ウォシュレットしみるのは何故?3つの原因と簡単な対処法!
突然ですが、ウォシュレットがしみて痛いなんて経験はありますでしょうか?
ティッシュで拭き取った際に血が付くようであればそれは「切れ痔」の可能性が非常に高いです。
痔には色々と種類があり、その中に「切れ痔」は含まれます。
痔は肛門周囲の病気の総称です。「いぼ痔(痔核・じかく)」、「切れ痔(裂肛・れっこう)」、肛門に膿のトンネルができる「痔ろう」の3種類に分けられます。
ウォシュレットがしみる場合は、この「切れ痔」である可能性が高いのです。
この記事では、それぞれの痔について解説するとともに、切れ痔に対する対策もお伝えしていきます。
いぼ痔
痔の中で最も多いタイプと言われています。肛門にいぼ状の腫れができた状態です。直腸と肛門の皮膚部分の境目である歯状線より上にできる「内痔核」と、歯状線より下の肛門上皮にできる「外痔核」に分類されます。
排便時のいきみや、便秘・下痢などで肛門に負担がかかり、肛門部の血液の流れが悪くなってうっ血して、いぼが生じるためにいぼ痔となってしまうのです。
内痔核の症状としては、痛みは少なく、排便時に鮮血がポタポタと出血することがあります。
外痔核の症状としては、肛門外側の皮膚には知覚神経(痛みを感じる神経)が通っているので、痛みが生じます。
炎症を起こし、血栓(血の塊)が出来て大きく腫れてしまうと我慢できないほどの激痛が走ることもあるのです。
関連記事:切れ痔といぼ痔の見分け方!原因や対処法の違いも詳しく解説!
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切れ痔
肛門の外傷といえる病気です。肛門の出口付近の皮膚が切れた状態であることから「切れ痔」と言われています。
便秘による硬い便や、下痢便による強い勢いなどが肛門に刺激を与えて切れてしまうため生じるのです。切れ痔は便秘に悩む女性に多い病気とされています。
症状としては排便時の強い痛み、ティッシュに付着する程度の出血です。
さきほどのいぼ痔でも述べましたが、肛門の外側の皮膚には知覚神経が通っていますので、傷口を便が通過するたびに激痛に襲われます。
関連記事:切れ痔の症状や原因を具体的に解説!痛くない場合も要注意!
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痔ろう
直腸・肛門部の感染症です。直腸・肛門周囲に膿がたまった状態を「肛門周囲膿瘍」といい、この状態を放置していると、細菌の入り口と膿が皮膚を破って流れ出る部分まで、1本のトンネルのように貫通してしまう「痔ろう」という状態になってしまうのです。
痔ろうの主な原因は、下痢などによって肛門の組織に細菌が入り込むためと言われています。
直腸と肛門の境目にある歯状線には、深さ1mm程度の小さなくぼみが肛門全周で平均8個あり、下痢便がこのくぼみに入り込んでしまうことで大腸菌が悪さをして感染を引き起こしてしまうのです。
痔ろうになると感染しているため高熱が出て、夜も眠れないほどの激しい痛みも伴います。
自然治癒することは難しく、すぐに病院を受診した方が良いかと思います。
一刻も早く切開して排膿処置を受けましょう。その後抗生剤と鎮痛薬が処方されます。落ち着いたころに痔ろうの手術が行われるかと思います。
痔ろうは下痢にならないことが大切ですので、アルコール摂取は控え、暴飲暴食をしないように気を付けましょう。
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切れ痔の場合の対策
いかがでしょうか?痔には色々な種類があるということがお分かりいただけましたでしょうか?では次に、ウォッシュレットがしみる原因として多い、切れ痔の場合の対処法についてお話したいと思います。
一般的に切れ痔の場合は初期であれば生活習慣を見直すことで治癒を目指すことができます。
1番重要なことは便秘を改善することだと思います。
便秘改善のための習慣
- 朝に起床してすぐに水を飲むようにする。冷水だと胃腸がびっくりしてしまいますので、常温のものが良いかと思います。
- 朝食をしっかりとるようにしましょう。
- 朝にトイレに行く習慣をつけましょう。長時間便座に座っていると肛門に負担がかかりますので、3~5分程度にとどめるようにして下さい。
- 積極的に乳酸菌などの善玉菌を摂取するようにしましょう。
- 適度な運動も行って、腸の動きを活発化させましょう。
- 便秘薬の誤った使い方をしてしまうと便秘が悪化してしまいますので、薬に頼るのではなく腸内環境を整えることに力を注ぎましょう。
- 切れ痔の場合はトイレの際にティッシュで拭くことも刺激となりますので、ウォシュッレトの「弱」で肛門を洗い流すか、赤ちゃん用のトイレにも流せるタイプのおしり拭きで押え拭きすると良いかと思います。
関連記事:コロコロとした便が続くのは水分不足が原因?気になる病気も解説!
まとめ
いつまでも出血が続くだとか、痛みが強い場合は病院を受診して治療を受けることをオススメします。女性の場合は、肛門の診察を受けるなんて恥ずかしいと思われる方も多いかと思いますが、出産などで痔になってしまう女性は意外と多いものです。
女医さんが診てくれる病院もありますし、産院で相談に乗ってくれる先生もいますので勇気を出して受診してみましょう。
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