匂いを感じないのは病気が原因?絶対に気を付けたい9つの症状!
匂いに鈍感な人がいます。
一時的に匂いが感じられなくなることもあります。
匂いに関しては、視覚障害や難聴ほど困らないので軽く考えがちですが、食べ物が腐って臭いに気付かず食べてしまう、焦げ臭さが分からず火事で逃げ遅れる、など命に関わるトラブルが発生する可能性も少なくありません。
やはり、匂いを感じることが出来ないと日常生活にも支障が出てきます。
そこでこの記事では、匂いが分からなくなる原因について解説をしていきます。
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匂いが分からなくなる原因
鼻詰まり
風邪などにより、鼻が詰まり匂いが分からなくなった経験は一度はあると思われます。鼻が詰まることで匂いの粒子が鼻の奥の粘膜まで届かなくなり、本来ならその粘膜が匂いの粒子を受け取って大脳まで伝えるべき匂いの情報が、伝達されなくなってしまうことから起こる症状です。
風邪は数日で治まるので、それと伴い匂いも感じられるようになりますが、鼻炎などの場合は慢性化してしまうこともあります。
耳鼻科での治療をお勧めします。
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加齢によるもの
視覚や聴覚と同様に嗅覚や味覚も加齢とともに衰えます。高齢者が味の濃い料理を好み始めたら、嗅覚や味覚が衰え始めている証拠です。
塩分や糖分を取りすぎて体調を崩さないように気を付けてあげた方が良いでしょう。
また、アルツハイマー病の前兆として嗅覚が麻痺することは多いと言われています。
物忘れのイメージが強いアルツハイマー病ですが、嗅覚異常や不眠症が最初に見られる方が多いようです。
思い当たる人が身近にいる場合は、一度病院に行ってみるのも良いかもしれません。
ストレスによるもの
ストレスで耳が聞こえなくなる突発性難聴は有名ですが、匂いが分からなくなるケースも実は少なくありません。しばらく休めば治ることも多いのですが、改善がみられなければ心療内科を受診しましょう。
抗不安薬などが効くこともあります。
匂いが感じられなくなる時は、これらの他にも様々な原因が考えられるのですが、脳腫瘍によって嗅覚障害が起こっているケースが最も深刻です。以下に脳腫瘍について解説をしていきます。
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脳腫瘍
頭蓋骨の中に腫瘍ができる病気です。体の他の部分にできた腫瘍や癌が移転してくるケースと、頭部に腫瘍や癌ができるケースに分かれます。
また腫瘍には良性のものと悪性のものがあります。いずれにせよ、腫瘍が脳の神経や血管を圧迫するので場合によっては非常に危険な疾患といえます。
脳腫瘍の患者には嗅覚や味覚の異常がよくみられます。例えば、「焦げ臭い」匂いや味がすると訴えるなどです。
また、感覚の異常が聴覚に出た場合は強い耳鳴りを訴えます。これは、脳の機能が衰えた結果といえます。
手術や放射線治療など、脳腫瘍の治療法はある程度は確立していますが、種類や状態によっては残念ながら亡くなられる方も多いのが現状です。
いずれにしても、早期発見・早期治療が必要ですので、異変を感じた場合はすぐに病院に行くようにしましょう。
関連記事:鼻の中が痛い!腫れて我慢できない原因と対処法を徹底解説!
脳腫瘍が疑われる症状
脳腫瘍が疑われる症状について代表的なものをチェックしていきます。
自覚症状があるものとしては
- 頭が痛い。特に寝起きにひどい
- めまいやひきつけ
- 手足がしびれる
- 言葉がうまく出てこなくなる
- うまく体を動かせなくなる
他覚症状(本人以外の人が気づく症状)としては
- けいれん発作
- 意識障害
- 判断力が低下したり思考回路がまとまらなくなる
- 明らかに人格が変わったように感じる
匂いが感じられない、焦げ臭い匂いを感じるということに加えて、上のような症状が見られたら、直ちに脳神経科を受診して下さい。
喫煙習慣がある、血族に脳腫瘍の病歴がある人がいる場合は特にリスクが高いです。
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匂いに敏感になりすぎる場合は?
ここまでは、匂いが感じ取れない場合についてみてきましたが、逆に匂いに敏感になりすぎることもあります。妊娠中の女性がお米の臭いで悪阻を感じるのは有名ですが、月経前緊張症と言って月経前後の女性にも似た症状が見られることもあります。
更年期障害の女性も匂いに敏感になる傾向があります。
自閉症や自閉症スペクトラム症の患者さんで異常に嗅覚が発達している方もおられます。
満員電車の臭いに耐えられないというだけの理由で会社を辞められたというケースもあります。体質的なものなので生涯過敏さが治まることはありません。
マスクをして匂いの粒子が体内に入ってくるのをシャットダウンすること、消臭剤などを身近におき匂いを除去することで、嗅覚過敏はある程度の対応が可能です。
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まとめ
匂いを感じなくなる原因として、鼻詰り・加齢(アルツハイマーも)・ストレス・病気(脳腫瘍など)を紹介しました。また、逆に匂いを感じすぎる原因としては、妊娠・月経前緊張症・自閉症・自閉系スペクトラム症などが考えられます。
匂いは感じすぎても、感じなさ過ぎても日常生活に支障をきたします。
原因を知り対策を立てることで、少しでも暮らしやすい毎日になるよう工夫をしましょう。
そして、病気が疑われる方は病院に行かれることをお勧めします。