耳の奥の違和感の原因は?こもるような感じが気になる!

耳の奥の違和感の原因は?こもるような感じが気になる!

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トンネルに入ったときや高い所に行ったときなど、耳がこもったような感じになります。

すごく不快なものですしかなり気になる症状です。

この症状は、医学的には「耳閉感」といい、一時的な場合もありますが病気が原因となる場合もあります。

そこでここでは、耳の奥の違和感(耳閉感)の元となる疾患について紹介していきたいと思います。

耳の構造

まず、疾患の理解を助けるために耳の構造を説明しましょう。

普段私たちが「耳」と呼んでいる部分は医学的に「耳介」と言われる部分です。


「耳」は厳密に言うと「外耳」、「中耳」、「内耳」に分けられます。


外耳は耳介から鼓膜までの部分で、外界からの空気の振動が通っていきます。

中耳は「中耳炎」が起こる部位で、主に伝わってきた音を増幅する働きがあります。


これを担っているのが「中耳骨」という3つの骨で、鼓膜の側から順に「ツチ骨」、「キヌタ骨」、「アブミ骨」になります。

これらの骨は互いに連結しており、てこのような動きをすることで小さな鼓膜の振動を大きな動きに変えて次の内耳に伝えています。

また、中耳は「耳管」という細い管を介して鼻の奥とつながっています。

これは、中耳の空間の空気圧が変動してしまうと鼓膜の動きが悪くなってしまうので、耳管を介して中耳と外界との空気圧を同じに保つ、というはたらきがあります。

例えば、中耳の方が外界よりも空気圧が高くなってしまうと、未開栓の炭酸飲料のペットボトルが硬いのと同じように、鼓膜の動きが制限されてしまいます。

これでは、音の振動が伝わらなくなるため耳管を利用して中耳の空気を逃してやっているということになります。

そして内耳ですが、ここでは伝わってきた音(物理的刺激)を電気信号に変えて神経に伝えるということをしています。

それでは、耳がこもったような感じがする原因について見てみましょう。

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耳管狭窄症

耳管狭窄症は、先ほど紹介した時間が中耳の環境にかかわらず閉じっぱなしになってしまう疾患です。

原因としてはアレルギー性鼻炎副鼻腔炎といったものが挙げられ、これらに共通しているのは耳管の近くの粘膜が腫れてしまうということです。

耳管は細いので粘膜の腫れによって、開口部が閉鎖されやすいということです。

季節性に症状が出たりする場合にはアレルギー性鼻炎が考えられますし、発熱があった後に長期間症状が続く場合には副鼻腔炎が考えられます。

もちろん、その他にも小児であればアデノイドが腫れてしまっているということも考えられます。

このように、耳管狭窄症は耳管それ自体に原因があるとは限らず、むしろ他の疾患から続発して発症することが多いので、治療も原疾患に準じた治療を行います。

しかし、治療にはある程度の時間がかかることも多く、難航する場合は鼓膜に穴を開けてチューブを通すという方法が取られることもあります。


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メニエール病

先ほど紹介した内耳にはリンパが入っています。

また、内耳には音を感知する細胞の他にも平衡感覚を担っている三半規管や耳石器というものがあります。

メニエール病では内耳のリンパが異常に増え、いわゆる水ぶくれの状態になることで難聴やめまいといった症状が見られます。

この水ぶくれの程度、場所によってどのような症状が現れるかは変わってきます。

例えば、音を捉える部位に特に強く起こればめまいをあまり感じず、聞こえが悪いということになりますし、その逆も考えられます。

また、水ぶくれの程度が軽ければ難聴というよりむしろ「耳が詰まった感じ」や「耳鳴り」、「音が響く感じ」という訴えにとどまることになります。

メニエール病の特徴として、これらの症状が反復して起こるということです。

つまり、メニエール病の症状は10分~数時間で治まるのですが、これが何回も現れないとメニエール病の診断はなされません。

そのため、1度だけ症状が現れたという場合には、めまいを伴う突発性難聴や腫瘍などと鑑別することが難しかったりします。


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滲出(しんしゅつ)性中耳炎

中耳炎にも幾つか種類があり、滲出性中耳炎はその中の一つです。

滲出性中耳炎は中耳に液体が溜まってしまっている状態で、鼓膜を観察すると溜まっている液体を観察することができます。

この液体は、中耳において作られたものです。

「炎」という字がつけられていることからも分かるように、この疾患の本態は「炎症」です。

では、どこから炎症が波及してくるかというと、中耳と外界を繋いでいる耳管です。

弱い炎症が耳管を通って中耳に侵入し、中耳を構成している細胞が炎症性の液体を産生します。

この液体のことを滲出液というので「滲出性」と呼ばれます。

浸出液は通常であれば耳管から鼻の奥に流れ出て溜まることはありませんが、耳管のはたらきが悪いと排泄されずに滲出性中耳炎の発症となります。

この疾患は子どもに多く、症状をうまく説明できないことも多いです。

成人でも気づかないうちに発症していることがあります。

そのような時には、周囲の人が気づいてあげることが重要になってきます。

ポイントとしては「以前よりテレビの音が大きい」、「呼んでも返事がない」、「耳に手をよくやる」といったものが挙げられます。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

耳閉感は色々な疾患が元で起こってきます。

早めに治療するためにも耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。


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