肋骨と背中が痛い原因は?左右で異なる病気もある!
肋骨や背中に痛みが出た場合、骨にひびが入ったり骨折ではないかと心配になるのではないでしょうか?
骨折などのけがの場合もありますが、内臓の病気の影響によるものもあり注意が必要です。
この記事ではこれから、肋骨や背中に痛みが出るけがと病気について説明していきます。
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骨折などのけが
年齢が上がるにつれ骨がもろくなり「骨粗しょう症」といわれる状態になると、ちょっとしたことで骨にひびが入ったり骨折することがあります。例えば、咳をした衝撃で肋骨の骨折が起こったり、気が付かないうちに背骨の圧迫骨折を起こしていたりといった具合です。
若い人はスポーツなどでけがをすることもあるでしょう。
骨を丈夫にするためには、若いころからの食生活が大切になります。食事や運動に気を配ることで「骨密度」の低下を防ぐことができます。
関連記事:背中の真ん中の痛み!息苦しい鈍痛が続く病気について解説!
心臓の病気
狭心症や心筋梗塞を起こすと心臓以外の場所に痛みが及ぶことがあります。代表的な症状を知ることで早めに対処できます。
狭心症
心臓の周りにある「冠動脈」が細くなるなどして、血流が悪くなることで起こります。
左前胸部に圧迫されたような痛みが数分から数十分続きます。左肩などにも痛みが出ることもあります。
関連記事:胸の違和感の原因!圧迫感や息苦しいその症状は危険なサイン?
心筋梗塞
「冠動脈」が細くなるなどして詰まり、血流が止まってしまうことで起こります。前胸部中央に締め付けられるような痛みを感じ、30分以上続くこともあります。
左肩や肩甲骨の間などほかの部位にも痛みを感じることがあります。痛みの他に、吐き気や冷や汗などを症状が出る場合もあります。
関連記事:胸の圧迫感と息苦しい感じが続く!原因を解説!
大動脈解離
心臓から出る「大動脈」の内側の壁に亀裂が入り、裂けてしまうことで起こります。急に肩甲骨の間や胸などに激しい痛みが起こります。他に意識がなくなったり腹痛や腰痛を感じる場合もあります。
心臓の病気は、重篤な状態を防ぐためにも症状に早く気が付き受診することが大切です。胸部以外も場所に痛みが出ることもあるので注意しましょう。
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すい臓の病気
すい臓は胃の裏側にあり、「インスリン」などのホルモンを分泌する臓器で、15cm程度の横長の形をしています。すい臓がん
すい臓がんは初期症状がほとんどないことが多いのですが、進行してくると腹部や背中の痛みが起こることがあり、重苦しいような痛みが続きます。自覚症状が出た時にはすでにある程度進行してこともあるので注意が必要です。
急性膵炎
急性膵炎の原因の約半数は、アルコールや胆石によるものと言われています。おなかから背中にかけて激しい痛みが出るのが特徴で、痛みは持続し徐々に強くなっていきます。早めに治療することですい臓の機能を守ることができます。
腎臓の病気
腎臓はそら豆のような形をしており、両腰のあたりにそれぞれひとつずつあります。
血液をろ過し、尿を作ったり血圧の調整をしています。
尿路結石
腎臓や尿管に石ができ詰まってしまうことで起こります。石が小さい場合は尿とともに流れてしまうのですが、大きいものは尿管などで詰まってしまいます。この時に背中やわき腹などに痛みが出ます。
関連記事:尿路結石の腰痛が長引く!夜になるとお腹が痛い時も注意!
腎盂腎炎
腎臓に細菌が感染しておこります。背中や腰の痛みに加え、熱が出たり血尿や残尿感を伴うこともあります。関連記事:腎盂腎炎と膀胱炎の違いが知りたい!症状から違いを探る!
終わりに
肋骨や背中の痛みはけがによるものだけでなく、心臓やその他の臓器の病気の影響を受け痛みが出ることがあります。中には命にかかわる重大な病気もあるので、特徴的な症状を知ることで早めに受診するなどの行動をとることができます。
病気の発症を未然に防ぐため、日頃の食事や運動などの生活習慣を見直すことが大切です。
減塩や動物性脂肪の摂取量を減らすなどの取り組みをお勧めします。また、心配な症状があれば早めに受診するなどの行動を起こすが大切です。
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