自律神経が原因で吐き気やめまいが起こる?改善するための方法は?

自律神経が原因で吐き気やめまいが起こる?改善するための方法は?

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自律神経は、体のバランスをうまく調整してくれ、私たちが日常生活を通常に送るためには必要不可欠な神経です。

しかい、ストレスの多い現代社会では、様々なことが原因でこの自律神経が乱れ様々な症状(例えば、吐き気や下痢、めまいや動悸など)に悩んでいる人も多いです。


また、その吐き気が慢性化することによって、人前で嘔吐してしまうのではないかと不安を感じ、外出自体もできない状態になる人もいます。

この記事では、自律神経の働きや、吐き気の改善方法などについてお伝えしていきます。

自律神経の働きについて

普段私たちは、手足の動きをコントロールしたり、運動したり食事をしたりなどの動作を特に意識せずに行っています。

これらの動作を支障なく行えているのは、脳脊髄神経系の神経細胞と神経線維が通常に働いているからです。

これらは、脳からの指令で神経を伝わり体の部位を動かしています。


脳や脊髄に自律神経の中枢的なものがあり、これは末梢まで届いているものの、その働きを左右する「交感神経」と「副交感神経」のスイッチの切り替えは、自分の意思ではコントロールできないものなのです。

なので、自律神経が乱れてしまうと体のあらゆる部分に支障が出てきてしまいます。



関連記事:自律神経がおかしい(乱れる)原因と整える4つのコツを解説!

「交感神経」と「副交感神経」の働きとは?

人は目覚めると様々な刺激により、「交感神経」に体がスイッチされます。

「交感神経」は脳に積極的に血流を送り込みますので、交感神経が活発だと頭や体が動きやすいようになります。

「交感神経」にスイッチが入っていると言うことは、神経が興奮している状態とも言えます。


逆に「副交感神経」は、休息の時にスイッチが入る神経です。

リラックスしていたり、眠っているときに働く神経です。


特にストレスなどなく、普通に生活しているときは、適切な場面での自然なスイッチの切り替えができているのですが、ストレスがたまったり、仕事などが忙しくて休む暇が無かったり、さまざまなことが原因でこのスイッチが正常に働かなくなってしまうことがあります。


交感神経と副交感神経の切り替えが上手く行かないと、起きている時に、眠気、だるさ、吐き気、下痢などの症状が出たり、逆に夜になり眠りたい時間帯に眠れなくなる不眠などの症状が出てきてしまいます。


「自律神経失調症」と言う病名を耳にしたことはあるかと思いますが、まさにこのような状態が続いている病気と言えます。

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自律神経の乱れから、なぜ吐き気が起るの?

「交感神経」は、体を動きやすくする神経なので、神経を興奮させます。


これはもちろん、仕事や勉強など日常生活の活動を行っていく上では必要な興奮なのですが、ストレスなどがかかってしまうと、リラックスする時間がなく、ずっと神経が興奮したままの状態になります。

みなさん食事をした後に眠くなってしまう、ということは経験があると思います。

食事をすると胃腸で消化活動が行われるため、脳や筋肉に回っている血液を、消化器官にまわさなくてはなりません。


そのため、リラックスするための「副交感神経」に切り替わり、体は休息する状態になります。


ですが、ストレスがかかって神経が興奮したままだと、胃腸に血液が回らなくなり、消化がうまくできなくなってしまいます。

胃腸が弱ってしまうと、些細な刺激でも胃は異物だと判断してしまい、体外に排出しようとするため吐き気などに繋がってしまうのです。

胃だけでなく、腸も硬く閉じて食べた物が通過できなくなるのも理由のひとつです。

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自律神経失調症以外に、吐き気がおこる他の病気は?

神経性胃炎

吐き気以外にも、気分がふさいでしまったり、喉がつかえる感じがする、胸やけする胃がもたれるなどの症状があれば、この病気の可能性があります。

メニエール症

ストレスなどによって耳の三半規管の異常がおこり、自分の周りがぐるぐる回るようなめまいがあります。

それに伴ない吐き気が起こることもあります。

また、片方の耳だけにひどい耳鳴りなどがおこるという症状もあります。



関連記事:寝てる時に耳鳴りが起こる原因は?注意したい病気3つを解説!

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自律神経の乱れを改善するにはどうしたらいいの?

病院で吐き気止めの薬を処方してもらう

一番良いのは、きちんとした医療機関で診断してもらい、吐き気止めの薬を処方してもらうことです。

いつも飲まなくても、持っているだけでも安心感につながります。

最近は漢方の薬などもあるので、医師と相談してみましょう。

病院に行けないときは?

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ゆっくりと深呼吸してみましょう。
特に背筋をピンと伸ばして深呼吸するだけでも、交感神経をリセットできます。
  
ゆっくりと湯船に浸かってみましょう。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックスしてみましょう。

肩や首周りをマッサージしたり、温めてみましょう。
肩こりなどがあると、吐き気が強くなる傾向があります。

マッサージやストレッチをして凝りをほぐしましょう。

胃腸に優しい食事を心がけましょう。
胃腸が弱ってしまうと、ますます吐き気がしてしまいます。

消化に良い食事を心がけ、刺激物などはさけましょう。

ゆっくり休養をとってみましょう。
何もしない休日などをつくり、ゆっくり睡眠をとってみたりゆったりと本を読んだり、映画をみたりと自分の好きなことをする時間をもってみましょう。

とにかくストレスをためないように!
現代社会ではストレスからは逃げられない環境です。

無理は禁物ですが、自分でうまくストレスを解消する方法を探してみましょう。



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まとめ

いかがだったでしょうか?

ここまで、自律神経と吐き気について解説をしてきました。自律神経を乱さないためにはストレスや疲労などをできるだけ軽減することが大切です。

改善方法をいくつかご紹介しましたので、是非試してみて下さい。


それでも改善しない場合は、他の病気が隠れていることも考えられます。

悪化する前に一度、病院に行き医師の診察をきちんと受けるようにしましょう。



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