吐き気を伴う、首の痛み・頭痛!女性は特に気をつけて!
首が痛くなる原因は内臓疾患によるものから外科的な原因によるもの、また感染症によるものなど多岐にわたります。
首が痛いという症状で真っ先に受診するのは整形外科が多いかもしれませんが、整形外科を受診し、レントゲンを撮っても異常なしという場合、多くが寝違えなどにより筋を痛めたことが原因と診断されることが多いかと思います。
病院に行けばまだ良いのですが、単なる寝違えだろうと自己診断をしてしまい、実は内蔵疾患が潜んでいたなんていう事態は避けたいものです。
そんなわけで今回は首の痛みの中でも頭痛や吐き気を伴うものについて考えられる病気について説明していきたいと思います。
一口に首の痛みといっても首のどの辺が痛いのか?男女によっても考えられる病気は変わってきますので、その辺も踏まえて書いていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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女性の場合
髄膜炎・リンパ節炎・寝違えも考えられますが、その他に考えられるものとして特に女性に多いのが甲状腺の異常によるものです。
甲状腺
甲状腺は首の真ん中の、のど仏のすぐ下にある小さな臓器です。首の痛みが特徴的な、甲状腺の病気は亜急性甲状腺炎という甲状腺が炎症を起こしてしまう病気です。
首の真ん中の痛みで、首の痛みが出る2~3週間前に風邪のような症状があり、頭の後ろ側や耳の後ろにまで広がる痛みがある場合この疾患を疑います。
甲状腺の炎症の場合、症状が左右どちらか一方に生じる場合が多く、首の痛みもどちらか片側に出ることが多いです(両側に出る場合もあります)。
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関節リュウマチ
関節リウマチは膠原病の中の一つの疾患で、20歳代~50歳代の女性に多くみられる疾患です。手足の関節に早い時期から強めの症状がみられることが特徴で、朝起きると手の関節がこわばる感じがあるのがこの病気にきわめて多い症状です。
関節が腫れる病気のため、悪化してしまうと関節が変形してしまったり、動かなくなるなどの症状があらわれ、全身の症状が悪化すると、寝たきりになってしまうこともあります。
リウマチと言えば手の指の関節を思い浮かべる方も多いかと思いますが、全身病であることを、決して忘れてはいけません。
男女共に考えられる疾患
性別問わず考えられるものとして、クモ膜下出血や脳梗塞などの脳疾患と変形性頚椎症があります。一番緊急を要するものはやはり脳疾患で、これは強い頭痛・吐き気・手足が思うように動かない、などがあります。首の症状としてはくも膜下出血で首筋に凝りのような症状がみられる場合があるということです。
また、長期間首が凝っている状態で、痛みはあっても放置しておいたために血流が悪くなり、脳梗塞を起こしてしまっていたなどという事がある場合もあります。
変形性頚椎症
変形性頚椎症は主に頚椎の加齢が原因で起こる病気です。40歳代以降から発症しやすくなってきます。加齢によって頚椎の椎間板の水分保持能力が低下し、その結果頚椎が変形し、脊髄を圧迫することによって頭痛や吐き気、また手の痺れなどを引き起こします。
重症になると、箸を使って食事ができなくなったり、服のボタンをかけることができないほど、手や指の痛みや痺れが酷くなってしまうこともあります。
まとめ
さて、首の痛みとはいえみてきたようにさまざまな原因が考えられますので何科を受診すればよいか迷うかと思います。甲状腺であれば内分泌科、脳疾患であれば脳神経科、変形性頚椎症であれば整形外科ですが、病名を自己診断するのは危険です。
まずはかかりつけ医に相談し、何科を受診すればよいかアドバイスをもらってから専門科を受診することをおすすめします。
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