鼻水が片方だけに出る!ねばねばして止まらない症状の原因!

鼻水が片方だけに出る!ねばねばして止まらない症状の原因!

男の子


季節に関わらず、鼻水が片方だけに出る、なかなか止まらない、風邪かと思って風邪薬を飲んでも治らないといった症状でお困りではありませんか?

鼻水といっても、透明なもの、黄色いもの、サラサラしているもの、ネバネバしているものがあり、原因も様々です。

そこでこの記事では、鼻水が片方だけに出たり、止まらない症状の原因と対処法について解説します。
 

アレルギー性鼻炎

鼻水の原因として最も多いのはアレルギーで、透明でサラサラした鼻水が出るのが特徴です。

よく知られている花粉症もアレルギー性鼻炎の1つになります。

花粉やホコリなどの異物が鼻に侵入すると、体の作用で体内に入ろうとする異物を洗い流して体の外に押し出そうとするので、鼻の穴の中が腫れて、透明でサラサラした鼻水が出ます。


これが鼻水鼻詰まりの原因です。

鼻水は、両方の鼻から出ることもあれば、片方の鼻からしか出ないこともあります。

ではなぜ片方だけに出ることがあるのでしょうか。


それは人の鼻の構造に原因があります。

鼻には左右の穴の壁となる軟骨があるのですが、この軟骨は左右で大きさが違うため、鼻の穴の中は、広い空間と狭い空間があります。

左右のどちらが狭いか、どちらが広いか、どの程度の大きさなのかは人によって違います。


鼻の穴が狭いほうは、アレルギー物質が入って腫れてしまうと更に空間が狭くなってしまうため鼻の片方だけ鼻水、鼻詰まりが起こりやすくなります。


これはアレルギー性鼻炎だけでなく、他の原因についても言えます。

アレルギー性鼻炎は、花粉の多い時期に起こりやすいですが、食物アレルギーや薬物アレルギー等のアレルギー症状の強い人は、ホコリやダニや雑草等のアレルギー物質に過敏に反応してしまい、症状が長期間持続することがあります。

対処法

アレルギー物質の除去が重要です。

ホコリやダニにアレルギー症状が出る場合、毎日掃除をする、室内の湿度を約50%に保つ、温度は20度~25度と比較的涼しくするなどに気をつけましょう。


更に、じゅうたんや畳はなるべく避ける、ベッドや布団や枕に防ダニカバーを付けると、症状が緩和されることがあります。


治療としては、アレルギー症状を緩和する目的で、抗アレルギー剤を服用し、ステロイド点鼻薬を使用します。

数年前までは抗アレルギー剤は服用すると眠くなるものが多かったですが、最近では眠くなりにくい抗アレルギー剤も出ています。


薬での効果が期待できない場合、鼻の粘膜を焼く手術、鼻腔の構造を改善するための手術を行うことがあります。



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鼻風邪

鼻風邪とは、風邪の初期症状で、風邪のウィルスが体内に侵入してきた際、体の防衛反応でウィルスを洗い流して体の外に押し出そうとして、鼻水、くしゃみといった鼻の症状が出る状態を言います。


風邪のような症状ですが鼻だけに症状が出るため、鼻風邪と呼ばれています。

これもアレルギー性鼻炎と同様に、透明でサラサラした鼻水が出るのが特徴です。

アレルギー性鼻炎との違いは、時間帯、花粉の時期に関わらず鼻水が出て、熱い湯船につかったり、サウナに入ったりして汗をかくと症状が軽減するという点です。

対処法

女学生


鼻風邪の治療としては、鼻の炎症を抑えることを目的として、ステロイド点鼻薬を使用します。

それと併せて、鼻周辺を温めると症状が改善される場合があります。


鼻の周囲を温めると、鼻の血管の緊張が和らいで血流が改善し、鼻水、鼻詰まりが改善される場合があります。

お湯をつけて温めたタオルを鼻周辺に乗せて温めるのも効果的です。

また、加湿器等で乾燥を防ぐことも重要です。


一時的に鼻水の量は増えますが、比較的早くウィルスを体の外に押し出すことができるので、鼻風邪を長引かせないという効果も期待できます。



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風邪

風邪による鼻水は、鼻風邪が悪化した状態とも言えます。

鼻水以外に喉の痛み、咳、発熱等の風邪症状が出て、はじめのうちはサラサラで透明な鼻水ですが、徐々にネバネバした透明の鼻水に変わり、次にネバネバした黄色い鼻水に変わり、更に悪化するとネバネバした緑色の鼻水に変わるのが特徴です。


鼻水が黄色くなるのは、体内の白血球がウィルスを退治した後、白血球とウィルスの死骸が黄色い膿として鼻に残るためです。

鼻水が緑色になるのは、風邪症状が悪化して、白血球とウィルスの死骸が増加し、変色するためです。

対処法

鼻風邪の治療と同様に、鼻の炎症を抑えることを目的として、ステロイド点鼻薬を使用します。

それと併せて、鼻周辺を温めると症状が改善される場合があります。

炎症がひどく、細菌感染を起こしている場合には、抗生物質も使用します。

風邪のウィルスに効く薬はないため、炎症を起こしている場合には炎症を抑える、細菌感染を起こしている場合には抗生物質を使用するといった対処療法となります。



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副鼻腔炎

副鼻腔炎も鼻水の1つの原因です。

副鼻腔炎とは、鼻の穴の中には副鼻腔という空洞があり、この副鼻腔が炎症を起こし、鼻水、鼻詰まりを起こすものです。

はじめのうちはネバネバした緑色の鼻水が出ますが、だんだんとネバネバした白い鼻水に変わるのが特徴です。


副鼻腔は鼻の奥にあり、そこに鼻水が出ますので、鼻水が喉に流れ込み、咽頭炎や気管支炎を起こす場合があります。

また、鼻腔まで炎症が広がると、ポリープになる場合がありますので注意が必要です。

対処法

副鼻腔の炎症を抑え、鼻の粘膜の機能を正常化することを目的として、1週間程度抗生物質、ステロイド点鼻薬を使用します。

状態によっては、鼻の奥の膿を取り除き、鼻の中をきれいにする処置を行う場合があります。

また、ネブライザー療法という、抗生物質などの薬を蒸気に混ぜて鼻から吸う治療も行う場合があります。



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まとめ

花粉症などのアレルギー反応によって鼻水が出る場合は、アレルギー物質に近づかない事が一番の予防となります。


風邪などのウイルスや細菌が原因の場合は、ストレスや疲れが溜まっている状態では免疫力が低下しますので症状が出やすいです。食生活や睡眠時間などを見直すようにしましょう。

また、ウィルスが原因で起こる鼻水は、放置しておくと副鼻腔炎を起こす場合がありますので、症状が出たら早期に対象するよう心がけましょう。



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