左のあばらが腫れて痛い!原因6つと対処法を解説!

左のあばらが腫れて痛い!原因6つと対処法を解説!

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腕や脚などはよくぶつけるので、痛みがあっても「あの時だな」と大体の見当をつけて痛みの原因を考えることができます。

しかし、あばらの辺りが痛いとなるとぶつけることも少ないですし、ましてや腫れがある場合には少し心配になってしまいます。

そこでこの記事では、そのような痛みの原因と対処法についていくつかご紹介いたします。

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膵臓癌

最初に1番重篤な疾患を紹介いたします。

人の胃の裏には膵臓という臓器がありますが、糖分(炭水化物や砂糖)を摂取すると、膵臓からインスリンというホルモンが出て血糖値が急激に上昇するのを抑えてくれています。

膵臓はこのように重要な役割を担っていますが、癌が発生するとその予後(診断、治療からの経過)は非常に悪く、5年生存率(診断、治療から5年生きる確率)は10%前後と非常に低く、あらゆる臓器の癌でも最低レベルです。



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便秘

大腸とあばらは離れていると思っていらっしゃる方は多いですが、実は大腸の曲がり角(横行結腸と下行結腸の境)は左のあばら骨のすぐ下にあります。

便秘になってしまうと下行結腸(身体の左側を下る大腸)に便がたまり、ガスが発生して腸自体や周囲の臓器が圧迫されて痛みを生じてきます。

便秘の対策としては、なんといっても野菜を多く摂る食生活を心がけるようにしましょう。



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ティーツェ病(肋軟骨炎)

上部の肋骨は胸の骨(胸骨)に少しの軟骨を伴いくっついていますが、下部の肋骨は少し長めの軟骨を介して胸骨にくっついています。

このうち、上部肋骨の軟骨に炎症が生じると肋軟骨炎となります。

症状として胸骨の左側、第4、5、6肋骨に痛みがあり、背中やお腹に広がっていることもあります。

身体を動かしたり深呼吸など胸郭の運動に伴い、痛みが悪化します。


同様の症状を呈するものとして心筋梗塞があり、持続する胸痛の場合には診察をうけることが大切です。


肋軟骨炎は40歳以上の女性に多く、衝撃が大きい活動や重労働に従事している方が高リスク群と言われています。

他にも関節リウマチや強直性脊椎炎などの病気を持っている方にも発症しやすい傾向があります。

症状が軽度から中程度の場合ほとんどは、イブプロフェンやナプロキセンといったNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)で治療されます。

その他患者さんに合わせて抗不安薬や別の種類の鎮痛薬が処方されることもあります。


さらに肋軟骨炎が長引いている場合には、生活習慣を改めるように指導がされます。

例えばベッドで安静にしたり、衝撃の強い運動や労働を減らすなどです。多くのケースで肋軟骨炎は自然に良くなっていきます。



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軟骨肉腫

消化管や肺など、上皮成分にできた悪性腫瘍を癌と呼びますが、軟骨や骨などにできた悪性腫瘍を肉腫と呼びます。

軟骨肉腫は軟骨を作る細胞が悪性化したもので、40~50代以降に多く発生します。

大部分は悪性度が高くなく、顕微鏡で見ても良性の軟骨種との区別がつけられないこともあります。

その場合はレントゲン写真など他の検査の結果も合わせて総合的に診断されます。


悪性度が低いということで大きくなる速さも遅く、おとなしいように感じますが化学療法(抗癌剤)や放射線治療への反応がなく、現在唯一有効な治療が手術しか無いという状況です。

軟骨肉腫は大きくなってくると痛みを感じるようになるので、気づいた頃にはだいぶ大きくなってきています。発見したらすぐに病院を受診しましょう。

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骨軟骨種(外骨腫)

良性の骨腫瘍の一つで、骨の外側に軟骨組織で覆われたコブ状の骨の飛び出しができる病気です。

この軟骨はコブの帽子のようにみえるので軟骨帽とも呼ばれます。

この軟骨帽と骨とが接している部分で、骨が作られたり軟骨帽が厚くなることにより徐々に大きくなっていきます。

骨軟骨種が発生する原因として、骨の成長方向が本来と異なっている事が挙げられます。


成長期の骨の両端には軟骨組織があり、軟骨と骨の境で積極的に骨が作られることで骨全体が長くなり背が伸びたり腕が伸びたりしています。

ところが、この軟骨組織が本来あるべきところではないところに発生してしまうと、あらぬ方向に骨が成長してしまい骨軟骨種となってしまいます。

上記のように成長期にともなって骨が成長することに起因するので骨の成長の停止とともに骨軟骨腫の増大も停止します。



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脾臓痛

ご飯を食べた後すぐに運動をして脇腹が痛くなってしまった経験をお持ちの方は多いと思います。

ここでよく思い出していただきたいのですが、痛むのは決まって「左」の脇腹だったのではないでしょうか。

ご飯を食べた直後というのは血液が胃などの消化管に集中していて、その時に運動をしてしまうと足りない血液を筋肉に送り出そうと、身体の左側にある脾臓という臓器が頑張りすぎてしまうので、痛みを感じてしまうのです。


脾臓は血液を溜めておく役割を持っていて、脾臓が収縮することで血液を送り出そうとします。

この収縮の時に痛みが発生しています。


他にも脾臓が膨らんでしまう脾腫では脾臓が胃などを圧迫してしまい脇腹から背中にかけて強い痛みを生じます。

また、大きくなった脾臓を体表から触知できる場合もあります。

食後の運動は予防できますが、脾腫が疑われる場合は肝炎や溶血性貧血など他の病気がきっかけとなっている場合が多いので、まずは病院を受診してみましょう。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

いずれの病気も、痛みや腫れの出方、場所が少しずつ異なります。

自己判断で安易に判断してしまうと重大な疾患を見落としてしまう可能性があるので、おかしいなと感じたらすぐに病院に行って診察を受けるようにしましょう。



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