とびひが痛い!うつる期間や子供が気を付けることを解説!
「とびひ」という病気をご存知でしょうか?
この記事を検索された方はすでに病院で「とびひ」と診断を受けたか、それらしき症状を疑われている方かもしれまん。
一般的には小さな子供がかかる皮膚の病気でうつるものと言われています。
この記事では「とびひ」とはどのような病気なのか、また治療法や予防法はどのようなのもなのかご紹介します。
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目次
とびひとはどのような病気?
原因について
とびひの正式名称は「伝染性膿痂疹」といい、主に「黄色ブドウ球菌」や「連鎖球菌」の感染が引き起こす皮膚の疾患です。火事の飛び火のように次々と飛び移っていく様子から「とびひ」と言われます。
特徴は、「うつる(伝染性)うみ(膿)を持ち、かさぶた(痂皮)ができる」ことです。
黄色ブドウ球菌や連鎖球菌は、どこにでもいる「常在菌」です。
人の皮膚やのど、鼻の中に住んでいて元気な時は悪さをしません。しかし、皮膚が不潔になったり傷がつくなどして皮膚のバリア機能が低下すると悪さをしはじめます。
種類
水泡性膿痂疹
黄色ブドウ球菌が原因となります。0歳~6歳までの幼い子供がかかりやすく、高温多湿な7月~9月に流行します。とびひの約9割以上が水泡性膿痂疹です。痂皮性膿痂疹
連鎖球菌が原因となります。季節は関係なく、大人がかかりやすいのが特徴です。関連記事:とびひの初期症状が知りたい!かゆみの原因や発熱についても解説!
症状について
汗をかき皮膚が不潔な状態になり、そこにすり傷や虫刺され、あせもができ皮膚に傷ができた部位に原因となる菌が付着し増殖すると水泡ができます。潜伏期間は2~10日ほどといわれています。
ふやけたような薄い皮膚の中に水が溜まり、その水疱は破れやすいのが特徴です。
水泡のまわりは赤みをおびています。水泡には菌が入っており、それがほかの部位につくことでどんどん増えていきます。
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治療について
とびひは感染力が強いため、早めに適切な治療を開始することが大切です。抗菌薬の軟膏と内服で治療します。
皮膚の症状がよくなったからといって薬をやめてしまうと、とびひがひどくなったり抗菌薬が効かない耐性菌を作る原因となるので、医師の指示に従い治療を続けることが必要です。
患部は毎日石けんをよく泡立ててきれいに洗いしっかりと流します。
タオルで水気を拭きとった後に軟膏を塗ります。
軟膏を塗るときは指ではなく綿棒を使い、感染が広がるのを防ぐため1か所ずつ綿棒を変えてください。
軟膏を塗った部位はガーゼや包帯で覆い保護しましょう。
関連記事:お腹に痒みがある湿疹ができた!原因として考えられる病気は?
日常生活の注意点
お風呂や洗濯について
とびひは皮膚の傷の部分に水泡などの液が付着することで感染します。お風呂は入っても構いませんが、兄弟がいる場合はほかの子供の後で入浴した方がいいでしょう。
また、患部がジュクジュクしている場合はシャワーのみの方がよいでしょう。
タオルや衣類は、家族と別に洗濯し日光消毒しましょう。または乾燥機にかけてもよいでしょう。
保育園や学校は休ませるべき?
とびひは「学校保健安全法」で第三種の感染症に指定されています。患部をガーゼや包帯等で覆えば必ずしも休む必要はありません。
しかし園や学校独自の対処法がある場合もあるので、医師の指示を確認したうえで園や学校に相談しましょう。
関連記事:蕁麻疹が顔にできる原因!日常生活で注意することは?
感染を広げないために
服やタオルの共用は避け、患部が乾くまではプールも控えましょう。予防について
とびひの原因となる菌は身近にいます。特に鼻の中に潜んでいるので鼻をほじることやひっかくことは避けましょう。
爪を短く切っておくことも予防につながります。とびひは何度でもかかります。
予防のために皮膚を清潔に保ち、傷をつけないことが大切です。
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まとめ
高温多湿になる夏はとびひが流行する時期です。汗で皮膚が不潔になりあせもができやすくなり、また虫刺されなどの機会も増えます。
原因を知り予防をしっかり行うことで、とびひにかかることを防ぐことができます。
もしかかってしまった場合は、早めに受診し正しい治療で感染拡大を防ぎましょう。
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