めまいの原因5つを解説!寝起きに頭がぐるぐる・ふらふらする理由!

めまいの原因5つを解説!寝起きに頭がぐるぐる・ふらふらする理由!

子供


日常生活の中で、寝起きに急に立ち上がったりしたときに、ふらふらっとめまいを感じたことがある方は多いと思います。

また、めまいといえば、ぐるぐる回るものというイメージをもつ方もいらっしゃると思います。

めまいは重大な病気のサインになっていることも多いので、この記事では頭がぐるぐる回ったり、体がふらふらとするようなめまいの原因と対処法についてご紹介いたします。

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椎骨脳底動脈循環不全(血液がうまく運ばれないこと)

脳への血流は2つの経路で送られています。

一つはドラマなどでよく見る首の前の方の血管(頸動脈)、もう一つは首の骨の中を通っている血管(椎骨動脈)です。

これらの血管はそれぞれ、左右一本ずつありますが、椎骨動脈は脳の下で一本に集まります。

この血管を脳底動脈と呼びます。


この脳底動脈は内頚動脈とともに脳のいろいろな部分へ血液を送っていきますが、最も多くの血流を送っているのが脳の後ろの方(後大脳動脈)になります。

ですので、椎骨動脈や脳底動脈に流れる血液が少なくなると脳への血流も低下し、血液が足りない状態(虚血状態)になっている脳の部分に対応した症状が出てきます。

椎骨動脈や脳底動脈がどの部分に血液を送っているかというと、視床や中脳、脳幹、小脳といった部分を栄養しています。

中でも小脳への血流が乏しくなると、小脳は運動の調節や姿勢の維持、平衡感覚を司っているので血流が低下するとふらふらするようなめまい(浮動性めまい)などが発生してきます。



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脳梗塞・脳出血

女性


広い意味では前項の循環不全に含まれますが、この名称を知っている人は多いので別に紹介します。

脳の血管が詰まってその先へ血液が流れていかない梗塞や、脳の血管や血管にできたコブ(動脈瘤)が破裂してしまう脳出血によって脳の各所への血流が低下してしまいます。

これが椎骨動脈や脳底動脈に起こると先ほどと同様に症状が出てきます。

脳梗塞や脳出血は発生した部位によって症状の出方が異なるのが特徴です。



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脳腫瘍

脳腫瘍にも様々な種類がありますが、ここでは聴神経鞘腫について解説いたします。

神経の多くは髄鞘という電線のケーブルのような被膜に覆われています。

そして、外界からの音や身体のバランスを伝えている聴神経の髄鞘に発生する腫瘍を超神経鞘腫と言います。

40~60代に好発し、やや女性に多いです。


めまいの他にも、高い音が聞こえにくくなったり(高音域難聴)、耳鳴り、眼振(一方向を注視すると眼が震える)などの症状が現れます。

腫瘍というとガンを思い浮かべる方が多いと思いますが、この腫瘍は良性なのでガンのように転移することはありません。

治療は手術や放射線定位照射(ガンマナイフ)などが行われ、腫瘍を完全に取りきることが出来れば治癒が可能で5年生存率は98%となっています。

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脊髄小脳変性症

主な症状として運動失調症(つまずきやすくなったり歩き方がおかしくなる)をきたす小脳や脊髄に異常を起こす病気です。


どこが障害されるかによって多系統萎縮症とかマシャドジョセフ病などと病名が変わり、それらを総称して脊髄小脳変性症と呼んでいます。

遺伝性のものと遺伝しない孤発性のものに分けられていますが、我が国では孤発性のもののほうが多いと言われています。

孤発性脊髄小脳変性症の好発年齢は30~70代と幅広く、遺伝性では10代から発症することもあります。

呼吸の時に使われる筋肉の活動も弱くなってくるので、マウスピースなどを使った人工呼吸(非侵襲的陽圧換気療法、NPPV)が行われることもありますが、患者ごとに病状が異なるので適応には慎重な検討がなされています。



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自律神経失調症

本


今回紹介している病気の中では唯一個人的な対処によって症状が改善しうるものです。

自律神経には身体を戦闘状態にする交感神経と、リラックスした時に活発になる副交感神経がありますが、この2つの神経のバランスで我々の身体が成り立っています。


ですが、このバランスが崩れると色々な症状が現れてきます。

有名なところでは低血圧が起こってきたり、便秘や下痢などがありますが、低血圧に伴いめまいが出てくることがあります。

病気によって自律神経のバランスが崩れることもありますが、多くの方は生活習慣の乱れによるものなので、食事内容に気をつけたりストレスを溜め込まないことが重要です。

症状が気になって仕方ない場合はそれぞれの症状に合わせた薬もあるので、病気の検索の意味も込めて病院を受診されることをおすすめします。



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まとめ

頭がぐるぐる回る、体がふらふらするようなめまいにおいて、主に重症なものについてご紹介しました。


発症頻度を考えると自律神経失調症が最も多いのではないかと思われますが、脳梗塞や脳出血は高血圧や動脈硬化によって引き起こされるものが大半ですので、心筋梗塞などのリスクも考えると、心当たりのある方はやはり食生活を見直される必要があります。


いずれにしても症状が悪化したり、なかなか改善されない場合には、早めに病院(特に神経内科)を受診されることをおすすめします。



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