うつ病と統合失調症の違いは?併発や周りの対処法についても解説!
皆さんは精神疾患についてどのくらい知っていますか?
精神疾患は原因不明な病気で、様々な要因が重なって起こると考えられています。
精神疾患は周りの方々の支えが重要です。今回は、いくつかの精神疾患と、精神疾患になった方との接し方について紹介します。
スポンサーリンク
精神疾患の分類
精神疾患の分類は主にWHOによるICD-10という分類法を使います。ICD-10は、
- 症状性を含む器質性精神障害(アルツハイマー病など)
- 精神作用物質使用による精神および行動の障害(アルコールや麻薬などの依存症候群、急性中毒など)
- 統合失調症・統合失調症型障害及び妄想性障害(統合失調症など)
- 気分障害(うつ病、持続性気分障害など)
- 神経症性障害・ストレス関連障害及び身体表現性障害(パニック障害、外傷後ストレス障害など)
- 生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群(摂食障害、性機能不全など)
- 成人の人格および行動の障害(人格障害、性同一障害など)
- 精神遅滞
- 心理的発達の障害(会話や言語、学習能力などの特異的発達障害)
- 小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害(多動性障害、チック障害など)
の10項目があります。この中から今回は代表的な精神疾患の中の統合失調症とうつ病について詳しく紹介します。
スポンサーリンク
統合失調症の症状や原因は?
統合失調症には急性期と慢性期があります。
急性期には、妄想や幻聴、つじつまの合わない会話や奇妙な行動などの「陽性症状」が現れます。
慢性期では喜怒哀楽が乏しくなったり、比喩などの抽象的な言い回しができなくなったり、意欲の欠如などの「陰性症状」が現れます。
統合失調症は遺伝などによって生じる大脳の神経回路形成異常が原因の1つと考えられていますが、思春期や社会人になりたての頃に社会的ストレスにより症状がはっきりと現れるようになります。
つまり、統合失調症は脳の脆弱性と社会的ストレスの相互作用によっておこる精神障害です。
統合失調症になった方との接し方は、基本的にはその人を尊重して話をじっくり聞いてあげましょう。
また、私たちからは妄想や幻聴をただ話しているように見えますが、本人は何かを伝えようとしています。
何を言おうとしているのか真意を理解することにも努めてください。最初は動揺するかもしれませんが回復するというイメージを持って接しましょう。
関連記事:躁状態の人の特徴!対応の仕方には注意が必要な場合がある!
うつ病の症状や原因は?
うつ病は2週間以上持続する憂鬱な気分、または興味や関心がなくなり、食欲や睡眠の変化、集中力の低下、自責感などの症状が同時に現れる精神障害です。
うつ病は具体的な原因がまだわかっていませんが、様々な要因が重なってうつ病になると考えられています。
例えば、過度なストレスや周りの環境の変化、病気、事故などの身体の変化などが要因となってうつ病になります。
環境の変化では、人間関係によるストレス、家族などの親しい人との死別、就職や退職、結婚や離婚などのイベントがきっかけとなることがあります。
身体の変化では、疲労やホルモンバランスの変化、脳血管障害や感染症、癌などの病気などがきっかけとなることがあります。
自分の家族や友人など親しい人がうつ病になった場合は、その人との接し方が非常に重要です。
基本的には放って置くのが1番です。
本人は放って置いてほしいと思っているので、何か言いたくなる気持ちはわかりますが、できるだけそばにいてあまり話しすぎないようにしてください。
言葉をかけるにしても「大変だったね。」などのねぎらうような言葉をかけてあげてください。また、うつ病をそんなに重くとらえず気軽に考えることで相手も少し楽になります。
関連記事:岡村隆史さんの病気はうつ病?症状や原因・克服方法が気になる!
併発について
上にあげた、統合失調症とうつ病を併発するケースもあります。統合失調症やアスペルガー症候群・ADHDなどの精神疾患を患っている人は、常に不安や焦りを抱えながら、生活を送っています。
周囲からも理解してもらえず、孤独と戦っていると言っても良いかもしれません。
その様なストレスに常にさらせれている影響から、うつ病やパニック障害を併発してしまう人は少なくありません。
このことを二次障害と言います。
この様な二次障害を併発した場合は、まずやうつ病やパニック障害の治療が優先されます。これらに関しては、周囲が自己判断をせずに専門医の指示に従い適切な治療を行うことが大切です。
関連記事:頭が回らないのは病気が原因か?緊張やストレスだけではない!
まとめ
精神疾患は具体的にこれが原因だというものがなく、本人もその家族の方もとても苦労していると思います。ですが、回復するという希望を持ってあきらめず、治療に専念しましょう。
きっと回復するというイメージを持つことが重要ですので、接し方にも気をつけながらケアをされている方も頑張ってください。
スポンサーリンク