尿路結石の腰痛が長引く!夜になるとお腹が痛い時も注意!

尿路結石の腰痛が長引く!夜になるとお腹が痛い時も注意!

尿路結石の痛み


30代以降の男性に多く見られる尿路結石。

一説には「痛みの王様」と言われる程、また七転八倒する程の痛みとも言われる尿路結石とはどの様にして起こるのでしょうか。

当初は腰部での痛みが生じることが多いことから、腰痛と間違われることがあります。

どの姿勢をとっても激痛が治まらない場合には、尿路結石の可能性も高くなります。

今回の記事では尿路結石に関して、原因や対処、予防策についてご紹介致します。

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尿路結石を疑う症状

夜間や早朝に突然背中の痛みや、わき腹痛、下腹部痛、吐き気などをもよおすケースが多く見られます。

最も多い症状として腰痛があげられます。

痛みの原因は腎臓内などで形成された結石が、細い尿管へ移動した際に生じる尿管との摩擦や、尿管が詰まってしまうことで尿が流れなくなり、腎臓に尿が溜まり圧力がかかる事によるものです。


そして、腎臓は腰部付近にあることから、最初は「腰が痛い」と思ってしまうのです。

発症の性別差や年齢差は?

尿路結石の痛み


発症は30代~60代の男性に多く見られますが、当然女性でも発症はします。


男性に多い理由として男性の尿路が女性よりも長い為であったり、男性ホルモンが結石の成分となるシュウ酸を増やすためとも考えられています。

また、小児でも先天的な原因により稀に発症することがあります。

尿路結石の種類はどのくらい?

結石のできる場所によって「上部尿路結石」と「下部尿路結石」で分けることがあります。


ちなみに「尿管結石」という病気も聞くことがありますが、「尿管結石」と「尿路結石」の違いはご存知でしょうか?

結石ができる場所は複数あり、主に腎臓、尿管、膀胱、尿道の4か所となります。その中で腎臓と尿管は上部尿路結石、膀胱と尿道は株尿路結石に分類されます。

つまり、尿路結石という名称は、前述した4か所を含んだ表現となっていると言えます。



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結石の成分

尿路結石の80%以上はカルシウムやシュウ酸となっています。


そもそも尿路結石が起きる原因は?

尿路結石が発生する原因はどんなことがあるでしょうか?

まずは、先天的な尿路狭窄・奇形という原因が考えられます。

これは主に小児で発症した場合に多く見られる原因と言えます。

尿路結石は生活習慣病の一部とも言われ、生活習慣による影響が最も大きな原因として考えられます。


それは食生活です。

食生活の欧米化は今に始まったことではありませんが、やはり肉類を多用する洋食がなじんでいる現代の食生活では尿路結石に関するリスクが高くなっていると言えます。

それは肉類を多く摂取することで、結石の成分の一つとされる「シュウ酸」が増加してしまうからです。

結石の成分でも話しましたが、成分にはもう一つ「カルシウム」も含まれています。

これまでカルシウムの過剰摂取も尿路結石の原因と考えられてきましたが、最近の研究ではむしろカルシウムを積極的に摂取することで、シュウ酸の排出を促すことが尿路結石予防になると言われています。


シュウ酸の濃度が高まれば高まる程、尿路結石のリスクは高まります。

つまり、水分摂取が不足することにより濃縮尿となることは、尿路結石になりやすい生活習慣と言えるのです。

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痛みが出た場合の対処法

一般的に5×5mm以下の小結石程度であれば、手術などを行わず、水分量を1日2L程度を目安に、大目に摂取して自然排出を促します。

この様な形で約70%が自然に石が排出することができるようです。

痛みがあまりに強い場合は鎮痛剤や抗生剤による痛みの緩和を並行して行います。

結石の大きさが大きければ、手術が必要となりますが、開腹手術はほとんど行われることなくなっています。
では、一体どの様に治療していくのでしょうか。



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対外衝撃波結石破砕術
ほとんどの尿路結石に対して用いられる手法です。体外から衝撃波を結石に収束させ破砕する方法です。

破砕された結石は尿とともに体外に排出されます。

最短で日帰りも可能ですが、念のために1泊2日程度の入院をして対応します。

経皮的腎結石摘出術
大きな結石や、尿管の狭さから自然排石が困難な場合に用いる手術です。

全身麻酔も必要となることから、数日間の入院が必要になります。

経尿道的尿管結石砕石術
尿道に直径数ミリの尿管鏡を用いながら観察し、レーザーを用いながら結石を破砕除去する方法です。

3~4日の入院と手術室での麻酔をしての手術となります。

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予防法は?

尿路結石となる原因でも述べましたが、生活習慣病の一種であることから、生活習慣を整えることが予防にはとても大切になります。

具体的には、結石の成分となるシュウ酸が含まれる肉類などの動物性たんぱく質の摂取を控えめにし、水分摂取を多めに、適度な運動を行うことが予防に繋がります。

また塩分を控えめにすることや、ビタミンCの過剰摂取をしないこと、就寝直前の食事を控えることが大切です。

まとめ

一部では「痛みの王様」と言われるほどの激痛を伴う尿路結石。

それほどの痛みは出来るなら避けておきたいですよね。

特に初期の痛みが腰痛にも似た症状で表れますので、原因の特定が出来ず、痛みをすぐに解消できない場合は更に痛い思いをすることとなります。

生活習慣病でもある尿路結石は、普段の生活習慣しだいで、全く心配することの無い病気とも言えます。

皆さんも生活習慣を見直し、健康な毎日を送りましょう。

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