶれると感染を起こし、症状の悪化にもつながります。
予防法としては、ガーゼを患部にあて保護したり、発疹に触れたらすぐに手を洗うことが感染予防が必要です。
また、全身に水疱が拡がった場合には空気感染します。
帯状疱疹はくしゃみ、咳などでウイルスを空気中にばらまきますのでマスクを着用したほうが良いでしょう。
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学校やお風呂はどうする?
学校に水ぼうそうに感染したことのない人がいる場合は接触を避けましょう。勿論、発熱や痛みなどの症状があれば、登校できる状態ではありません。お風呂に関しても、かさぶたが形成されるまでは、お風呂は控えた方が無難です。二次感染の防止にもなります。
赤ちゃんや幼児や妊婦が家族にいるご家庭は、一緒にお風呂に入るのを控えてください。
水ぼうそうは感染が非常に強いです、同じウイルスである帯状疱疹は、水ぼうそうと比べれば感染力は強力ではないので、空気感染のリスクは水ぼうそうよりも低いと言われています。
しかし、絶対に感染しないわけではないので用心のため帯状疱疹の人のお風呂は最後に入ることをおすすめします。
そうすることである程度、お風呂での感染も防ぐことができます。
水疱があまりにもひどいと、判断された時には洗濯も分けて洗うと良いでしょう。症状は軽いけど気になる方は分けて洗濯すると気分的に安心するかと思います。
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まとめ
解説は以上になりますが、皮膚の異常を感じた時は症状を軽くみてはいけません。自己判断や放置することは、重症化する危険もあります。
帯状疱疹後神経痛で悩まされる恐れもありますので、早めに病院での受診をおすすめします。
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