成長痛はどんな痛みかを徹底解説!男女で違いがあるかも気になる!

成長痛はどんな痛みかを徹底解説!男女で違いがあるかも気になる!

男子


成長に伴って身体に痛みが出てくることは多いです。

それらをまとめて成長痛と俗に呼んでいますが、実はその認識は間違いかもしれません。

成長痛と聞くと、小学生・中学生・高校生が、成長に伴い膝やすねなどに痛みを訴える症状を思い浮かべるかと思います。

この記事では、そんな成長痛について一般的なイメージのことから、もう少し掘り下げたことまでを詳しく解説していきます。

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成長痛とは

1歳から6歳の幼児に起こる膝や股関節の痛みを成長痛と呼びます。

一般的に成長痛と言われる「身長が伸びる思春期の関節の痛み」とは異なります。

特徴としては昼間はなんともなく活発に動いていたのに、夕方から上記の部分に痛みを訴えはじめます。

このときに病院へ連れて行っても特に以上は認められず、一晩経つとケロッとしているというようなものです。この痛みの原因としては子供の精神面に起因しているものです。


ちょうどこの時期にはその子どもに弟や妹ができたり、親も忙しくなって自分が以前ほど目をかけてもらえていないように感じ、その気持を痛みとして訴えることで、親にかまってもらおうという無意識に起こる本能的な反応です。

対処法としては忙しいとは思いますが、子どもの世話をよくみてやることが1番でしょう。



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一般的に言われる成長痛

女子高生


さて、ここからは本質的な痛みを訴えている場合のいわゆる「成長痛」についてお話します。

先ほどのものを精神的成長痛と呼ぶことにして、一般の成長痛を「成長痛」と呼ぶことにします。

それぞれの見分け方ですが、痛みが8時間以上続かなかったり来院時には症状がない、医者が診察して痛みを訴えている箇所に異常な所見が認められない、レントゲン写真で異常がない場合には精神的成長痛が疑われます。


それでは成長痛はどのような痛みかを説明しましょう。

思春期には急激に身長が伸びますがこれは骨の末端にある成長軟骨の部分で骨がどんどん作られているからです。

この成長軟骨が集まっている部分を骨端線と言います。

レントゲンでも写りますので医者が「骨端線が閉じている」と言っている場合は、それ以上身長が伸びることは見込めません。

話がそれましたが、成長軟骨はその名の通り軟骨なので普通の骨より柔らかいです。

この状態で成長期に激しいスポーツなど身体を使いすぎると、成長軟骨にその負荷が集中して炎症が生じ、膝などが痛くなってしまいます。


この症状を骨端症と言います。


あくまでも身体の酷使が原因で、決して骨が伸びているから痛いというわけではありません。


子供


整形外科の治療で低身長や先天奇形の子供に対して骨の長さを伸ばすために一度骨を切り、骨に器具を埋め込み、1日あたり数ミリずつ骨を伸ばすというものがあります(骨延長術)。


この長さは生理的な成長における骨の伸長よりもはるかに早いスピードですので、この治療において痛みが発生しないことを考えると、いわゆる成長痛は無いということを納得していただけるかと思います。

さらに言えば、「成長痛が酷い」と言っている子供でさえも肘などの痛みを成長痛というとして訴えているパターンは少ないと思います。

脚の骨が伸びるのと同様腕の骨も伸びているので、いわゆる成長痛というものが存在するとすれば、肘などの痛みも出てきてしかるべきです。

すなわち、世に言う成長痛は無いものと考えるのが妥当ではないかと思います。



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男女の違い

さて、ここからはいわゆる成長痛を骨端症と言い換えて説明していきましょう。

骨端症は激しいスポーツによって、軟骨に負荷がかかり痛みを生じるということでした。

このことを考えると積極的に運動をする男の子の方が骨端症になりやすいと言えるでしょう。

もちろんスポーツが好きな女の子もいるので一概には言えませんが、そのような傾向があると考えて良いでしょう。


さらに、骨端症は同じトレーニング、動作を繰り返し行うことにより、特定の関節に負荷がかかってしまうことだったり、ストレッチが不十分であったりなどが原因となっていることが多いので、クラブ活動などが開始される年代で多いのも納得できるでしょう。

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成長痛と間違われやすい疾患

精神的成長痛や骨端症であれば運動量を抑えたり準備体操を十分に行うことで改善、好転していきますが、同じ部位を頻繁に痛がったり、昼間にも痛みがある、痛みの他に発熱や体がだるいといった症状がある場合には、骨髄炎腫瘍といった別の疾患を考える必要があります。


実際に精神的成長痛だと思っていたら白血病であったという症例があります。

医者に診てもらう場合には「どこが痛むのか」、「いつ痛むのか」、「痛みを生じるようになったきっかけ」などを具体的に説明するようにしましょう。

腫瘍などでは起こりやすい部位があったり、熱の有無によって考えなければいけない疾患が有るためです。

いずれにしても様子がおかしければ早めに整形外科を受診しましょう。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

身体の成長に伴い出て来る関節の痛みを成長痛だと思っていらっしゃった方は多いのではないでしょうか。

この記事で紹介した原因についてはいずれも対処ができるものなので、当てはまるものがあったらぜひ改善策に取り組んでみましょう。



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