耳の中で変な音がする!ブーンと聞こえる低音の原因は?

耳の中で変な音がする!ブーンと聞こえる低音の原因は?

耳


耳から変な低い音が聞こえることはないでしょうか?

もしかすると、耳の中で異変が起きている可能性があります。

「耳鳴り」についてはよく耳にする病名ですが、具体的に原因や症状などを聞かれると返答に困る人も多いかと思います。


また、「耳鳴り」といいましても「高音」と「低音」では異なります。

この記事では、低い音(低音)の耳鳴りがする原因と対処方法について解説していきます。

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なぜ低い音の耳鳴りが起こるのか

まず、耳は外耳・中耳・内耳の3部構造で音を認識しています。

耳の入り口か〜鼓膜までを外耳、鼓膜の奥にある耳小骨が存在する部分を中耳と言います。

さらに奥に、蝸牛というカタツムリ状の器官や聴神経が存在する部分を内耳と言います。


外耳と中耳は外部から音を拾い、振動で音を内耳まで伝える伝音系に分類され、内耳は伝わった音を感知・認識する感音系に分類されます。


低い音の耳鳴りが生じているとき、上記の内の外耳・中耳に何らかの異変が起こっている場合が多いとされていますが、内耳の問題で生じることもあります。


また、低い音の耳鳴りには「ブーン」以外にも「ゴー」、「ボー」と聞こえる場合もあります。


高音の耳鳴りに比べると危険度は低いとされていますが、このような症状が続く際には何らかの病気が隠れている場合もあります。

低音の耳鳴りが起こりやすい病気

低音障害型感音難聴

急に低い音が聞こえなくなる、低音の耳鳴りや耳の閉塞感が症状として現れるようになります。

蝸牛の障害によるものとされており、過剰なストレスや睡眠不足が原因と言われています。


特に20〜40代の女性に多く発症し、急に症状が現れる特徴があります。最初は耳の閉塞感や耳に水が溜まった感覚で気付かれる方が多いです。


この病気は、早期に治療を受けることで8割以上が改善するとされています。

早い段階で耳鼻咽喉科やお近くの耳鼻科などを受診しましょう。

また、予防法として十分な睡眠をとることや規則正しい生活を心がけることが重要となります。

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外耳道炎

耳の穴の部分の炎症で、耳かきや爪で傷をつけ、そこから細菌の感染が起こり炎症を起こした状態になります。

特に問題がなければ1〜2日で自然治癒しますが、3日以上症状が続くようであれば耳鼻科を受診してみましょう。


糖尿病や免疫疾患を患っている方だと症状を繰り返す可能性があるため注意が必要です。


耳鼻科での治療には、外耳の消毒、ストロイドを含む軟膏の塗布、抗生剤の内服などが処方されます。

その他、自身で気をつけることは耳の中に触れない、プールや湯船に深く浸かるなど耳に水が入る行動は控えることが挙げられます。


また、症状を繰り返さないために、完全に治癒するまでしっかりと治療を続ける必要があります。


関連記事:耳の入り口が腫れる原因4つ!できもの正体や治し方も解説

耳管狭窄症

中耳にある耳管の障害で起こります。

耳管が開閉することで中耳部分の圧力調整が可能になります。


しかし、風邪や副鼻腔炎など鼻の粘膜の炎症がきっかけで耳管の開閉が上手くできなくなり、耳の閉塞感や低音の耳鳴りを自覚し発症します。


治療には、まず鼻の粘膜の炎症を抑える必要があり、鼻の処置、ネブライザーを受けることがあります。

また、中耳の貯留液を取り除く耳管通気という処置を受ける場合がありますが、これは頻回に行うと炎症のリスクが高まります。


これらの処置による改善が得られにくいようであれば、鼓膜換気チューブを留置し症状の緩和を図る方法があります。


関連記事:片耳が聞こえにくい原因7つ!音がこもる感じがするのはナゼ?

メニエール病

内耳のリンパ液の流れが滞り、リンパ管が膨らむことで蝸牛や前庭に支障きたし発症します。

症状には回転性のめまい、吐き気、難聴、耳の閉塞感、耳鳴りなどがあります。

この時、蝸牛が障害されている際に低音の耳鳴りが生じることがあります。


また、メニエール病はめまい症状で病気を自覚することが多いです。

ストレス・睡眠不足・疲労が原因ではないかとされています。


強いめまいがある場合、薬の内服も困難な際には安静な状態を保ち、めまい止めの点滴を行います。

完治は難しい病気ですが、初期よりめまい止めや抗不安薬の内服が上手く行えると、症状の予防や軽減が期待できます。

また、生活習慣の乱れにも気をつけることが重要となります。

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中耳炎

多くは風邪などで、鼻から耳へ菌が入り込むことで起こります。

そのため、風邪をひきやすい1歳〜10歳未満の子供に起きやすくなります。

症状には、耳の腫れ、痛み、発熱があります。さらに、鼓膜の奥に膿がたまり、難聴が現れます。

膿が鼓膜の外に溢れると耳垂れが生じてきます。


症状のピークは1週間程度ですが、完治までには1ヶ月以上を要します。


耳垂れがある場合は、拭き取り、耳の中まではいじらないようにし、耳の穴に溜まった膿は耳鼻科で吸引してもらいます。


こまめに鼻をかみ、鼻通りを良くしておくことが症状の予防につながります。


難聴がひどい場合は、鼓膜換気チューブを留置することもあります。

膿が完全になくなるまでには数ヶ月を要すため、根気よく耳鼻科へ通院し治療をすることが重要です。


関連記事:寝てる時に耳鳴りが起こる原因は?注意したい病気3つを解説!

まとめ

低音の耳鳴りの原因をご紹介していきました。

原因には、疲労やストレスも大きく関わっていることがわかり、日頃からの生活習慣に気を付けることが重要になります。


また、治療においては長期にわたるものもあるため、症状が落ち着いたからと油断せず、しっかりと治癒するまで治療を続けることが大切です。

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