手の甲の腫れやかゆみが治らない?炎症の原因をチェック!

手の甲の腫れやかゆみが治らない?炎症の原因をチェック!

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ふと見ると手の甲に腫れの様な膨らみがあって気になる!

または、かゆいと思って手の甲を確認してみると、ブツブツとした湿疹ができている!

この様な経験をしたことがある、もしくは現在まさにその状態である。という人もかなりいるのではないでしょうか?


痛みがある場合、痛みが無い場合症状は様々かと思いますが、手の甲に何かしらの炎症があると気になります。


そこでこの記事では、そんな手の甲にポッコリできる腫れや、かゆいブツブツとしたできものの原因についてお伝えしていきます。

手の甲の腫れの原因は?

軟部腫瘍

軟部腫瘍は全身のあらゆる軟部組織に発生する腫瘍です。

痛みがないしこりとして自覚されることが多く、そのためにある程度大きくなってしまってから病院を受診するという方が多いのです。


軟部腫瘍は大きく分けて良性腫瘍と悪性腫瘍のどちらかとなります。

5cm以上の大きさである場合は悪性の可能性が高くなり、他の場所へ転移してしまっていることもあります。

まずは皮膚科を受診するようにしましょう。

X線検査(レントゲン)やCT・MRIなどの画像検査などが行われます。


腫瘍の性質をみて、良性か悪性かを鑑別し、生検の必要性を医師が見極めます。生検は腫瘍の大きさなどによって針生検もしくは切開生検が行われます。


生検の結果、悪性の場合は、化学療法・放射線療法・手術療法を組み合わせて治療が行われるかと思います。

良性の場合は小さければ経過観察となることもありますが、基本的には手術にて切除されることが多いと思います。

しかし、良性であっても再発することがありますので、組織の型によって術後の方針が決まります。


ここまで少し詳しく述べましたが、軟部腫瘍は非常にまれな病気です。

専門医でなければ良性・悪性の診断がとても難しいとも言われていますので信頼できる医師の診察を受けるようにしましょう。


関連記事:手のひらのポッコリとした腫れの原因は?かゆい場合は虫刺され?

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脂肪腫

皮下組織に発生する良性腫瘍の中では多く見られる病気の1つです。

背中や肩、お尻に出来やすいと言われていますが、まれに手の甲に出来る方もみえます。

通常、痛みがないのが一般的です。

エコー検査やCT・MRIなどの検査が行われ、悪性の脂肪肉腫などが疑われる場合には生検が行われるかと思います。


脂肪腫と診断がついた場合は、良性腫瘍ですので緊急の手術の必要性はありませんが、脂肪腫はゆっくりと大きくなっていってしまいますので、医師の指示に従って治療を受けるようにしましょう。

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手の甲の湿疹の原因

水に触れる仕事の多い方、例えば主婦の方などは、手の甲の湿疹はよくある症状の一つで「主婦湿疹」などとも呼ばれます。

かゆかったり、痛かったりといった辛さはもちろんですが、場所が場所だけに人目についてしまいやすいです。

湿疹ができてしまっているときに加え、腫れなどが治まった後に皮膚がぼろぼろになってしまったりなどしているところを、人に見られるのが嫌な症状です。


手の甲に湿疹ができる理由は、総じて水回りの作業によるものが多いですが、その細かい原因を見ていくと

  • 洗い物などで長時間水に触れている

  • 洗濯や食器洗いなどで洗剤をよく使う

  • その際、強めの洗剤を使っている
と言った要素があげられます。


なぜこれらが手の甲の湿疹につながるのかというと、もともと手の甲を含む私たちの体の表面には、外気の細菌などから体を守る機能が働いています。


この機能の重要な存在の一つが皮脂なのですが、洗剤はこの皮脂を必要な分まで洗い流してしまうのです。


保護機能を担う皮脂を失ってしまった肌にとって、洗剤は非常に刺激の強い存在です。

この洗剤の刺激によって、手の甲に湿疹ができてしまうのです。


つまり、手の甲の湿疹は

  1. 洗剤や乾燥によって皮脂が落ちる
  2. 素の皮膚に洗剤が刺激を加える

という二段階を経て引き起こされるのです。


しかも、湿疹はその性質上、なかなか完治しづらいものです。

なぜなら、湿疹ができたからといって、普段の作業、特に家事を辞めてしまうことはできないからです。


これもまた、手の甲の湿疹のやっかいなところです。


ちなみに、上の理由ほど知られてはいませんが、ストレスの蓄積も手の甲の湿疹の理由になり得ます。

ストレスが溜まってしまうと自律神経のバランスが乱れ、血行不良を引き起こしてしまい、これが皮脂の分泌量を変化させてしまうからです。

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手の甲の湿疹への対処法

湿疹になってしまったときに気をつけるべきことは、「とにかくなるべく洗剤等に触れないようにすること」「肌を乾燥させないこと」の二つです。

洗剤などに触れた後、毎回保湿クリームを塗るなどでも一応対処はできますが、手間がかかることもあってあまりおすすめはできません。


一番有効な方法は、洗剤を使う・水に触れる作業をするときに、ゴム手袋をして作業を行うことです。

こうすると、手が直接洗剤や水に触れることがない上に、手が乾燥することもそうそうありません。


ただし、ゴム自体が弱っている肌に対して刺激を与えてしまうこともあるため、ゴム手袋の中に薄手の手袋を付けるといった方法をとる必要があるかもしれませんので、そのあたりには気をつけてほしいところです。


あとは、こまめにハンドクリームを塗るようにしましょう。

これをきちんとやった場合と、面倒くさがってやらなかった場合では治るまでの期間に大きな差が出ます。


また、特に気をつけてほしいのは就寝前で、寝ている間に乾燥してしまったりしないように心がけましょう。

小さな心がけの積み重ねの有無で、手の湿疹に苦しめられるか否かが変わってきますから、細かいことでもないがしろにせず、きちんと気をつけて生活しましょう。


なお、これらのことに気をつけてもずっと治らない場合には、一般的な手の湿疹とは異なり、なんらかの皮膚の病気の可能性があります。

違和感が続く場合は、一度皮膚科に行くことをお勧めします。


関連記事:手に蕁麻疹ができて痛い!かゆくないが原因や治し方が気になる!

まとめ

手の甲の痛みのないしこりとしては、ガングリオンという病気もあります。

いずれにしても、素人判断はとても危険です。

万が一の最悪のことを考えると、早期に治療を受けることは大切ですので、はやめに病院を受診するようにしましょう。

皮膚科や形成外科などを受診すると良いかと思います。


もし「何科を受診したらいいか分からない」だとか「悪性のものだったらどうしよう」とお悩みの方は、ご自身の加入している医療保険の資料を今一度見直してみてください。


もしかして、常駐の医師や看護師に電話相談ができる保険かも知れません。

お住いの地域でもそういった相談を受け付けている場合もありますので、市の広報などにも目を通してみるようにしましょう。


関連記事:手の親指の付け根を押すと痛い!原因と効果的な対処法!

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