左脇腹がつる感じが続くのはなぜ?原因は内臓の病気?
脇腹の痛みは、誰でも経験があるのではないでしょうか?
幼少期や少年少女のころ、食事をした後にすぐ全力で走ったり、校内マラソンなど寒い中準備運動もまばらでいきなり疾走したとき、脇腹が傷みませんでしたか?
しかし、脇腹の痛みにも様々あります。
筋肉が原因のものもあればと、内臓が原因のものもあります。
後者の場合は病気である可能性が濃厚になってきます。加えて内臓が原因のものでも右脇腹と左脇腹とでは状況が変わってきます。
明らかに擦り傷があるとか打撲など原因が鮮明なものならまだ心配はしないのですが。
普段何もないのにだんだん痛くなったり、急に痛くなるとだれでも「えっ?何か病気かな?」と疑ってしまい、不安にもなります。
放置すると深刻な状況にもなりかねません。
ここでは、脇腹の痛み、特に左脇腹のつるような痛みについて解説していきます。
目次
左脇腹の痛みの原因
脇腹が痛いと言っても色々な原因が考えられます。そして、右側が痛いのか?左側が痛いのか?両方が痛いのか?によっても多少その原因が変わります。
この記事では、左側に起こる痛み・違和感について見ていきます。
筋肉の場合
お腹が痛いイコール内臓が悪いなどイメージを持たれる方も多くいらっしゃいますが左脇腹の痛みにはそのほとんどが筋肉痛によるものです。例えば、猫背であったり、デスクワークなど同じ姿勢をずっと続けていたり、足を組む癖のある方であったり。
あるいは普段使わないお腹の筋肉を急な運動などで負荷をかけてしまったり。
これらの場合は特に問題ありませんので、湿布を貼るなど対処すれば痛みは緩和します。
ただ、慢性的に姿勢が悪い人はこれを機に是正したほうが良いかもしれません。
関連記事:左の肋骨が痛い原因は?チクチクする痛みは内臓の病気?
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内臓の場合
左脇腹にはすい臓やひ臓があります。少し場所はずれますが胃もあります。これらが原因の場合は、痛みを伴う以外に
- 「深呼吸したら痛い」
- 「食後に痛む」
- 「下痢や吐き気が伴う」
など、痛み以外の諸症状も出てきます。
痛みに加えてこれらの諸症状がある場合には内臓の疾患や疲弊が想定できますので早めの医療の受診をお勧めします。
以下にケースごとに見ていきましょう
胃潰瘍や十二指腸潰瘍
酸っぱいゲップなどがあがってくる場合はこちらの可能性が高いです。ストレスやピロリ菌が原因で起こる胃潰瘍や十二指腸潰瘍の可能性があります。
粘膜がただれている状態です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍はガンに進行する可能性がありますので早期発見早期治療する必要があります。
また痛みとともに吐き気や発熱、食欲がないなど症状として現れる場合は急性すい炎の可能性もあります。
この場合は背中に痛みが伴うことがありますので注意してください。
関連記事:背中の真ん中の痛み!息苦しい鈍痛が続く病気について解説!
すい臓がん
下痢や便秘、食後の痛みなどがある場合はすい臓疾患を疑いましょう。背中に痛みが走る場合は、すい臓がんも疑ってください。早急な検査を必要とします。
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尿管結石
尿の通り道に結石ができた状態です。関連記事:尿路結石の腰痛が長引く!夜になるとお腹が痛い時も注意!
婦人病などの疑い
女性の場合は卵巣や子宮などのトラブルである可能性もあります。婦人病の疑いもありますので、婦人科の診察を受けていただくことをお勧めします。
関連記事:下腹部に違和感がある女性が注意したいこと!原因を解説!
肋間神経痛
呼吸をすると痛む、またその痛みが突き刺さるようなものだと肋間神経痛の可能性があります。整体でマッサージ治療を受けたり、普段よりストレッチをする、姿勢を正すなど対処してください。
便秘
ご自身が便秘だと自覚している場合は、便秘による可能性があります。普段から適度な運動や繊維質が多い食物を食べ、また場合によっては診察を受けるなど対処しましょう。
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ストレスとの関係
現代社会はストレス社会です、ストレス大国日本に住む我々は上手にお付き合いしていくしか方法がありません。さて、脇腹の痛みにはストレスが多く関わっていることが知られています。
過多のストレスを受けることにより、緊張状態を作る交感神経とリラックス状態を作る副交感神経のバランスが崩れる、いわゆる自律神経失調症が原因で多種多様なメンタル疾患を発症したり、体温調整ができなくなったり、胃腸、内臓機能の著しい低下などが起こります。
普段からストレスを回避する生活や、ストレスを受けた時の対処法などを今一度見直すいい機会かもしれません。
関連記事:左の肋骨が痛い原因は?チクチクする痛みは内臓の病気?
まとめ
さて、痛みが伴い病院に来ましたが何科に行けばよいのでしょうか?脇腹の痛みの場合には最初は内科に行きましょう。
そこから、必要に応じて消化器内科や、婦人科など医師の指示に従うとよいでしょう。
普段は下痢などのお腹の痛み以外は、まったくないのに急にお腹が傷みだしたら不安になります。
お腹の痛みが放置して1週間も続くようであれば医師の診察を受けましょう。
重篤な病気のみならず、普段から早期発見早期治療を心がけ、異常を感じたら早めの受診をお勧めします。
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