鼻声になるのは病気?鼻水は出ないのに起こる症状の原因2つ!

鼻声になるのは病気?鼻水は出ないのに起こる症状の原因2つ!

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風邪を引いたりして鼻水が溜まってしまって鼻声になる、という経験は多くの人が持っていると思います。

しかし、中には特に風邪を引いたりしていないのに鼻声になったり鼻づまりを感じたりすることがあります。


特に鼻水の症状も無いのに鼻声になるのは不気味な感じですし、様子見をしていてもいつまでも症状が治らない場合は不安になってくるかと思います。

そこでこの記事では、鼻声の原因となる疾患について紹介していきたいと思います。

口唇口蓋裂

口唇というのは唇のことで、口蓋というのはいわゆる「うわ顎」になります。

また、口蓋は前側が硬口蓋、喉に近いほうが軟口蓋と呼ばれており、硬口蓋は骨に裏打ちされていて、軟口蓋は「のどちんこ(口蓋垂)」があるように柔らかく粘膜で覆われています。

ここでは口唇裂と口蓋裂に分けて説明していきます。

口唇裂について

口唇裂は発生の過程で左右から伸びてきた唇がうまくくっつかずに裂け目となってしまうもので、ひどい場合には鼻まで達してしまうこともあります。


反対に非常に軽微なものもあり、これは何かの傷痕くらいにしか思われていないこともあります。

しかし、外見上は軽いものでも、皮膚の舌の口輪筋(口をすぼめる筋肉)への影響は大きく手術が必要となることもあります。


これら口唇裂の原因として、胎内での発生異常や環境・遺伝的要因も考えられています。

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口蓋裂について

口蓋裂は本来平らになっているはずのうわ顎が裂けてしまっているもので、鼻の中と口が直接交通してしまっています。


有名なところだとツタンカーメンが口蓋裂ではなかったかと言われていますが、ヒト以外でも犬で発生することが多いと言われています。

こちらも根本的に治すために手術が行われることが多いです。


また、口蓋裂では誤嚥性肺炎といって食べ物が誤って気管支に落ちていってしまって起こる肺炎が起こりやすいとされ、こちらの予防も重要になってきます。


口唇口蓋裂はある程度の治療の時期が決まっており、口唇裂は生後3ヶ月、口蓋裂は9ヶ月~1年での治療が多いようです。


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鼻中隔湾曲症

最近はハロウィンの人気などでいわゆる「ドクロ」を目にする機会が増えてきましたが、どの頭蓋骨も鼻のあたりには大きな穴が空いているだけで、ヒトにあるような鼻は見られません。


ご存じの方も多いかと思いますが、普段鼻と認識している部分は軟骨でできているため、火葬してしまうとわからなくなってしまうのです。

「鼻骨」という骨があるじゃないかと思う方もいらっしゃるでしょうが、これは目と目の間の一番へこんでいる所を作っている骨なので、あまり鼻というイメージは持たれません。

また、鼻の穴は左右ありますが、鼻の中(鼻腔)を分けているのが「鼻中隔」と呼ばれているものです。


この鼻中隔が極度に曲がってしまっているのが「鼻中隔湾曲症」になります。


鼻中隔はいくつかの軟骨で構成されているのですが、成長する過程でその内のひとつだけが異常に早く発育したり、逆に遅れてしまったりして全体としてのバランスが崩れてしまうと鼻中隔が曲がってしまうのです。


つまり、鼻中隔が発育途中にある子どもではあまり見られませんが、鼻中隔が曲がった状態で発育しきった成人に見られます。

その曲がり方としては弓なりに曲がってしまっている人もいればS字状に曲がってしまっている人、「く」の字に曲がっている人など様々です。

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鼻中隔湾曲症の症状や治療について

鼻中隔湾曲症の症状としては鼻づまり、鼻血、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などがあります。


鼻中隔が曲がった凸の側(「く」字であれば「く」の左側)は鼻腔が狭くなってしまうことで空気の通りが悪くなってしまうことで鼻づまりが発生し、同じ側では鼻の粘膜が薄くなるため、その下の血管も傷つきやすくなるため鼻血も出やすくなります。


また、空気の通りが悪いことは鼻腔からつながっている頭蓋骨の空洞(副鼻腔)の換気悪化にもつながり、慢性副鼻腔炎を発症しやすい状態になってしまいます。


鼻中隔湾曲症の検査としてはまず、耳鼻咽喉科にて鼻の中を観察してもらうことから始まります。

専門医であれば、この段階で鼻中隔湾曲症であるかどうかをすぐに見分けられるそうです。

そして、実際にどれくらい曲がってしまっているかをCT検査によって見たり、内視鏡を使って粘膜の状態を観察したりします。


治療としては手術治療と薬物治療がありますが、薬剤による症状の緩和は一時的なもので、根本的に治療するためには手術を選択する必要があります。

ただし、手術を受けられるのは骨格が完成した16歳以上とされています。


手術自体は局所麻酔下で行われ、入院期間は1週間ほどガーゼを鼻に詰めていることになるので、やや不快感を伴うことになります。

また、鼻中隔をけずることになるため手術後はボクシングなど鼻に強い衝撃が加わるようなことは避けるようにする必要があります。


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まとめ

いかがだったでしょうか。

口唇口蓋裂は子どものときに気づかれて治療されることがほとんどですが、鼻中隔湾曲症は大人になるまで気づかないこともあります。

軟骨の発達だけでなく、小児期に鼻にチューブを通していたことによって曲がってしまった、という例もあるので、そのような病歴を持っている方は一度病院を受診してみると良いでしょう。


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