平衡感覚がおかしい原因は?寝起きのフラフラは何故?
朝目が覚めて歩こうとして立ったが、フラフラしてまっすぐ歩けない。
病気なのか、疲れなのか、まっすぐに歩けない症状が続く場合は、脳の異常ではないか?など不安になります。
フラフラして平衡感覚が失われるような原因は色々と考えられますが、この記事ではそんな症状について少し解説していきます。
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平衡感覚がおかしくなる原因は?
日頃当たり前のように、まっすぐ歩けているのは筋力があるからだけでしょうか?もちろん、筋力がなければ立つこともできませんので筋力の力もあります。しかし、体では筋力だけではなく、まっすぐに歩けるような仕組みがなされているかです。
目で物の位置をキヤッチして、動かそうとする筋肉が神経を通して脳に伝える。この位置にあるから、体をその位置に合うように体を動かす。
体を動かすと、耳の中にある三半規管や前庭感覚器、耳石器がバランス感覚や体の動く速度を認識します。
三半規管の中には、3本の管がありリンパ液の中に浸かっています。
体が前向き、後ろ向き、斜めなど(頭の位置を中心として)になると、リンパ液が動きます。
そのリンパ液の流れを三半規管や耳石器が神経を介して、脳へ伝達します。
耳といえば音を捉えるだけの感覚器官のように思えますが、音だけではありません。平衡感覚を保っている耳、目、神経、脳に障害があると平衡感覚がおかしくなります。
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考えられる病気
メニエール病
耳なり、 耳閉感、吐き気、動悸とともに、目がグルグル回る強い回転性のめまいが10分以上起こるなどの症状が出ます。回転性めまいが治っても、フワフワ浮いた感じのめまいが数時間以上続くこともあります。
めまい発作を繰り返していくと、常時耳鳴りがして難聴となり補聴器が必要となる場合が多いです。
耳の中にあるリンパ液は異なる2種類のリンパ液がうまく調合されています。そのリンパ液の1種がストレスなどで過剰に増え、リンパ液が内耳圧をあげ、音や平衡感覚を伝達できなくなる事が原因として考えられます。
耳鼻科受診を受診しましょう(めまい専門の外来もあります)。
ステロイドなどの内服治療が行われることが多いですが、残念ながら治らない場合もあります。
たまりすぎているリンパ液を減らす、内リンパ嚢開放術などの治療もあります。医師と相談して治療を進めて下さい。
関連記事:耳鳴りが止まらない原因は?高音・低音による違いについても解説!
良性発作的頭位めまい症
1分程度の回転性めまいや浮動感が起こります。美容院でシャンプーをした時やベッドから、起きようとした際によく起こることがあり、吐き気を伴うことがあります。
頭部外傷、内耳内の感染、加齢、耳の内耳にある耳石が剥がれ三半規管に入り、刺激をするなどが原因としてあげられます。
こちらも耳鼻科受診を受診しましょう。
三週間ほどで耳石は再生し自然治癒する場合もあります。
吐き気や不安感を抑える内服薬治療や、耳石を元の位置に戻す理学療法治療もあります。
関連記事:寝起きの前頭部・後頭部の頭痛!こんな症状の原因は?
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脳梗塞
脳梗塞にはほとんど前兆がありません。しかし、前兆として一過性脳虚血を起こす場合があります。症状としては、片側の手足や顔の麻痺、言語障害、視力障害、めまいなどがあります。
原因は
- 動脈硬化・・・頸部にある頸動脈など太い血管にできた血栓が流れて詰まる。
- 心房細動・・・不整脈により心臓に血栓ができて脳の動脈に流れて詰まる。一過性ではなく突発性の割合が高い。
- 血圧低下・・・動脈硬化で脳の動脈が狭くなっている状態で、急に血圧が低下すると脳血流が悪くなり、一時的に意識消失などもみられます。
脳外科や循環器内科を受診してください。
CTやMRI、エコーで頸動脈や心臓の状態を確認、心臓疾患である心房細動の有無確認が行われます。
内科的治療としては、抗血栓薬、脂質や高血圧の内服治療があり、外科的治療としては、バイパス手術、頸動脈内膜剥離術などがあります。
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まとめ
平衡感覚がおかしい原因は耳や脳が主な疾患です。そのほかに低血圧、低体温や運動不足で脳へ酸素をうまく運べない血流障害もあります。
耳の内耳には有毛細胞があり、リンパ液の振動で音の強弱や高低に反応して分類し、聴神経へ伝達して脳で認識できるようにする信号があります。
自律神経の調整がコントロールできないと、筋肉の緊張や神経伝達がうまくいかないばかりか、体全体が血流酸素不足になり、聴神経や視神経が影響を受け難聴や耳鳴り、めまいが起こってきます。
生活リズムの改善と食生活の見直し、適度な運動、リラックス、オンとオフのスイッチを入れてよく眠ることが大切です。
めまいを軽減させる運動メニューもあります。症状がない時に是非お試しください。
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