鼻の中が痛い!腫れて我慢できない原因と対処法を徹底解説!

鼻の中が痛い!腫れて我慢できない原因と対処法を徹底解説!

女性


鼻の症状として最も多いのは、鼻水や鼻づまりといったものですが、たまに鼻の中が痛かったり腫れてしまっていることがあります。

あまり痛みを生じるような部位ではないので、何か悪い病気ではないかと心配になってしまいます。


ですが、このような症状が出る疾患の中には意外とありふれたものも多く含まれています。

そこでこの記事では、鼻の中の痛みと腫れの原因となる病気と、症状の悪化を抑える対処法についていくつかご紹介していきます。

アレルギー性鼻炎

代表的なものは花粉症になります。

アレルギーは、体内の免疫を担当している細胞が特定の物質に対して過剰に反応してしまうような状態で、アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)は人によって様々です。

花粉症であればアレルゲンはスギやブタクサなどの花粉になりますし、ハウスダストアレルギーではダニやその死がいがアレルゲンとなっています。


最近では黄砂に含まれているPM2.5などもアレルゲンとなっているケースがあるようです。


免疫細胞が過剰な反応を起こすと、鼻水などがたくさん出ることももちろんですが、鼻の粘膜に免疫細胞が集まってきて腫れてきます。

対処法としては、とにかくアレルゲンを吸い込まないような対策をすることが重要です。


具体的には花粉であれば、外出の際にはつるつるとした服を着て花粉をできるだけ家に持ち帰らないようにしたり、帰宅したらすぐに来ていた服を着替えて洗濯をしてシャワーで身体や髪の毛についた花粉を洗い流すことなどがあります。


また、ペットを飼っていて犬や猫アレルギーなどをお持ちの方は、症状がひどい場合には他の飼い主さんに引き取ってもらっているケースもあります。

ハウスダストアレルギーに対してはこまめに掃除をすることで対処しましょう。



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慢性副鼻腔炎

一般的に「蓄膿症(ちくのうしょう)」と呼ばれている疾患です。

鼻の中(鼻腔)は頭の骨にあるいくつかの空洞(副鼻腔)とつながっています。

副鼻腔は頬の裏側の上顎洞、両目の下の篩骨洞(しこつどう)、おでこの裏の前頭洞、鼻の奥の蝶形骨洞などがあります。


通常これら副鼻腔の内側は粘膜で覆われており、中に空気を入れることで頭の軽量化の役割をしていますが、なんらかのきっかけで炎症を起こってくると副鼻腔炎となります。

副鼻腔炎が起こる原因としては風邪に代表されるウイルス感染や細菌の感染がまず鼻腔で起こり、鼻腔に生じた炎症が副鼻腔にまで波及することが多いです。


この状態ではまだ急性期であり、抗菌薬などの治療によって簡単に治ります。

しかし、放置することなどにより長引くと慢性副鼻炎となり、粘膜そのものが腫れ上がって鼻腔との交通ができなくなりさらに炎症が治りづらい状態となってしまいます。


この粘膜の腫れが鼻腔まで広がるとポリープのようになることもあります。

治療としては抗菌薬を数ヶ月投与することにより粘膜の正常化を待つことが多く、軽症の場合は完治することが多いです。

もっとも、重症な場合では内視鏡を使った手術などが行われることもあります。



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慢性肥厚性鼻炎

上記2つの疾患に代表されるような鼻炎が長く続くと、鼻腔にある下鼻甲介という部分の粘膜が増殖し肥大してきます。

この状態を慢性肥厚性鼻炎と言います。

他にも鼻づまりを治すために鼻に入れる薬(点鼻薬)を使っている方は、点鼻薬に入っている血管を収縮させる成分が鼻粘膜を刺激することで、腫れたりして肥厚性鼻炎となることもあります。


子供


症状としては粘膜組織が鼻を塞いでしまうことによる鼻づまりがあります。

鼻水が詰まっているわけではないので、いくら鼻をかんでも改善しません。

すると自然と口呼吸になってしまい、脳の酸素不足で頭がフラフラしたり、ひどいいびきや睡眠時無呼吸症候群を起こしてくることもあります。


肥厚性鼻炎はレントゲンや内視鏡、CTなどですぐに診断され、薬やレーザーによる治療や重症な場合は下鼻甲介骨を切除する手術が行われることもあります。



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粉瘤

粉瘤は本来排出されるべき、古くなった角質が表皮の袋の中に溜まってしまうものです。

表皮というのは皮膚の最も外側にある層のことなので、粘膜に覆われている鼻の奥ではなく鼻の入り口にできてきます。

粉瘤は外界と交通していることが多く、感染や炎症を起こしてくることもあります。すると粉瘤は赤く腫れて、痛みも出てきますし、化膿を繰り返す場合もあります。


これは皮膚にできる良性の腫瘍の一つなので、自然に消えることはなく、少しずつまたは急に大きくなっていきます。

治療としては手術で取り去ることが基本です。

というのも粉瘤の袋を残してしまうと再発することが多いからです。

手術を行う際は小さい内に行ったほうが傷跡も少なく、術後の痛みを小さいので早めに病院を受診しましょう。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回ご紹介した疾患はいずれも頻度が高い疾患です。鼻の症状は仕事や勉強の集中力を妨げてしまい、日常生活に支障がでることが多いです。

しかし、対策を取りやすいものが多いのでこの記事を参考に、鼻の不快な症状を改善して下さい。


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