脇に押すと痛いしこりがある!絶対に注意したい病気と症状は?
有名人の方が乳がんになったというニュースが世間を騒がしたこともあり、乳がん検診を受ける方が増加してきているそうです。
脇の下にしこりを見つけてしまった場合、ふと「乳がん」という病気が頭をよぎってしまって不安になってしまいます。
乳がんはセルフチェックをするということも大切とされている病気ですので、この記事では、それもふまえた、脇の下のしこりで考えられる病気のお話をしたいと思います。
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乳がん・悪性リンパ腫
脇の下にしこりができてしまう原因で一番怖いものが「悪性リンパ腫」かと思われます。女性に多い「乳がん」はリンパへ転移しやすく、脇の下のリンパは病巣が近いため転移しやすい場所なのです。
初めは痛みがないため、気が付いた時には症状が進行してしまっているということも少なくありません。
日本人女性の12人に1人は乳がんを発症しており、30代後半から40代にかけて患者数は急増しています。
家族に乳がんの経験をした方がみえる場合は、リスクが高くなるとも言われています。
がんは早期発見・早期治療が大変重要な病気です。
乳がんはセルフチェックができる病気ですので、ぜひ自分でチェックすることを習慣化して欲しいです。
もし乳がんを疑った場合は、乳腺外来もしくは外科を受診するようにしましょう。
病理検査の結果、がんと診断された場合は手術および放射線・化学療法が行われることになります。
補足:乳がんのセルフチェック
- 鏡に向かって両腕を上げ、胸の変形や左右差がないかをチェックします。
- 渦を描くように手を動かして、指で胸にしこりがないかをチェックします。
- 仰向けになって、胸の外側から内側へ指を滑らせ、しこりがないかをチェックします。
閉経後の方は毎月日にちを決めて行うと良いと思います。
関連記事:男性の乳がんの初期症状を解説!かゆみがある場合は要注意?
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副乳(ふくにゅう)
みなさん副乳というものをご存知ですか?犬や牛などの哺乳類の乳房を見たことはありますか?
人間は左右1対で2個の乳房ですが、他の哺乳類はもっと多いことにお気づきいただけましたでしょうか?
人間も昔は他の哺乳類と同様、複数の乳房があったと言われており、人間の進化とともに1対で2個の乳房になったのです。
その名残として、退化しきれなかった乳房が「副乳(ふくにゅう)」として残っているのです。
妊娠期や思春期は女性ホルモンの分泌が活発化されますので副乳の乳腺の発達も促され、しこりのような膨らみを自覚するようになるのです。
授乳期は乳汁を作るホルモンが活発化しますので、副乳も腫れあがり、乳汁が出ることもあります。
乳がんとは違い、ホルモンの分泌量に左右されますので、生理や妊娠などホルモン分泌に関連してしこりのような膨らみが一時的に出たり消えたりします。
そもそも、副乳自体は病気ではありません。
授乳期には乳房と同じように張りが出て痛みが生じることもありますが、授乳ペースが落ち着くとともに副乳の張りも落ち着きます。
しかし、乳腺が発達している副乳の場合は乳房と同様に乳腺炎を起こしたりもしますので、痛みが強い場合は冷却を行って炎症を広げないようにする必要があります。
見た目の問題や、乳腺炎のように化膿して炎症を起こしてしまう場合はレーザー治療や切除術を受けられるケースもありますので、乳腺外来もしくは外科を受診しましょう。
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脂肪腫
皮下脂肪を構成する細胞と一緒の脂肪細胞が増殖して、しこりを形成する病気を「脂肪腫」と言います。通常痛みはなく、皮膚がドーム状に盛り上がり、柔らかいしこりとして触れます。
腫瘍が圧迫している場所によっては痛みが出る場合もあります。
脂肪腫自体は良性の腫瘍の可能性が高く、女性に多い病気とされています。
皮膚科もしくは形成外科を受診してください。
エコーやCT・MRIなどの検査・組織の病理検査の結果、脂肪腫と診断されます。
脂肪腫は自然に治癒することはなく、緩やかに大きくなっていく腫瘍ですので手術で摘出するしか方法はありません。
あまりに大きくなるまで放置してしまうと、全身麻酔での手術が必要になってしまうケースもあります。
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まとめ
しこりと言っても色々な病気が考えられます。まずは日頃からセルフチェックをする癖をつけましょう。
早期発見・早期治療が後々の生活のことを考えると負担を最小限に抑えられますので、少しでも異変を感じた場合は早めに病院を受診することをオススメします。
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