右のあばらが痛い理由が気になる!注意したい7つの病気!
あばら、つまり肋骨は脊椎から内臓を囲む形で生えています。
一言で「あばらが痛い」と言っても、右側が痛いのか、左側が痛いのか、両方が痛いのかや、痛みの種類も様々あります。
また、あばら周辺の痛みは内臓の異常からくる可能性もありますので、注意が必要な場合もあります。
この記事では、あばらの右側が痛い時にスポットを当て解説をしていきます。
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目次
内臓由来の病気の可能性
肋骨の役割は、人体にとって重要な内臓を守ることです。まずは内臓の疾患が元で痛みを感じる場合について見ていきます。肝疾患(脂肪肝・肝硬変・肝臓がん等)
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、多少のダメージは表面化しません。自覚症状のないままに症状が進行します。初期の異常で肋骨のかすかな痛みが出る場合があります。肝臓は体の右側にあるので、右のあばらに症状が現れる可能性があります。
解毒や代謝をつかさどる肝臓に異常が生じると、体内の有毒物質を分解・排出できなくなりますので命にかかわります。
継続的な痛みを感じるようであれば精密検査をお勧めします。
アルコールや糖分・脂質の摂取過多は肝疾患を招きます。
肝臓に脂肪がつきすぎる脂肪肝から肝硬変へと移行し、肝機能が衰えます。肝硬変は肝臓がんの原因にもなります。
いずれにしても、まずは病院に行き医師の診察を受けるようにしましょう。
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胃腸などの異常(盲腸炎等)
また、肋骨右下が痛い時は胃腸の病気や盲腸炎等も考えられます。特に慢性の盲腸炎は急性ほど痛まないので軽視しがちですが、放置すると腹膜炎を起こし、敗血症から死に至る可能性もあります。
盲腸も右側が痛みます。
軽い痛みであっても続くようなら専門家の判断を仰ぐことが大切です。
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腎疾患(腎盂腎炎・尿管結石等)
痛みが体の後ろ側であれば腎疾患かもしれません。
腎臓は左右にあるので肋骨の右下か左下、あるいは両方が痛むことが考えられます。
腎盂(尿を貯めるタンク)が細菌感染して炎症を起こす、腎盂腎炎が代表的な疾患です。腎盂腎炎は、膀胱炎の症状を伴います。
高熱や頻尿がみられれば、残念ながら腎盂腎炎の可能性が出てきます。
また、尿管結石や腎結石は中年以降の男性に多い病気です。
尿管や腎盂を石が塞ぐことで背中や下腹部、腰が痛みます。血尿などが見られたら疑ってみて下さい。
腎臓の疾患も沢山の種類があるので、異変を感じたらまずは内科に行きましょう。
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肺疾患(気胸等)
肺疾患でも肋骨周辺の痛みを感じることがあります。上半身の前の方が痛むケースが多いです。気胸は肺に穴が開き、呼吸困難・咳などの症状が突然現れる病気です。
左右の肺に同時に起こると命にかかわり大変危険ですが、片方だけの場合がほとんどです。
重症であれば肺の位置が下がり心臓などを圧迫します。
多くの場合は軽度(肺の頂点が鎖骨より上に保たれる)であり、安静にしていれば自然治癒することが多いです。
外傷的なものでなければ生活習慣の乱れが原因と考えられます。
また、胸膜炎などでも肋骨周りの痛みは起こります。肋骨は繊細で折れやすいので、咳き込みによって骨折することもあり得ます。
この場合は骨折の治療の他に咳の原因となる呼吸器疾患を検査する必要もあります。
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心筋梗塞
心臓は体の左側にありますが、心筋梗塞の予兆で右の胸が痛くなることがあります。
息苦しさを感じ、激痛が肩や背中や首などに拡散します。
冷や汗や意識障害が見られれば重症です。発作は30分くらい続くことが多いです。
中高年の男性に多く、心臓の冠動脈(心臓に栄養を送るための動脈)が動脈硬化を起こし血栓ができ、心筋細胞が壊死してしまう病気です。
投薬等で血栓を除去する治療が必要です。命にかかわる病気ですし、発作が起こった場合は一刻を争います。救急車を呼ぶ必要もありますので、本人と言うより周囲の人間は迅速に対処しましょう。
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内臓以外の病気の可能性
右肋骨の痛みについて、内臓の病気の可能性をお話してきましたが、内臓以外に原因がある可能性も考えられます。肋間神経痛
ほとんどは体の片側だけに痛みを感じます。背骨から出ている、肋間神経が刺激され痛みを生じます。
深呼吸や咳・しゃっくりをした時などに鋭い痛みを数秒感じます。
首と胸の間やアンダーバスト周囲など体の上部前側が痛み、肋骨に沿って広がっていきます。
「体の前から右脇を通って背中までピリッとした痛みが走る」等という形で形容されれば可能性が高いです。
猫背やストレスが主な原因とされています。
安静にしていれば数日で治まる方も多いのですが、長引くようなら整形外科を受診しましょう。
関連記事:あばら付近の痛みの原因6つ!症状が前なのか後ろなのかに注意!
帯状疱疹
帯状疱疹も体の片側だけに症状が起こる場合が多いです。(右側とは限らず左側にも発症します。)
昔かかった水痘(水ぼうそう)ウイルスが神経の中で眠っており、免疫が低下したことで活動を再開し痛みを起こします。
チクチクとした痛みの次にかゆみを感じます。帯のような水ぶくれができます。
「体の片側だけが痛い、かゆい、ピリピリする」等と表現される点で一般的な皮膚炎と区別されます。
治療が遅れた方や高齢の方の中には、症状が治まっても神経痛が続く方が見られます。
髄膜炎や脳炎など命に係わる合併症が出る方もおられます。早めに抗ウイルス剤の処方を受けて下さい。
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まとめ
上に述べた7つの症状の他に、体の上半身の筋肉通や肩こりなども肋骨の痛みの原因となることがあります。体の右半分には肝臓等大切な臓器が多く、肋骨の右側の痛みに内臓疾患がかかわっている可能性が高いです。
肋間神経痛など内臓以外の病気も含めると可能性は多岐にわたります。
おかしいと思った方は早めに病院に行きましょう。